マッチボックス製  オースチン・ヒーレー100-6の制作  その3

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PART:2 ボディーの製作
(1) 前述記事(1)、(2)、(3)項のように、キットのボディー主構造は左右のサイドパネル、ボンネット周囲のパネル、フロントエプロンパネル、トランクリッド周辺のパネルの5つを接着する構造で、上面の接着部は実車ではフェンダーのメッキモールが取り付けられる部分です。

部品でもモールの表現がなされていますが、太くて今後の塗装後の研ぎ出しの邪魔になるため、削り落としました。

削り落としたモールは当初洋白線で再生するつもりでしたが、弾性が強く中々ボディーの形状に沿わないため、銀細工に使われる純銀線を使い、塗装・磨き出し後に取付ける事にしました。

フェンダー峰部にはスジボリ堂のタガネで細い溝を掘っておき、接着剤を裏から流し込めるように、溝の数ヶ所に裏側まで貫通する穴を開けておきました。

(2) ボンネットとトランクリッドはキットでも開閉可能になっています。

ただ、ヒンジの構造が少々頼りなくガタツキもあるため、両方とも改造しました。 ボンネットのヒンジはキットでは回転軸を押さえる部品をボディーに接着するようになっていますが、これでは脱着が出来ないため、部品は使用せずプラ板小片を1mmビス止めして脱着可能にしました。

トランクリッドは実車ではリッド表面に細いヒンジが付いていますが、流石にこれを模型化するには小さ過ぎ、キットはボンネット同様な裏ヒンジとなっています。 回転軸を真鍮線とアルミパイプに置き換え、やはり1mmビス止めで脱着可能に加工しました。 (この辺の改造部の写真は撮ってありませんでした)

細いヒンジはモールドされていますが、1.2mm洋白角線から削り出したものに交換しました。

削り出す時は最初に洋白線をU字型に曲げたものをハンダ付けしておき、ヒンジ加工後U字部を短くカットして取付け脚としました。 実車ではテールランプ取付け部周辺が少し盛り上がっているので、穴を広げてプラ丸棒を入れて整形し中心にランプ用の穴を開けました。 このほか、写真はありませんがトランクリッド開閉ハンドルも洋白材で作り直しました。これに指を掛けてリッドを開きます。

 

 

(3) ボンネットとトランクリッドの回転軸周辺にはネオジム磁石を仕込み、開いた時の姿勢を保持 出来るように改造しました。 更にはトランクリッド先端裏面とボディー側に磁石を仕込み、ピタッと閉じるように改造しました。

ボンネットの方も同様ですが、ボディー側の方はラジエターキャップ部に丸型磁石を仕込んであります。

ウインドシールド枠はキットの部品を使いましたが、取付け強度アップのため、両脇の縦柱下面に1mmタップを立ててボディー裏からビス止めとしました。

(4) 塗装はアイボリーとライトブルーメタリックのツートーンとしました。

一色目のアイボリーはクレオスのグランプリホワイト。 二色目のライトブルーは旧モデラーズ・C12 ライトブルーメタリック。缶スプレーを開けてエアブラシで吹きました。

塗装後ガイヤノーツのEXクリアでコーティング・研ぎ出しをしました。

(5) 艤装品関係ではヘッドライトリムにさかつう製のアルミリムと旧モデラーズのレンズを使用。 幌取付け用ホック等はトップスタジオ製アルミリベットやターナーモデル製アルミリベットを埋め込みました。

(6) その他色々手を加え、2017年5月9日完成となりました。作品No.502

静岡展示会ではターンテーブルに乗せて展示させて頂きました。

 

(7)出発前には腰を据えての撮影が出来なかったので、今回改めて撮影用ブースの中で撮影してみました。

 

パソコン机の上で撮影するため、モニターにピッタリ被せるようなサイズにしました。

幅55cm×奥行55cm×高さ39cmで、ピッタリ折り畳む事ができます。

使った素材はダイソー100円ショップに売っているものが殆ど。

・PPシート・乳白色(0.75mm×55cm×39cm)を3枚、桐の角材9mm角2本入りを3セット、25mm蝶番2個入りを2セットと木ネジ等で簡単に作りました。

・机上で滑らないようにホームセンターでゴム脚を4個買い足しました。

・また折り畳んだ状態で開かないように100均のネオジム磁石を枠に埋め込みました。

撮影ついでに後輪のスピナーを回してタイヤを取外してタイヤハウス内部を見てみました。 シャシー製作工程の(8)項で記したように、リーフスプリングの奥に銀色のレバー式ショックアブソーバーが見えます。

以上で終了です。

完成画像はこちらからご覧ください

マッチボックス製  オースチン・ヒーレー100-6の制作  その3

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