ロータス25(タミヤ)の制作 その5 足回りの組み立て

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(2021/11/28)

足回りの組み立てに入ります。

足回りはほとんどがメッキパーツですが、設計がやや古いせいか、バリやパーティングラインが目立つので、メッキを落として全てメッキ調塗料でやることにしま した。

いつもならクレオスの「メッキシルバーNEXT」 を使うのですが、どうも最近市場に流れていないような気がするので・・・、
こちら、ガイアノーツの「プレミアム ミラークローム」を買って試してみます。
ガイアノーツ と言えば数年前に発売された「プレミアムメッキシルバー」もあります。

キャップがメッキ仕上げになっていて、いかにもと期待させる佇まいでしたが、塗ってみた結果は私にはいまいちでした。

で、今回の「プレミアムミラークローム」ですが、

・前に比べれば段違いに良い

・ただクレオスの「メッキシルバーNEXT」よりも明らかに上とまでは言えない・・・かな

が第一印象です。

何度か使っているうちに感触も変わってくるかもしれませんが。

前の方から足回りを組んでいきます。
今回はほぼ素組みで進めていますが、工夫したところ もあります。

ブレーキディスクの内側は丸見えになるので、リューターに取り付けて回しながらエッチングソーをあてて溝を入れました。

ちょっと大袈裟ですが、この方が感じがいいかな。
計器類の裏側は竹輪みたいに穴が開いています。おそらくヒケ防止のためだろうと考え、埋めることにします。

 

コード類もつけたいところですが、今回は何もしないことにします。
タイヤはこんな感じ。

ホイールの裏側は黄色に塗られていたのかもしれませんが、全体の佇まいを考えてこのようにしました。

リアの方も組み、タイヤを取り付けました。
細いパーツを順次接着していくわけですが、作業はちょっとやりにくかった。
カウルもかぶせてみます。

色々調整したこともあって、変なスキマは出ていません。

ここまで来ると残りの作業はカウリングの仕上げとフィギュアくらい。

ゴールが見えてきた感じです。

(2021/12/4)

工作も最終段階。透明パーツを伸ばしランナーで止めて行きます。

伸ばしランナーは先端が細くなっていますから、スーっと入れていきちょっときつくなったあたりでカット。いったん引き抜いて塗装した後押し込みます。

こうすれば接着剤を使わなくても固定できます。

こんな感じです。
今回、ボディーカラーにはタミヤ缶スプレーの「レーシンググリーン」を使用しています。

デカールを貼った後クリアー(今回はタミヤ)を吹くのですが、毎回デカールのひび割れが起きないかびくびくしてやっています。

特に古いキットですとデカールも劣化していてひび割れが起きやすい。

また事前テストでは変な現象が出ないのに、いざ本番となるとやっちまうのがお約束。

 

過去の失敗事例を紹介しましょう。

フジミのスカイライン。

これはデカールが非常に古かったのが原因と思われます。

タミヤのマトラ。

こちらも古いキット(モーターライズ時代)。

こちらも生産されてから時間がたったデカール。

上記二つは何とかタッチアップしましたが、こちらはシンナー風呂に入れる羽目になりました。

で、今回ですが、やっぱりやっちまいました。

このキットの発売は1997年9月 。説明書の郵便番号は3ケタなので1998年以前のものだとわかります。

つまりこのキットは初回ロットの可能性が高いです。24年前か。

デカールは見た目では変な感じはしなかったんですが、劣化はしょうがないかな。

何とかタッチアップしました。

新しいキットを作っていればこういう苦労はほとんどないのかもしれませんが、私が作りたくなるのは古いキットの場合が多いので、デカールひび割れ対策方法は確立しておく必要があります。

方法としては

・一見良さそうに見えるものでも、古いものなら念のためリキッドデカールフィルムを塗っておく

・デカールに優しいとされるウレタンクリアーを使う(ただし好みではない)

が思いつきます。

また、水性クリアーならデカールに優しいんじゃないだろうかと裏で色々テストしているんですが、水性は乾燥が遅く研ぎ出しまで何日もかかりますし、乾いた後もなかなかカチカチにならず、感触は今一つ 。今後の研究対象です。

ドライバーは胸にいくつかのワッペンをつけていますので、自作します。

白いデカールを貼った後・・・、

ミラクルデカール(透明)に印字し・・・、
重ね貼りします。

この後色々仕上げていきます。

ちなみにワッペンのレイアウトは都度変わっています。あくまでもイメージってことで。

なお、バイザーは取っ払っています。

車の方はこんな感じに仕上がりました。
まだやることはいくつかありますが、 本体はおおむね完成です。
(2021/12/12)

ドライバーの顔を塗りました。

バイザーを取っ払ってしまったのでバランスが悪くなり、細かいところを修正するのにやや時間がかかってしまいました。

ゴーグルを接着。

本当は透明部分がつながっているものを使っているんですが、強度の関係でこうなった。

目の位置と比べると少々不自然ですが、作り直す元気もないのでこのまま行きます。

足はもっと長くしてペダルの所まで押し込みたいところですが、そうすると不自然な「足長おじさん」になるのでこうしました。
展示会に出すことがあったら、こんな感じに並べると思うのでまあいいいか。

と言うわけで完成しました。

今回は1/43ホワイトメタルキットを作るための情報収集が目的だったので、あまり時間をかけずに完成まで持って行きました。

その分やや悔いが残る工作でしたが、まあいい。次頑張る(いつも言っている)。

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