工 作 の ロ ボ ッ ト
夏休みがちかづいたある日 図工の時間に先生が
「なにか工作を 作ってきなさい。」
と、おっしゃった。
ぼくは はじめ木でふねを 作るつもりだった。けれどなんとなく 目にでんきがつくロボットが作りたくなった。まず、ずっとまえ おとうさんと作ったスイッチをさがしだして それを見本にし、まめでんきゅうとソケットを かいにいった。
まずでんきやにいき ソケットとまめでんきゅうをかい もけいやでビニールせんをかい かえろうとしたら きゅうに夕だちがふりだした。
ぼくはいそいでうちにかえった。
つぎの日 朝からいよいよ作りはじめた。
はこはボーリングのはこにした。あたまは がようしで作ることにして 目にでんきをつけるようにした。はなは三かくがたにとがらし 口はながしかくにあけて マッチをうらにはりつけ そのうらに赤いセロハンをはった。
そして くびをつくって きょうはおわり。
つぎの日は 日よう日だった。
ぼくはおとうさんに 作りかけのロボットを見せてくみあわしたら おとうさんは
「すこしどうたいがながすぎるなあ。」
といったのでつくりなおした。
それから
「おなかのもようとかそういうものは ちゃんときめたのか。」といった。
ぼくが
「きめてない」
といったら おとうさんは、
「じゃあ めいてんかいかん(名店会館)へ ロボットのおもちゃを みにいこう。」
といったので みにいった。
めいてんかいかんには かおの三かくのロボットや 目にでんきがつくロボットなどいろいろなものがあった。そういうロボットの中から ぼくとおとうさんはいろいろきめていった。
おなかにテレビ あたまにアンテナ 足も二本にした。
そしておとうさんは、また
「でんきのスイッチを かっていこう。」
といってかっていった。
うちへかえるとおかあさんは
「せっかくよしあきが いいしくみをかんがえたといっているんだから、ざいりょうだけみつけてしあげたらいいんじゃない。そんなスイッチつかったんじゃ つくったとはいえないんじゃないかしら。」
とはんたいしたので おとうさんは 古い二またソケットをこわして ねじを ぼくの力ではきれないので おとうさんがきって スイッチのぶんにした。
そしてでんちホルダーを どこにつけるかとかんがえた。そして はこの中にホルダーを入れ その上にロボットを のせることにした。
そのつぎの日 ロボットに がようしをはり あたまもつけて かたちは すっかりだけど 足とどうたいが くっつかない。はじめのりでやったが ぜんぜんつかないので くぎでうとうかとおもったが そういうわけにはいかないので ぼくはかんがえこんでしまった。
するとおかあさんが
「ビニールテープをはったらどう。」
と、いったけど いい色がないので ぼくはまたかんがえこんでしまった。 そうすると またおかあさんが
「それじゃあ 紙をきって のりをたくさんつけてはったらどう。」
と、いったので そうやってつけてみたら とてもうまくいった。
つぎは ロボットに 色をぬることだ。はじめおかあさんは
「クレヨンをうすくぬったらいいんじゃないかしら。」
と いった。けど ぼくは
「えのぐにする えのぐにする。」
と、いいはるので えのぐにした。あい色だ。
ぼくがよういをしていると おかあさんが
「やってうすかったら二どぬりをしなさいね。」
とおっしゃった。
じゅんびができてぬりだした。
ぬってみるとなんとなくきたなげに見えたが ぬってみた。できあがって前から見てみると とてもきたなげに見えた。
おかあさんが
「とても かおが きたなげになっておっかないね。」
といった。
ぼくは これじゃだめだとおもった。
ためいきをついていると おかあさんが
「やっぱりクレヨンを うすくぬった方がいいんじゃなかったの。」
というので ぼくは、
「へいきだよどうにかなるよ。」
といいかえしたけど ほんとにこまった。
だせばわらわれるし ださなければ しかられるし どうしようかとこまった。
するとおかあさんが
「その上に白をぬったらどう。」
といった。
そして白をぬっても あいかわらずだめだ。ぼくもおかあさんもがっかりしていると おかあさんが
「ようしもういっぺんぬりなおそう。」
といったら
「めんどくさいからいやだ。」
といった。
おかあさんが
「それいがいに 方ほうがないじゃないの。はじめぼくがぜんぶつくったんだから せんのひきかたもわかるのだから せんをひくのだけ おかあさんがてつだってあげるから よしあきちゃんは のりときるのだけやりなさい。」
そしてさっそくがようしとのりを かってきて またはりなおした。
ぼくは 朝からなんにも あそばないので きがくるいそうになった。
それでおかあさんが
「二じかんだけあそんできなさい。」
といった。
そして すこしあそび またはいってやった。
えのぐのいろは 青に 白をまぜて うすみどりを すこしまぜた。
そしてアンテナをさしこんで できあがった。
ロボットを つくるまでには 四日かかり、作るのは とてもおもしろかった。
こんど ぼくは モーターをつかって ふねをつくってみたい。
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