カウンタック その2 ボディーの手直し

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車高と窓ガラスのフィッティングが決まったので、次はボディーの表面確認と修正です。出来の良いキットの場合、この工程はほとんど必要ない場合もありますが、まあどんなキットにもパーティングラインの一本や二本はあるでしょうから。

 

さて、側面に軽くペーパーをかけると・・・、
こんな風になって、凸部分から削れて行き、凹んだ所にはサフが残ります。

あまりしつこくやっていくとキリがないので、適当なところまで削って行きます。

フィニッシングペーパーの番手ですが、私の好みで言わせていただければ、400か600番あたりからスタートし、1000番程度でやめるレベルで十分かと思います。

ボディーの稜線は車体前方から・・・、
中央を通って・・・、
最後部までパーティングラインが続いています。
ここの仕上げが一番需要なのですが、削る時はやや注意が必要。

適当に削りすぎてエッジが丸まってしまえば、カウンタックのシャープさがスポイルされてしまいます。

後述のように、フィニッシングペーパーを板に貼って作業する方法もあるものの、まあここはペーパーを二つ折りにして腰を強くし、後はエッジを上手く出すように注意しながら作業するのが良いでしょうか。

一方ボディー後端はスパッと断ち切ったようになっていますから・・・、
ペーパーをプラ板に貼って作業すると良いでよう。
こんな感じに進めて行きます。
ウイングの表面も変な感じで段がついていることが確認できましたから・・・、
滑らかになるよう、ペーパーをかけて行きます。
こういう奥まったところの「ひけ」はちょっと難しいです。全体にペーパーをかけては手間もかかるし。
そこでタミヤの「エポキシパテ」を、何か平らなもので左官屋さんのように塗りこんで・・・、
仕上げにペーパーをかければ・・・、
比較的簡単に平らな面が出せます。

(この写真には、同時進行の「手直し版」の方を使っています。こっちの方が出来が良かったので・・・)

スジ彫りにはこういった形の刃(市販品では「ラインチゼル」とか)を使いますが・・・、
直線部分を彫ったり、新たに溝を作る時は、エッチングで作られたノコギリを使うとよれずに作業ができます。

タミヤやハセガワから「精密ノコギリ 」とか「モデリングソー」とか、まあそういう名前で色々出ています。

私の手持ちのものは模型店で売っているこれ。厚さが0.15ミリですが、確かタミヤは0.1ミリで、さらに細い溝が彫れるでしょう。

ただタミヤの方は元々切断用ですし、真っ直ぐの刃しかないので、使い勝手としてはこっちが良いかも。

こういうところは・・・、
最後までしっかり溝を彫ります。
色々やってこんな感じです。
おおむねどこをいじくっているか、お判りかと思います。

大体いいなと思ったら、二回目のサフを吹きます。

(ただ今回は、作業の様子をわかりやすくしているためにこうしていますが、普通ですとここまではサフを吹く前に作業する方が良いと思います。
サフを何回も吹くとどうしてもぼてっとしていきますから)

こういうボディーのペーパーがけは地味な作業。ずっと同じことをやっていると飽きてくるので、平行して気になる所にも手をつけると、気晴らしになるでしょう。

例えばエンジンのカバー部分。ボディーになじまないなあと思って良く見たら、ゆがんでいました。

で、熱いお湯につけたら、見事に変形してしまいました(泣。

プラモの原料はスチロール樹脂。当然熱には弱いのですが、どうもメーカーなどによって材料配合の比率が違っているようで、温度にによる軟化の程度も一定ではないようです。

 

例えば以前作ったアメプラ(アメリカ製のプラモ)のボディー変形を直そうとした場合は・・・、
このようにかなり乱暴に暖めても大丈夫だったのに対し、カウンタックは微妙に違う。

これを避けるためにはお湯の温度を徐々に上げて行って、様子を見ながらひねるのが良いわけですが、今回は「ちょっとした修正さ」と気を抜いてしまいました。

 

仕方ないから、ストックのLP400からパーツをいただくとします。

(今は再販されているからいいけど、ちょっと前だったら貴重品でしたね)

二回目(本来なら一回目)のサフを吹くといくつか変なところが見つかりますから、さらにそこを直し・・・、
最後のサフを吹きます。

これで塗装のベースができました。

なお、ボディー色によっては発色を良くするためにさらに白やピンクを塗る場合もありますが、今回はそれを省略して直接ボディー塗装に入る予定です。

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