スカイラインヨンメリ シャコタン仕様の制作 その1 ボディー塗装

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(2022/08/28)

現在、フジミの71クレスタをやってますが、並行してヨンメリをやることにします。

昔は一台完成させないと次には進まなかったものですが、最近は複数並行も多くなっている。

交互に作業していると塗料の乾燥時間も十分取れますし、ちょっと失敗したところも一呼吸おいてから落ち着いてリカバリーにかかれるメリットがあります。

キットはこれ。デカール貼りに失敗してもう一台調達していたんです。 でもやっぱり上手く行かなかったのでキットが余ってしまった。

結局一台は初心者さん向けに超速で作ったんですが、出来映えはそれなりで展示会などでお見せするレベルではない。

そこで今回はちゃんと作ってみます。

基本的に素組みなので、工作過程の紹介はポイントを絞って紹介させていただきます。

ポイントその1 ボディーの整え

キットの状態はこう。古いものですから仕方ないとは言え、このレベルだとどんなに他に力を入れても意味がない。

彫ったり盛ったりして、この程度まで持って行きます。
ボンネットは切り離すことを前提に作られています。

アオシマからは”L型パワーL20ETシリーズ”というエンジン付きキットが出ていたからです。

今回はエンジンは載せませんので裏打ちしてパテ埋め。

溝を彫り直します。

真っすぐ彫るための模型用ガイドテープなども売っていますが、アルミキッチンテープを4枚重ねして定規にする手もあります。

こうなりました。

その他ドアやトランクの溝なども少々深く彫り込んでおきます。

ポイントその2 スポイラーの取りつけ

フロントとリアのスポイラー、最終的にはボディーに接着することになりますが、こんな風に軸打ちしておくと強度も保てますし、上手く作ると接着剤なしで固定できます。

 

また、こんな風に浮かせておくと・・・、
ボディーと一緒に塗装ができ、色ムラの心配がなくなりますよ。

 

整えの終わったボディーです。
ポイントその3 色決め

ボディーを何色に塗るか考えるのは楽しいですね。

この時代のスカイラインはサーフィンラインがアイコン。

それを強調するためにも、色はハイライトが強調されるメタリック系がいいと考えました。

また前作の赤と比べるために今回も赤系、もしくはワインレッド系にしようと思います。

色はシルバーとクリアーレッドとクリアーブルーあたりを適当に混ぜてみました。
こんな色です。
面白いなと思ったのは、ちょっと角度を変えると青っぽかったり紫っぽかったりすること。

なぜなのか考えてみます。

作った色を放置していると、二つに分離しました。

・上澄みの方は青っぽく、銀粒子は細かい

・沈殿した方は赤っぽく、銀粒子は粗い

見る角度で色が変わって見えるのは、これによる影響があるのかもしれません。知らんけど。

ポイントその4 事前テスト

いきなり本番ボディーに塗って「イメージが違う!」とならないよう、100均で買ったおもちゃでテストします。

色々条件を変えて塗ってみます。
こちらは普通に塗ったもの。
一方こちらは沈殿部分を先に塗り、乾燥後に上澄み部分を塗り重ねたもの。

ハイライト部分が青くなり、これはこれで面白い効果を出していますが、ちょっと下品かな。

(そもそもシャコタン仕様は上品とは言えないが)

この二つは上からクリアーレッドを重ねたもの。

右は左に比べて厚く塗っています。濃い方が上品ですね。

こんなことを踏まえて、本番にかかります。

塗ってみました。

これはこれで”あり”かもしれませんが、ちょっと中途半端な感じです。

しばらく考えた末、クリアーレッドを重ねることにしました。

やっぱりこっちが実車っぽくていいな。
(2022/09/04)

ボディーにクリアーを吹いて三日ほど放置、そこそこ乾いたと判断し、ペーパーをかけます。

その後、10倍ほどに希釈したクリアーを吹いて小傷を消します。
この段階でも結構ツヤがあり、このままで行けないこともないのですが、やはり研ぎ出しをした方が完成度が上がる。

この後ラプロスやコンパウンドで仕上げる予定です。

ポイント5 バンパーのメッキ調仕上げ

ちょっと回り道してバンパーなどを 片付けてしまいましょう。

塗るのはこれ。

光り方はまあまあですが、塗膜の強さは今一つ。特に油分に弱いので、完成後にはなるべく手で触れないようにしなくてはいけません。

そこがたまらなく嫌です。

ちょっとボディーにはめてみました。
耐久性に難があるとは言え、この写り込み感はラッカー系塗料では得られないのが悩ましいです。
ヨンメリ工作ついでにケンメリもやれないかなと思いました。

手持ちの在庫は40年以上も前(1981年)に発売されたニチモのもの。

 

ボディーはこんな感じで、どうにも似ていない。

アオシマやフジミ、あるいは最近発売されたハセガワキットがある中、わざわざこれに時間をかける意味はなさそうです。

でもこのまま朽ち果てるまで何もしないのもかわいそうだなあ・・。はぁ〜。

ちなみに同封のハガキを見ると、このキットは平成10年(1998年)に生産されたものと推測できます。

ニチモがプラモ業界から完全撤退するのは2013年ですが、すでにこの頃から元気はなかったなあと記憶しています。

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