(2020/07/05) カーモデル中心にやっている私ですが、実車の知識は褒められたものではありません。
展示会仲間には実車やバイクいじりが好きだとか、子供の頃何度もレースを見に行ったとか、ジムカーナやラリーに参加したことがあるなど、車好きが高じてプラモもやっている人
も結構います。
私は車というより模型工作が好きなだけ。子供の頃は戦車や軍用機、戦艦などもたくさん作りましたが、どうも戦いの道具となるとその背景が自分にとって重すぎることや、どちらかと言えばカラフルできれいなものを作るのが性に合っているので車に落ち着いただけです。
だから毎回工作するたびに知識のなさに不安を抱えているのですが、特に今回のイターラはなおさら知らない20世紀初頭の車ですから不安も増大。
そこで自動車メーカーの黎明期の歴史・当時の技術・社会情勢なども調べながら工作してます。逆にそれが面白くてたまりません。
技術では例えば電気。当時はまだバッテリーが載っておらず、燃料供給も密閉タンクを加圧する方法だったりします(前に書きましたね)。
またヘッドライトも電球じゃなくてカーバイドランプでした。
カーバイドランプはアセチレンランプとも言います。炭化カルシウム(カルシウムカーバイド)に水をたらすとアセチレンガスが発生し、これを燃やすと明るい光がでる仕組みです。
化学式はこうですね。
私が子供の頃、お祭りの夜店の照明はアセチレンランプが普通だった記憶があります。独特のニオイも懐かしかったです。
また手塚治虫の描くマンガには「アセチレン・ランプ」というキャラクターが出てきますが(大体悪役)、彼の後頭部ではロウソクのような炎が燃えてます。でもあれはロウソクではなくアセチレンバーナーだったんですね。キャラクターの名前になるくらいアセチレンランプは一般的だったってことでしょうか。
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