カーモデルにとってヘッドライトは表情を決める大切な部分ですが、このキットはこのようになっているだけ。
発売当初はここにムギ球を入れて電飾できるようになっていたんでしょうか。
いつもなら自分でパテ細工してしまうところですが、今回それは反則ですので、大人しくエナメルクロームシルバーを筆塗りします。
ただ電線が通る穴だけは、アルミキッチンテープの切れ端を貼っておきました。
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レンズカバーをかぶせてみました。
どうにもならないくらい情けないことがわかりますね。
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レンズカバーの周囲を黒く塗ります。
ずいぶん佇まいが良くなりますね。
でも覗き込むと中ががらんどうなのがバレバレ。
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実物は中にちゃんとヘッドライトが入ってるんです。
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ふと見ると余ったクリアパーツにこんなものが・・・。
この「レビン」のキットは兄弟車の「トレノ」とクリアパーツを共有しているので、パーツが余るんですね。
これを使ってしまおう。よそからパーツを持ってくれば「反則」ですが、これは「工夫」の範囲ですし。
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少々上下の幅を詰めます。
その後どうしましょうってわけで、普通考えるのは裏にシルバーを塗ること。でもこれはうまくいきません。このようにメタリック感は出ないんです(そういうものなんです)。
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そこで、アルミキッチンテープを貼った薄板(早い話がプラ板)にヘッドライトを重ねてみます(接着はせず、周囲にテープを巻いて固定します)。
この方がピカピカ感は出ます。
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片方が塗装、もう一方がアルミテープ。
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両方ともアルミテープ。
・・・違いがわかりますね。
これでヘッドライトが決まったので、レンズカバーの接着に進みます。
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さて、初心者にとって最大の鬼門がクリアーパーツの接着です。
普通のパーツを接着する時は「プラモデル用接着材」あるいは「瞬間接着剤」を使えば良いのでしょうが、これで不用意に透明部品を接着しようとすると・・・、
「はみ出す」「曇る」「汚れる」「うまくつかない」のオンパレード・・・、失敗してがっくりと肩を落とす何万もの人々が目に浮かびます。
でも良い方法があるんですよ。
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○「ボンドGクリヤー」をペットボトルか何かのキャップに絞り出し・・・、 ○タミヤエナメル塗料薄め液を少したらしてかき混ぜてゆるゆるにし・・・、
○細い筆で接着面に盛ってゆく
「ボンドGクリヤー」はそのままでは糸を引いて作業しにくいのですが、エナメル塗料薄め液を少々混ぜてゆるゆるにすれば、あまり糸を引かずに細い筆で盛れるんです。
また、パーツ全周に接着剤をつける必要はありません。このキットの場合は、接着面が陰になる上面だけで十分です。
もちろんボディー側にも塗ることが必要です。「ボンドGクリヤー」は塗ってしばらく置いて、半分乾燥してからくっつける接着剤ですから。
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京の五条の糸屋の娘
姉は十六妹十四
諸国大名は弓矢で殺す
糸屋の娘は目で殺す
という言葉があるように、カーモデルにとってヘッドライトはとても目に付く部分で大切ですね。
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次回はカーモデルの二つ目の鬼門、窓枠の塗装です。
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