100円で買えたゴム動力の潜水艦の中でベストワンといえるのが、LSの海龍です。このモデルの素晴らしさはいくつかあります。
1.ほぼ浮力中心位置に大型の翼があった。
2.空気室の位置がよく、しかも子供がきちんと接着せずに組み立てても良いように、水抜きキャップが備えられている。
3.動力ゴムは船体の中心を通り、外からは全く見えない。おもりも二本の魚雷の中に隠すなど、ディスプレーにしても良い出来映え。
1は特に重要です。潜水艦は翼の力で潜行してゆきますので、翼が浮力中心位置にあれば潜水艦はほぼ水平に潜ることができます。
また水抜き栓は、万一空気室の接着が十分でなく、ここに水が進入しても容易に抜くことができます。更に言えば故意に水を少し入れて浮沈のバランスをとることもできました。
海龍は実物からして普通の潜水艦ではなく、有翼の水中飛行機とも言えるものでした。他の潜水艦モデルはスケール感と動きとのバランスで悩む宿命を持っていましたが、その点でもこのモデルは有利といえます。
私はなぜか海龍の組み立て説明書を2枚持っています。おそらく気に入って2度買ったのでしょう。