ホンダF-1(RA273)の制作 その1 下ごしらえ

 次の工程へ   工作机INDEXへ 


(2024/01/22)

11月から年明けにかけ、3台の作品をアップすることができました。作業を同時進行していたこともありますが、かなりのハイペースでした。
 

legacyBMM/1-1-1-PC275855-001.JPG一番満足度が高かったのは何と言ってもレガシィBM。自分の愛車ってこともありますが、キット 化されていない車種をセミスクラッチで生み出せてとても良かった。
toyota86trd/1-1-P1105904.JPG知人へのプレゼント用に作ったトヨタ・86もやってよかった。ドレスアップされた姿を再現し、とても喜んでもらえたし。
aristo/PB245745sum.JPG一方レガシィとの比較用にサクッと作ったアリストの満足度は微妙。仕上がりは上の2台よりも良いと思うけど、”やりたくてやった”のではなく、”やった方がいいかなと思ってやった”ものなので作品に特段の思い入れはない。

決して楽しくなかったわけではありませんが、なんか時間を無題に使ったような気もするんですよね。

年齢から考えるとこの先作れる台数も計算できるようになってきました。だからこれからはなるべく「面倒な工作」「作ろうと思っていながら後回しにしていたキットの制作」を優先してゆきたいと思います。

 
優先順位の高さで言えば、これなどは最上位。

中学生の時にこのキットに出会ったことが今でもこうやってプラモを続けるきっかけになったことは間違いない。

また子供の頃は戦車や飛行機が中心だったのに、今はほぼカーモデル専門になったのも、このキットの影響が大きいと言えます。

手持ちのストックですが、

黒いパッケージの方は比較的最近の再販もので、エッチングパーツや挽き物のエアファンネルがついています。

白い方はモーターライズ機構をオミットして金型を一部改修した頃のものですね。

ホンダF-1は二回作っています。

一回目は中学二年の時。キットの発売日(※1)に同級生のK君(※2)と一緒に柏崎市内の模型店やおもちゃ屋を探しまくり、やっとのことで2台を確保した思い出があります。

※1 1967年11月11日のことでした。なお初回生産ロットは1万だそうです

※2 現在、柏崎の模型展示会の元締め

残念なことに一回目はちゃんと走りませんでした。それはキットのギアボックスの構造に問題があったからです。

二回目は半年後、1968年の夏に購入。

この時はギアボックスを自作して見事に走らせることができました。

ビッグスケールシリーズは第一作のホンダF-1からNo.6のローラT-70までがモーターライズです。

ホンダF-1以外は多段減速のちゃんとしたギアボックスになっていて、それなりに走ります。

例えばこちらは(ゴールドリーフ)ロータス49Bのギアボックス。

それなりの減速比を確保していることがわかります。

高校生の時に作ったロータス49Bやカレラ10はちゃんと走りましたよ。
ホンダF-1だけがダメなんですよね。
ホンダF-1はウオームギアで車軸を回す構造になっています。

大きな減速比が得られるウオームギアですが、さすがに一段ではトルク不足。

車体を浮かした状態でスイッチを入れるとタイヤは勢いよく回転するものの、地面に置くと少し走ってギブアップって感じでした。

だから二回目に作った時はロータスっぽいギアボックスを自作して何とかしたわけです。

今回のホンダF-1工作の目的が定まってきました。

それは「ちゃんと走るように作って、皆さんにお見せすること」

おそらくほとんどの人が走るホンダF-1を見たことがないでしょうから、モチベーションも高まりそうです。

 

ではどうすればいいか。

他のキットからギアボックスを移植したり自作するなどの方法もありますが、実はこの問題はすでに解決済みなんです。

右は以前、伝説メンバーのFさんからいただいていたジャンクですが、これがお宝なんです。

ほら、ちゃんとしたギアボックスが入っている。

実はホンダF-1のギアボックスは一度改良されているんですよね。

おそらくですが、最初のものがちゃんと走らないことが問題になったため、再設計されたのではないかと思われます。

ただ当時そのことはあまり話題にならなかったような気もします。

タミヤの1/12シリーズは完成させて眺めるだけで十分な満足感が得られます。

そこに無理矢理走行ギミックを仕込もうとするとスケールモデルとして中途半端になるばかりか、走らせて破損でもすればあまりにももったいない。

だからギアボックスの改良は当時のユーザーニーズに沿っていなかったのかもしれませんね。

/////////

ということで今回はしっかり走るホンダF-1を作ることにします。

その完成品を見れば、今まで長々と説明してきたお話を一発で理解してもらえる気がします。

そうなるとサスペンションの強化や軸受けのボールベアリング化はやった方がいいでしょうね。

まあこれはマトラでもやっているので何とかなるでしょう。

それ以外となると各部のディテールアップをどうするかですが、今回は過度なディテールアップはせず、キットの残念な所の修正程度で済ませようと思います。

残念なところは例えばここ。

ウインドシールドがこれを止めるピンの部分で切り欠かれていてリアルでない。

キットパーツをパテに埋め込んで型を作り・・・、
絞ります。
絞ったものにパテを押し付けてもう一回型を作ります。

この方が仕上がりが良くなるんで。

再度絞りました。

まずはここまでです。

残念な所の修正はあと二カ所ほど考えていますが、それ以外はあまりこだわらずに進めていく予定です。

 

ホンダF-1(RA273)の制作 その1 下ごしらえ

 次の工程へ   工作机INDEXへ 
 
アクセスカウンター