GX71クレスタGT シャコタン仕様の制作 その1 下ごしらえ

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(2022/08/13)

こちらは某知人(女性)の旦那さんが色々手を入れて大事にしているクレスタです。

日常の足ではありませんが、時々引っ張り出して楽しんでいるそうです。

ご夫妻の歳はまだ若いです。下のお子さんが保育園ってことで推定してください。
この車、3〜4年前に某街道レーサー系ムックにも紹介されたことがあります。
この時点ではオイルクーラーがついていますし、ホイールも違っていますね。

それにしても、奥さん公認って羨ましい。

私なんか今の奥さん(言い方が変だけど、結婚は一回しかしていない)と付き合っていた時、初めて先方の実家に行った際にはお母さんが、

「車の後ろに羽根がついているけど、あの男は暴走族か 。そんなのと付き合っていいのか」

と心配したそうで・・・。

その影響かどうかわかりませんが、私の次の車の第一候補がレヴォーグだって言うと、奥さんは

「ボンネットの真ん中にあるが好きじゃない。どうせ私の意見は通らないんだろうけど」

とか言うんですね。

 

ところでクレスタは一年ほど前に一回作っている。

実は先回のものはサンプル。持ち主がどの程度いじっているかよく知らない中、

「この程度のものはできるよー」

とお渡ししたものです。とても喜んでもらえました。

今回、奥さんを通じて実車資料をいただきましたので、前回よりも真面目にやってみようと思います。

 

キットは前回と同じ。

彼の車はマイナーチェンジ後なので、そのあたりも意識します。

あらためてフジミのキットですが、今から何十年も前の設計とは言え、突っ込みどころが多い。

まず気になるのは、ルーフのフロント側が凹んでいること。

スプルー(樹脂が最初に金型に流れ込む部分) 部分をカットしても歪んだままです。

なぜこうなったかですが、

・射出成型上の問題・・・温度、圧力、冷却などの条件が理想から外れている。あるいはスプルー部分の収縮による影響

・材質の問題・・・プラの品質が今一つ(不要パーツを曲げたり削ったり加熱したりすると大体見えてくる)

・設計上の問題・・・Aピラーが細かったり、屋根の肉厚が薄かったりするので、変形圧力に耐えられない

などの要因が重なったからと推定できます。

箱の中で他のパーツに押されて変形した場合も考えられますが、今回は失敗して買い直した分含め、確認した4台全てがそうだったので、違うでしょう。

対策としては手で無理矢理曲げるとか熱を加えて曲げるとかが考えられますが、今回ちょっと熱をかけてみたら見事に失敗。

キットを買い直す羽目になりました。

カウンタックの悪夢の 再来でした。
そこで今回はこうしました。

プラ板でバイザーっぽいものを作り、真鍮線を埋め込みます。

このパーツを湾曲させて、屋根の裏に接着。
こんな感じになりました。

屋根の裏まで覗き込むことは滅多にないので、これで行きます。

前からも見てみます。
いい感じです。
リアは前ほどは気になりませんが、やはり実車画像と比べるとアーチ感が足りない。

後で同じように修正すると思います。

細かいところも色々やっています。

スモールランプ部分はパテですが・・・、

あらかじめこんなものを作っておくと、作業自体は一瞬で終了します。
内装で最も気にな るのはフロントシートの背もたれが低すぎて不自然なこと。

これでは座っても前が見えない。

前回は全体を5ミリほど持ち上げて辻褄を合わせましたが、今回はシート自体をいじります。

背もたれをスライスして、プラ板を挟みます。
これで7ミリほど持ち上げることができました。
 
 

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