第28回 モデラーズクラブ合同作品展報告

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2017年5月13、14日(土、日)、ツインメッセ静岡にて開かれた第28回モデラーズクラブ合同作品展に、「車談呆人 カー模deリング GARAGE24」、及び「伝説のカーモデルコンテスト同窓会連盟」のメンバーとして作品を展示しました。

 
車談呆人 カー模deリング GARAGE24

参加12年目の「GARAGE24」。当初のメンバーは5人でしたが、メンバーの知人、その知人と繋がっていき、現在は15人くらいの大所帯になりました。

今年のテーマは「ツートンカラー」。お題に沿った作品は全体の半分ほど。

こうやって一つの目標に合わせて作って持ってくると楽しいですね。

まずは「さかもっちゃん」の「コルベットC5-R LM2003」。

一体型のボディーの各部を切り離し、フル開閉。中も細かく作り込んだ他、電飾も仕込むという徹底ぶり。

彼の地元、テレビ愛知の「極上ライフ おとなの秘密基地」で製作工程を長期取材の上紹介された、あの作品です。

「さかもっちゃん」登場の回は番組歴代最高の視聴率だったらしいです。模型をやらない人から見れば、「ドアを切り離して開閉させる」とか「細かい部品を自作して作り込む」などの技は信じられないことなんでしょう。

でも番組を見た奥さんの感想は↓

「細かいところは色々違うんだろうけど、あんたのやっていることとあんまり変わらないので、珍しくもなんともない」

 

「mon」さんの作品。

架空のカラーリングかと思ったら、実車の写真を見せていただきました。

「SHUN1/24」さん。

彼ならではの車種選択。

「SHUN1/24」さんの「AUBURN speedster 1935」。

ボディーのリアの形状を直したり、バンパーをアルミ板で作ったりしています。

文句なしの美しさです。

さらに「SHUN1/24」さんの「オースチン・ヒーレー 100-Six」。

工作過程は私のサイトでも紹介していますが、ついに完成。素晴らしいです。

「マチウリ」さんの「Black Moon」。

1986年公開の「ブラックライダー」という映画に出てくる車だそうです。

ご存知の方もいると思いますが、彼は自分でデータを作り、「MODERA」という3Dプロッタで切削加工するという手法でオリジナルモデルを制作しています。

3Dプリンタは使いこなす人も増えてきましたが、こちらの手法はさらに一歩先を行っていると感じます。

同じく「マチウリ」さん。

「ジュラシックパーク」から「ジャリパーク」へと展開。

フィギュアは公開されている3Dデータを変換し、「MODERA」で削り出して作っているそうです。

東京から参加の高校二年生「H」君の作品。

今年も小遣い節約のため、普通列車でやってきました。

驚いたのはその進歩。去年より格段に上手になっています。若い人の一年の進歩は恐ろしい。

来年は受験準備に入るため、模型はしばらく凍結のこと。

再来年の静岡でまたお会いしましょう。

 
 伝説のカーモデルコンテスト同窓会連盟

私が参加しているもう一つのサークルです。

メンバーの多くは四十数年前に開かれたコンテスト参加者。

若干若い人も混じっていますが、平均年齢60歳くらい。

垂れ幕はメンバーでイラストレーターの「ひろポン」さんが描き、全体は同じくメンバーでデザイナーの「ミーヤン」さんが仕上げています。

なぜか今年はマクラーレン祭りの様相。

タミヤが出していた1/18のM8Aだけでなく、色々なキットが。

こちらは「I」さんがスクラッチ中のM8B。1/12です。

やっていることは凄いですよ。

例えばピンクの丸で囲んだブレーキディスクですが・・・、

普通のキットパーツだとこんな風になっているのが気に入らないので・・・、

こんなことして・・・、

こんな風になってます。

また水色の丸で囲んだところはプレス型を作ってアルミ板を絞ってます。

ウインドウもヒートプレスで制作。

来年は完成品が見られそうですね。

「ミーヤン」さんの1/12ミニ。

彼はご自分でデータを作り、自前の3Dプリンタでパーツを造形しています。

個人でも買えるマシンですので、業者に頼んだもの(左)とは細密度が違うものの・・・、

こんな風なパーツは家で作れますので・・・、

後は自分で仕上げてタイヤやオーバーフェンダーが自作できます。

なお彼は「1/12は大きくて塗装が大変」と言っていましたが、「ミニ」で大きいなんて言われたら私なんかどうなるか・・・。

「世田谷車庫」さんのフルスクラッチシリーズ。

あー、何度も言いますが、ボディーは自作。シャーシもエンジンなどは一部プラモのパーツを使っていますが、基本的に自作です。

「N上」さんの「ダットサン バイオレットVJ710」。

1977年のサザンクロスラリー優勝車。

「N上」さんのお作りになるジャンルはこの年代のレースカーが多いのですが、この車も当時のニオイが伝わってきます。

「伝説」メンバーの中で最年少でイケメンの「N島」君。

年代物の車種選択が多い「おっさん」連合の中で一服の清涼剤になってます。

 

「NDロードスター」も「ラ・フェラーリ」も仕上がりの素晴らしさはうなるほど。

「N島」君の作品目当てに来られる人も多くなっているようで、頼もしいメンバーです。

今年も「ploverbell」さんが制作中のゴルフを持ってきてくれました。

かなり完成に近づいています。

去年の「BRE510(ブルーバード510のレース仕様」は実車のオーナーから情報提供されながらお作りになっていましたが、今回はかき集めた資料を基に作業しているとか。

これだけの手間ですから、制作期間は長いです。

「1年半で一作が目安」だそうです。

ブースの一面は、例のごとくコンテストのメモリアル展示。

当時の資料や、四十数年の風雪に耐えたコンテスト参加作品が並べられています。

今年また、当時の参加者が一人発掘できました。

私のカレラ10の隣に並んでいるフォーミュラカーです。

参加は私と同じ1971年。当時の雑誌にも隣同士で並んでいました。

当時13歳というのが驚き。

あの時会場に一緒にいたんですね。46年ぶりの再会になります。

 

作品は奇跡的な保管状態。タイヤも当時のままだそうです。

作者の「N」さんは今はプラモをやっていないそうですが、静岡の展示会の楽しさを満喫したようで、来年もまたやってくると約束してくれました。

タミヤとイマイのホンダF-1比較展示。

タミヤもイマイも当時はモーターライズでしたが、タミヤはウオームギアによる一段減速だったので、タイヤは回転するものの、走行させるにはトルクが少なすぎました。

 

一方イマイの方はギヤが多段減速になっていますし・・・、

モーターもパワフルなRE-14を使っていますから、おそらくしっかりと走ったんだろうと思われます。

またタミヤの排気管はエンジンとの繋ぎが超適当でしたけど、イマイの方は右のインストを見てもわかるように、ちゃんとエンジンと繋がっています。

パーツはこんな風になってます。

ただしボディーラインに関しては、実車の寸法取りを行えたタミヤがはるかに正確でしたし、ユニバーサルジョイントがちゃんと可動するところが優れていました。

右はイマイですけど、ユニバーサルジョイントは形だけです。

当時私も両方見ていましたが、買ったのはタミヤでした。選択の決定打はユニバーサルジョントでした。

 
 会場で見た、素晴らしい作品

ここから先はランダムに、私が「いいなー」と感じた作品を紹介させていただきます。ブースや作者名をメモしきれなかったものもありますが、ご容赦ください。

私のベンチマーク、「スケールワークス」さんです。

エレールキットを改造した「フェラーリ 512S」。

紹介カードにさりげなく「フロント廻りフルスクラッチ」とか「リアカウルセミスクラッチ」などと書いてあります。

このキットを知っている人が喜ぶ姿が目に浮かびます。

こちらはクラウンのキットを改造した「マセラティボーラ」。

「クラウンモデル」と聞けば、スーパーカー世代のおっさんは

「ああ、子供のころ電池入れて走らせて遊んだな」

と思いだすキットメーカーの一つだと思います。他にも「イッコー」とか「ナカムラ」あたりが似たような立ち位置だった。

そういうキットを本気で作るとこうなるよというアプローチは私も時々やるので、つい見入ってしまいます。

一部の部品は自作したりと大変なんですが、素晴らしい完成品に仕上がっています。

「伝説」メンバーの「F」さんらが制作している「R382」。1/12ですからもちろんフルスクラッチ。

いよいよ完成が見えてきましたね。

タミヤの初期のF-1の中では一番魅力があるのではないでしょうか、このマトラは。

あの当時は作らなかったけど、この素晴らしい完成品を見ていると、いつかは・・・と思ってしまいます。

「かっぱコーヂ」さんの「パガーニ ウアイラ」。

その完成度の高さは、この静岡に並んでいる数多くの作品の中でも一歩抜きん出ていると思います。

ため息しか出ません。

「静岡プラモ親父の会」にあった「サンダーバード2号」。

色々なメカを積んだコンテナが流れていくシーンは有名ですよね。

でもあのシーンは不自然なんです。

知っている人も多いと思いますが、本体の4本の脚の間隔はコンテナの長さより狭い。だからコンテナは本体の脚の下をくぐれないんです。

発進シーンだけはそこをごまかして撮影しているんです。

同じく「静岡プラモ親父の会」の「一等潜水艦乙型」。

ニチモの1/200ですね。

甲板の木目は、本当の木材を貼り合わせているそうです。

「PROJECT F」さんのブースには「模型転倒虫」さんの「NSX」が。

彼とは去年初めてお会いし、今年も楽しくお話できました。

この新作も、難しい「キャンディ塗装」と「透かし文字」に挑戦し、見事にパフォーマンスを向上させています。

来年はさらにどんなチャレンジでみんなを喜ばせてくれるのでしょう。

今回の静岡でのカーモデル一番人気と言えば、「愛車を作ろう!Full Scratch Modelling Cars」の「katsu」さんが制作した「1/24ロードスターRF」で決まりでしょう。

何とルーフが電動で自動開閉するんです。

その動きは見事なもので、口をあんぐり開けるしかない。

このような静止画像ではそのすごさは伝わらないので、ご本人のサイト、あるいは皆が撮影した動画(あちこちにアップされている)で確認してください。

今回私が持って行ったのは5台半。

「GARAGE24」には「GT-R」2台と「パルサー」。

「伝説」にはこの3台(2台半)を展示しました。

大物の「1/12 GT-R」が未完成だったこともあり、今年はいささか不完全燃焼気味。

来年は数が減っても、もうちょっとワクワクするものを持って行きたいと思うのであります。