ダットサンフェアレディSR-311の制作 その7 仕上げ

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(2020/04/12)

ほぼ三週間ぶりの更新です。

この間、町内会役員の引継ぎなどでドタバタしていたこともありますが、何と言っても新型コロナウイルス対応、そしてそれに伴う様々な心配事で模型を作る気分にならなかった部分が大きい。

長男は東京で働いていますし、次男(4月から院2年)の就職活動も半分止まっていますしね。

進んだ所ですが、ダッシュボードのメーターは白ベースのグレー文字に変更しました。その方が見た目がいいと思ったからです。

ボディーの方は研ぎ出し後に窓枠塗装。
そして窓枠にメタルシールを貼りました。
このあたりは結構目立つところなので、それなりに頑張りました。

そういうわけで、完成にかなり近づきつつある今日この頃ですが、モチベーションがどうなるかは自分でもよくわかりません。

(2020/04/16)

ちょっとだけ進んだので更新しますね。

ドアの内張りを塗ったので取り付けました。

ダッシュボードがやや曲がっているので、修正が必要ですね。

かなり完成イメージが見えてきました。
室内はほぼ濃いグレー。場所によって微妙に色のタッチを変えているんですが、あんまりその効果は見えません。
(2020/04/22)

新型コロナウイルスとの戦いは、どうやら長丁場になりそうですね。

東京に住んでいる長男にはゴールデンウイークはもちろんのこと、お盆休みも新潟に帰省しておいでと言えないでしょう。

でも今は電話や家族LINEもあるし、やり取りはできる。とりあえず元気にやっているようなので何よりです。

さて、ボディーはかなり出来てきたので、ハードトップを乗せてみたら、何か微妙にかっこ悪い。

じゃあということで幌の方も乗せてみました。
個人的にはこっちが好みです。
ただしこの幌には問題があります。

ご覧のようにボディーには幌を止めるスナップボタンを表現しているので、こんな風になるとおかしいわけです。

そこでこうやって・・・、
何度もサフを吹いて形を整えて・・・、
こうなりました。
より幌っぽくなって満足してます。
オープンカーなのでフロアマットも作りたくなりました。

くの字型に曲げたプラ板にパテを盛って薄くのばします。

固まったら剥がします。

最初からプラ板を素材に使えばいいじゃないかと言われそうですが、パテで作った微妙な「ゆるさ」が好きなんです。

プリンタで印刷した自作デカールを貼ります。
ちなみにこのパターンは以前シルビアを作った時のものですが、今回は升目を細かくしてあります。
ちょっと本体サイズがでかすぎて不自然ですね。

一回り小さくしようっと。

(2020/04/23)

ということで、フロアマットをやや小さくするとともに、シートベルトも作って室内はほぼ完成です。

シートベルトは2点式。

バックルの赤いボタンも中央に。ちょっと昔の雰囲気です。

(2020/04/26)

2点式シートベルトについて仲間から突っ込みが入りました。彼が違和感を感じて指摘してくれた部分は、

A.助手席側のバックルは右の方から出るベルトにつけた方が良いのでは?

B.この時代にこのバックルの形状は一般的ではなかったのでは? 当時のバックルは飛行機のシートベルトの金具のような、全部金属のものが普通だった気がする。後付けという設定ならいいけど

です。

まずA.ですが、現在の三点式はBピラーに長い方のベルトがついていますから、助手席に座った人は左手でタングプレートを掴み、右手で掴んだバックルに差し込みます(もちろん運転席側は逆)。構造上その方が使いやすい。

でも2点式ではどっちでもいいと思って私は上のように表現したんですが、あらためて実車資料をあさってみると彼の指摘の方が正しいことがわかりました。

次にB.ですが、ここはあんまり気にせず適当に作ったものの、やはり調べてみると今回作っているS310型系(1967年-1970年)では上のようなものは見つからない。真ん中にボタンがあるタイプはS30型系(1969年 - 1978年)からのようです。

 

ということで、全面変更。

 

タングプレート先端も、幅広で先端が角ばった形状にしました。
床にアンカーボルトで取り付けています。

ただし突っ込み仲間によれば、アンカーボルトの取り付けはもっと後ろに持って行かないと、いざという時に体を支えられないとのこと。

言われてみれば全くその通りですが、今回は見た目の問題、そして直すのが面倒くさいのでこのままにします。

/////////

以下は参考です。

・1969年(昭和44年)以降に生産された車両には、運転席にシートベルトの設置が義務化

・1973年(昭和48年)、助手席も設置義務化

・1975年(昭和50年)、運転席と助手席は三点式シートベルトとすることに。ただしオープンカーは1987年(昭和62年)までお目こぼし

カーモデル中心にやっている私ですが、実車に詳しいわけではないんです。

昔はあらゆるジャンルのプラモを作っていましたが、どちらかというとカラフルでピカピカしたものを仕上げるのが好みなので、カーモデルに落ち着いた面もある。

だから考証については結構いいかげんで、時々メールなどで間違いを指摘されることがありますが、とてもありがたい。

 

例えば3年くらい前のことですが、

「今作っている車のエンジンの配線コードの本数が違うけど」

という指摘をいただいたことがあり、

「あ、それわかっていたんですけど技術的な問題であきらめました。ところでおたく様は何でそんなに詳しいの?」

と聞いたら、

「そのエンジンの設計者です」

なんてこともありました。

こういうの、本当にありがたいです。

 

フロントウインドウを絞りました。

何回か失敗するのはお約束。

裏から見た時にあまり不自然ではない。ここが重要だと思っています。
幌の透明部分はこのパーツを裏から接着するようになっていますが・・・、
段差ができるのが嫌だなと思ったので・・・、
バラバラにして外はめにしました。

ここも絞って作れば最高だったかもしれませんが、まあいいかと。

(2020/05/03)

長かったSR-311の工作、最後の更新です。

ヘッドライトのレンズにメタルシールを巻きました。

こんな風に仕上がりました。

バンパーなどはいつものようにメッキシルバーNEXTで塗装。

この塗料を使ってメッキ感を出すコツとしては、

・下地を滑らかに仕上げる

・下地は黒でもいいが、グレーが好きならそれもやってみる

があることを掴んでいますが、今回はそれに加えて、

・ここぞという時は新品塗料を使う

も加えておきます。何かそんな気がするので。

サンバイザーは動かせるようにしていましたが、水平固定がいいような気がします。

また幌カバーも先端を延長してそれっぽくしました。

ハードトップはどうでもいいやと思っていたんですが、作るからには真面目にと言うことで、細切りのメタルシールを貼ることにしました。
こんな感じ。

あまり出来が良くないが、まあいいか。

アンテナは自作。
わざと先端を少し伸ばしています。

「これはアンテナです」

と説明するための記号として。

ミラーの鏡面部は洋白板で。

わざとらしくアンテナを映り込ませてみました。

最後はウインカーパーツ。

クリアーオレンジに塗り、またクリアーオレンジのランナーを伸ばしたもので止めることにします。

ズボッと差し込むようにすれば、接着剤は要りません。
というわけで長かった工作、終了です。

途中コロナウイルス対応や公私諸々多忙でモチベーションが下がり、一ヶ月近く放置した期間もあったため、実質工作期間は約3ヶ月でした。

ドア開閉、エンジン部分のディテールアップ、窓のヒートプレス、その他諸々修正がありましたので、まあ悪くないペースだったかもしれません。

出来てみると結構いい感じに仕上がり、作って良かったなと思いました。

最新の出来の良いキットもいいですが、設計が古くてそのままではどうにもならないキットに手を入れて鑑賞に堪えるようにする工作、やる気が高まります。これはもう性(さが)ですね。

完成写真はこちらです。

ダットサンフェアレディSR-311の制作 その7 仕上げ

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