アルピーヌ・ルノーA310の制作 その5    デカール貼り

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(2021/05/22)

このキットはもともとモーターライズ。だからエンジンが再現されていると言っても上げ底です。

ルーバーハッチを開閉しても興ざめなので、ヒンジはカットして固定します。

とは言ってもルーバーのスキマから”らしきもの”は見えるので、サクッと塗って仕上げます。

ラッカー系塗料で黒っぽい色を塗った後、エンジン本体やマフラーをエナメル筆塗りしますが、マスキングはやっていないので当然はみ出します。

こういう時は全体にラッカークリアーを吹いた後、再度エナメルではみ出した部分を隠せばこんな風になります。お手軽です。
後はちょいちょいと。
で、ルーバーハッチをかぶせれば、やっぱりほとんど見えないという。
いよいよデカール貼りですが、何度も言っているようにこのキットは35年ほど前に生産されたものなので、デカールが半分死んでいることを前提に作業を進める必要があります。

デカールが半死状態だと、

・水に浸けた時にバラバラになる

・貼ろうとすると切れる

・上からクリアーを吹くとシワシワになる

可能性があるわけですね。

「クリアーを吹かなければシワシワにならないんじゃね?」

と思われるかもしれませんが、私は後々のことを考えるとクリアーコーティングはやった方がいいと思ってます。

 

右は30年ほど前に作ったもの。クリアーは吹いていません。
 

 

こうなっちゃってます。
一方こちらは20年ほど前に作ったもの。

クリアー吹いてます。

艶は少し落ちていますが、ぱっと見た感じでは美しさは維持されている。

作ったプラモのコンディションを少なくとも30年くらいは維持したいと思うなら、クリアーコーティングは必要じゃないかと思うんです。

使わない部分でこのデカールの健康調査をしてみます。
少々手荒に扱ったら、ナンバープレートが割れました。やっぱり危ない。
マークセッターで貼ってみたら、デカールが伸びた影響でシワがでました。

ただし、リキッドデカールフィルムで強化した部分はそうならなかったです。

以上の結果から、

・リキッドデカールフィルムを厚めに塗って、割れやシワシワを防止する

・その分デカールが固くなるので、場所によってはマークセッターを”注意しながら”使用する

ことにします。

作業開始です。
白い部分が真っ白とは言えませんねえ。

でもこればっかりはしょうがない。古いキットは作られてこそ成仏するんだから。

 

(2021/05/27)

デカール貼りが終わりました。

リキッドデカールフィルムを厚く塗ったせいか、決して貼りやすくはなかったです。

 

でも一気にラリーカーらしくなって 嬉しい。
なおリアのラリープレートですが、本物ではおそらく粘着シート になっていて、これをべたっと貼っているんだろうと思いますが、模型としての佇まいを優先してカットして貼りました。
話変わってこのキットのメーターはモールド表現。昔はむしろこっちが主流だったかもしれません。

針の所を筆塗りで仕上げればいいんですが、 きれいに行かないことも多い。古いキットはこれからもたくさん作るつもりなので、一段上のレベルを目指します。

やり方はこちらとほぼ同じですが、最近は歳のせいか自分が覚えた手順を忘れて途方に暮れることも多いので、もう一回整理します。

 

1. メーター部分にMr.マスキングゾル改を塗る。乾いては塗りを繰り返し、厚く仕上げる。気泡が入らないよう注意。

2. 完全に乾いたら剥がす。

 

3. 白を塗る。

4. 乾いたら薄め液をつけた綿棒で針以外の部分を拭き取る。

5. 黒を塗る。”乾いたら塗り”を3度ほど繰り返し、厚く仕上げる。

6. 0.3ミリのプラ板を瞬間接着剤で貼る。

7. 全体を水に浸け、マスキングゾルを溶かす。ゾルが溶けたらバラバラにする。
8. プラ棒を接着し、これを持ち手にして形を整える。

9. プラ棒をカットし、裏を削って薄くする。

せっかくだから予備も多めに作っておきました。またどこかで使うかもしれないので。
そしてもとのパーツに貼ります。

赤い針にはエナメルのクリアーレッドを塗ってます。最初の段階で赤にしておけば良かったかな。

以上です。

普通に筆塗りするよりはしゃきっとした仕上がりになったと思います。

アルピーヌ・ルノーA310の制作 その5    デカール貼り

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