|
|
(2020/07/21)
そろそろ塗装や組み立てに行きたいところですが、エンジンルームがまだ寂しい感じがするので、ちょっとだけディテールアップします。
右はシリンダ部分です。ヘッドの穴はプラグコードを差し込むためのもの。これが交差して開けられているのが腑に落ちない。
実車のエンジンは右(写真向こう側)から吸気して左に排気するクロスフローだと思えるので、点火プラグは右に並ぶのが自然でしょう。
|
当時のエンジンは吸気と排気が同じ側にあるターンフローが主流だったらしいです。
・構造が簡単で生産も楽
とか
・キャブがマフラーの熱で温められて気化が安定する
などのメリットもありましたが、性能面ではクロスフローに見劣りするので、今のエンジンにはほとんど見られない。
ちなみに日産のL型エンジンはターンフロー。キャブの下にマフラーが見えますね。
逆にキャブがマフラーの熱で異常過熱しないための遮熱板がついています。
|
コードをただシリンダヘッドに差し込むだけでは面白くないので、点火プラグを作ります。 |
こんなのも作ります。
エンジン始動時にちょっとだけガソリンをシリンダに流し込むためのもの。当時のエンジンには大抵ついています。
スポイトでガソリンをカップに注ぎ、コックを開くわけです。
当時はエンジンを動かすために様々の”儀式”が必要だったんですねえ。
ちなみに助手席前にある小物入れを「グローブボックス」と言いますが、何で「手袋入れ」と言うか・・・。
当時のエンジンは手回しで始動します。クランクを回すには相当の力が必要で、手袋をしていないと手の皮が擦れるのでグローブは必須だった。それを入れる箱だったというのが語源らしいです(諸説あり)。 |
小物を作る材料にはプラ板、プラ棒、プラパイプ、真鍮線、洋白線、アルミパイプなど様々ありますが、WAVEやコトブキヤの六角パーツは常備しておきたいですね。 |
全体にわざとオーバースケール気味にしました。
基本、おもちゃなんで。 |
|
賑やかしの一つにこれも作りました。
おそらく潤滑油に関するもの。 |
パーツはこれを使ってます。 |
こういうジョイント関係も様々なメーカーから出ています。
これなんかは挽き物でものすごくリアルですが、ちょっと高い。 |
ホワイトメタルのこれもなかなかいい感じ。ちょっと高いけど。
今回は気分で選びました。 |
本物がこうかどうかはわかりません。
あくまでも雰囲気雰囲気。 |
あ、でも仕上がりが今一つだと思ったので作り直しました。 |
|
(2020/07/26)
エンジンを右から見ると、まだ歯車が一つむき出しになっています。
|
プラ板でカバーを作りました。
そしていよいよ塗装開始。 |
ここは実物は木ですので、それっぽく塗装。
方法はフェラーリ275GTBのハンドルを作った時とほぼ同様です。
ただオイルなどで汚れているだろうと思い、ちょっと汚い感じにしました。
|
|
|
まだ部品はつきますが、仕上がりのイメージは見えてきました。 |
ボディーも塗装。
今回は半艶消しにして、研ぎ出しなどはしないつもりです。 |
塗料はこれを使用。
自分で混ぜてもいいんですが、もし途中で足りなくなったりしたら面倒なので、「ありもの」の中から自分の塗りたいイメージに近いものを選んだらこうなりました。
ガンダムには詳しくないので「ニムバスレッド」って何? 「イフリート改」ってどれに出ているの? 状態です。
調べたら結構マイナーな存在に思えるんですが、それに対して専用カラーが出ているなんてすごいですね。ガンプラ市場の大きさなんでしょうか。 |
実車の色ですが、オリジナルで塗られたものがどれだけ残っているかわかりませんし、当時はそれほど厳密に色調整していなかったとも思うものの、方向としてはもうちょっとオレンジ気味じゃないかと思います。まあそういう所はあまり気にしていません。
逆に色々調べていて驚いたのは、イターラ社の歴史です。ものすごくざっくり説明すると、
・イタリアのセイラノ一族(兄弟)が自動車会社を作って評判も良かった。でも大量生産に対応するだけの力がなかったので、その会社を工場や権利ごとジョヴァンニ・アニェッリさん(おそらく資金調達力抜群)に売却。
ジョヴァンニ・アニェッリさんはその会社をフィアットと名付けて発展させた
・セイラノ一族(兄弟)はその後別の自動車会社を作った。それがイターラ社
てな感じらしいです。セイラノ一族(兄弟)は会社を大きくするより、小規模でも自分の納得する車を作りたかったのかもしれません
当時の車を調べていて、イターラとフィアットが妙に色々似ているなーと感じていたんですが、そういうことなら納得です。
興味ある人は「Fiat 130 HP」や「Fiat 28-40 HP」をキーワードに検索してみてください。
|
ここはネジ止めにして、床板やシャーシとスキマが出ないようにします。
でも・・・これをやると電池交換がすごくやりにくくなってしまう。 |
と言うか、この燃料配管を作った時点でその問題は起きていたんだ。
どうしましょう。 |
|
(2020/08/02)
ホイールの塗装を行いました。 |
この時代のホイールは木で作ったスポークとリムがあり、それとは別に鉄の輪っかとタイヤがあって、双方をボルトで固定する構造。
パンクも日常茶飯事だったでしょう。 |
ホイールの木目表現に色々トライしたんですが、正直今一つですねえ。
残念だと思ったのは、ボディーと同じ赤にした鉄リムと木目との色の差があまりなかったこと。
と言ってもあんまり黄色くしちゃうとおもちゃっぽいだろうし、悩んでこうなりました。 |
リアはこうです。 |
|
ボディーに取り付けてみます。
スポークが自己主張していないのがやや心残りですが、これはこれでいいのかな。 |
|
|