バンダイ 1/16 イターラの制作 その8 完成までの細かい作業

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(2020/08/13)

面倒な工作は全て終わり、完成に向けてどんどん作業を進めて行きます。

シャーシ裏はこんな風にまとめました。

モーターから出ているコードはなるべく目立たないように取り回しました。

スイッチはクラッチ用ギアボックスのそばに隠れるように配置。

でもマフラーが邪魔して入/切がやりにくい・・・。うっかりしてました。

仕方ないのでちょっとした金具を追加。見た目はあんまり気にしません。

かんじんの電池ですが、燃料タンク内に収めることにしました。

キットの指定は単二電池を2本、つまり3Vなんですが、これだとモーターの回転が速すぎてエンジンのプッシュロッドが上下する動きが良くわからないのです。

また昔のマンガン電池と今のアルカリ電池では性能が全く違うので、1本でもちゃんと走ります。

レバーは少しディテールアップしました。

左側はブレーキレバーですが、サイドブレーキとしても使えるようロック機構がついているようです。

久しぶりに動画を撮ってみました。

前よりもモーターが軽快に回る感じがします。ギアのかみ合わせなどをずいぶん調整しましたので、その効果かな。

ラジエターを完成させます。

キットではメッシュパーツに文字を貼り付けるようになっていますが、これらは使いません。

金網にステンシルプレート(型板)を乗せ、白を吹き付けます。
こうなりました。実車もこのようになっています。
ちなみにラジエターの塗装ですが、実物はおそらく真鍮で、かなりきれいに磨かれているのでピカピカしています。

それを表現したかったのですが、今回はギブアップしました。

ちなみに右は普通にゴールドを塗装したものです。綺麗と言えば綺麗なのですが、塗料の粒子が見えている感じが今一つ。

一方右は「Mr.メタルカラー」の「ブラス」を塗ってから少し磨いたもの。

光り方が良くなったとまでは言えないんですが、金属感としてはこっちが上と感じたのでこちらを採用します。

 

ゴールドでなくブラスを使ったのは、まあ好みですね。

ちなみに「ブラス」はもちろん真鍮のこと。ブラスバンドは金管楽器を主体に構成されるので、名称もそうなってます。

キングピンの上下に何やら変なパーツをつけました。

これはグリスカップと言いまして、摺動部に少しずつ潤滑油を供給するための道具です。

無理に作らなくても良かったのですが、ついでに・・・。

かなり出来てきました。
タイヤを止める部分はキットのパーツをそのまま使っています。

金属線などを加工した方がもっとリアルになるんでしょうけど、こういうビンテージキットはなるべく改造などせずに作りたいですよね・・・(どの口が)。

 

 
(2020/08/23)

お盆休み中には余裕で完成と思っていましたが、トラブル発生。ボンネットカバーの中央のヒンジが壊れてしまいました。

このパーツは真鍮パイプを洋白板にハンダ付けして作りましたが、ハンダが若干パイプの内側に侵入して動きが渋くなっていて、そのストレスでハンダが外れてしまった。

 

再度作り直しです。

今度はそのあたり十分注意して作業。

ロックハンドルも作り・・・、
こんな風にまとめました。
続いてベルトも作りました。

ただ問題は、これだとエンジンをお見せする際、いちいちベルトをほどかなくてはならないこと。

また展示会ではこんな風にすると思いますが、ベルトが左右にだらんと広がると、ちょっとかっこ悪い。
そこでベルトの基部は・・・、
ネオジム磁石を使って簡単に外せるようにしました。

ベルトは外観写真を撮る時だけ使用し、普段は外しておこうと思います。

 

(2020/08/29)

展示会用に台座を作りました。

素材は頂き物の稲庭素麺の木箱です。

車輪はわずかに浮くようにしました。
このボタンを押すと・・・、
エンジンのプッシュロッドが動き、レバーでクラッチを入り切りすることもできます。

来年の静岡ではぜひ遊んでやってください。

以上で終了です。最初はちょっとディテールアップしながら普通に完成させようと思って始めたものの、実車について色々調べていくうちにやりたいことがどんどん膨らんでこうなりました。

20世紀初頭の技術で車を作るとはどういうことなのかを勉強できたことが、今回の工作の最大の収穫だったと思います。とても楽しかったです。

模型を作ることは、すなわち対象物との対話なんだなあと改めて感じた4ヶ月でした。

 

完成写真はこちらです。

 

バンダイ 1/16 イターラの制作 その8 完成までの細かい作業

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