スカイラインヨンメリ シャコタン仕様の制作 その2 窓枠塗装など

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(2022/09/10)

ポイント6 窓枠塗装

ボディーを研ぎ出したあと、窓枠を塗ります。

今回は同時並行のクレスタでもトライしたスターブライトシルバー(写真右)を使います。

光る窓枠をどう仕上げるかですが、方法は大きく塗装かシールかに分けられます。

○塗装の場合

 ・メッキ調塗料・・・色々な種類がある。とても美しいが塗膜が弱いものが多い。高価

 ・ラッカー系メタリック塗料(今回使うもの)・・・光り方はやや落ちるが、塗膜が丈夫。供給も安定している

○シールの場合

 ・糊付き金属箔・・・良く光る。比較的貼りやすい。完成後に傷が付きやすい。供給が安定していない

 ・伸びる蒸着樹脂シート・・・ハセガワのミラーフィニッシュに代表される。光り方は一番だが、やや切りにくく貼りにくい

 

こちらは糊付き金属箔 の例。昔のメタルックに近い。現在は絶版。
一方こちらはミラーフィニッシュタイプ。

個人的には光りすぎて、あんまり好みではない。

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こんな風に、窓枠などを光る仕上げにしたい場合の決定版ってなかなかないなあと感じます。

また、どの方法にしろ作業は結構大変で、カーモデルを作る際のネックになっている。

最近は窓枠部分がメッキ仕上げの別パーツになっているキットも見かけるようになりました。とても良い試みだと思います。

とは言ってもほとんどのキットはそうなっていませんから、何とかするしかない。

今回はラッカー系メタリック塗料を使うことにしたので、頑張ってマスキングしてこんな風になりました。

メッキモールの内側は半つや消し黒も塗らなくてはならないので、作業はとても大変。

でも頑張ればそれなりのリターンはあります。
こちらはタミヤのペイントマーカーで仕上げたものですが、明らかに 今回の方が感じが良い。
光る窓枠・・・それは「銀」ではなく「鏡」。

極端に自己主張してはいけないんじゃないかと思ってます。

その意味でも、右は窓枠ばかり目立ってしまい、好きじゃありません。

(2022/10/16)

ポイント7 メーターの自作

メーターですが、キットはご覧のようにモールド仕上げ。

金型も一部破損しています。

 

前回は筆塗りで簡単に仕上げましたが、決してこれが良いとは思っていません。

キットにデカールが入っていれば楽なんですが、古いキットの多くはこんな風なモールド表現になっています。

まあ昔はこういう所をしっかり表現しようと思う人も少なかったんでしょう。

でも最新キットより昔のキットに魅力を感じる私としては、モールドを活かした表現方法を確立したい。

そこで過去にも何度かトライしながら、より良い技法を模索しています。

今回もそのやり方でやってみます。

工程を異常に丁寧に紹介しますが、それは私がそのやり方を忘れないためです。

(昔作った作品を引っ張り出した時、「ここ、どうやって作ったんだっけ?」と思い出せないことがあるので)

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メーターにマスキングゾル改を塗ります。三回ぐらい塗って、ある程度厚みを確保します。

百均のUVレジンを塗って 紫外線(日光)で固めます。
剥がします。
イエローゾーン、レッドゾーンを塗ります。塗料はラッカー系です。
溝以外を拭き取ります。
白を厚めに塗ります。
拭き取ります。
黒を厚めに塗ります。
UVレジン液をたらし、塩ビ板で平らにします。レジン液の厚さは0.5ミリ程度です。

そして紫外線で固めます。

水に浸けてマスキングゾル改を溶かします。

ペリっと剥がせば再利用もできます。ただ表面が荒れる時もある。この方が手間だけど確実です。

こんな風になります。
周囲をカットします。

これで一個できた。

実際は一気にやってます。

ただし金型が一部壊れているので、使えるのは半分くらい。

特に向かって右の時計メーターはどうにもならないので、他のキットからそれらしいものを写しました。

本体には銀を拭き、メーター周りはフリーハンドで黒を 。

その後メーターパネルをマスキングして全体に濃いグレーを吹きます。

自作メーターを貼って完成です。
前回よりも目盛りがくっきり見えて、私の好みです。

ただ、この方法は手間がかかりすぎるのが難点。やるかやらないかは都度判断すれば良いかと。

ホイールですが、やんちゃ系旧車となるとスターシャークや弥生あたりが定番かなと思います。

模型屋にこれが置いたあったのでとりあえず購入しましたが・・・、

ちょっと幅広過ぎて使いにくい。

特に今回はオーバーフェンダーではないので。

フジミからはナロータイプもラインナップされていましたが、どうも廃番みたい。

ホイールを加工するのももったいないので、今回はこれを使おうかと思います。

ちょっと残念。

(22/10/21)

後は細かいところです。

ワイパーはキットのものでも構わないんですが、二回目ですから同じことをしてもしょうがない。

エッチングパーツにしました。
完成しました。

まずは何枚か写真を撮ってみます。

そうすると見逃していた瑕疵を結構発見できるんです。

スポイラーはちゃんと刺さっていませんでした。

もう接着してしまったけど、無理矢理引っこ抜いてやり直しました。

グリルとボンネットの間に段差がありました。

この程度は無視しようかと思いましたが、やはり気になるのでグリルを外して削りました。

もう塗装が済んでいるので細心の注意を払いました。

また、グリルとバンパーの間にオレンジ色が見えますが、これはウインカーを明るくしたくてボディーにメタルシールを貼ったため、オレンジが反射しているんですね。

修正後の写真です。

 

そして本撮影。

このキット、設計が古いこともあって、結構頑張った割には完成度は今一つ、いや今二つってところです。しょうがないけど。

でも最近はハセガワが2ドアのケンメリを出したし、あっちを作れば満足度は高いでしょう。

ついでに4ドアもやってくれれば嬉しいけど、それは無理な相談でしょうね。

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