はじめてのカーモデル その6 クリアー吹き

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写真はクレオスのキャラクターホワイトを塗ったところまで。ここにタミヤの缶スプレーのクリアーを塗って艶を出していきます。

キャラクターホワイトは艶消し塗料なのでクリアー吹きは必須ですが、では普通の「つやあり」塗料を塗って、もともと十分な光沢が出ている場合はどうするか・・・。

これはもう、自分で判断するしかないと思います。何度も塗料を塗り重ねていけば、ホコリを巻き込んだり、表面のシャープさが失われたりするリスクもありますし。

ただ、私はいつも必ずクリアーを吹きます。

○いかに光沢塗料とは言え、顔料が入っているカラー塗料の艶は、樹脂と溶剤ベースのクリアー塗料に比べて若干落ちる傾向になる場合が多い
○乾燥後の強度はクリアーの方がある
○深みのある表現になる
○そもそも実車も最後はクリアーを吹いている

ことが理由です。

 

デカールはクリアーの前に貼りました。

研ぎ出しもしないのに先に貼るのは、デカール保護を目的としているからです。

これは20年ほど前に作ったものです。

研ぎ出しの後にデカールを貼り、その時は結構きれいにできたと喜んでいたのですが・・・、

現在はこのような情けない姿になっています。

デカールが風化してしまったんですね。

一方こちらは2003年に作ったもの。デカールはクリアーでコーティングしています。
まだ5年ですから比べることはできませんが、デカールに関しては全くおかしくなっている様子はありません。

今回は素組みとは言え、せっかく作ったキットは長く完成時の状態を保ちたいですよね。

 

ただ、デカールの上にクリアーを吹くとデカール自身を溶かしたり、シワを作ったりするリスクもあります。

シワが出るのは嫌だよなー
  ↓
それをなるべく防ぐためには一気にたっぷり吹かないことだ
  ↓
でもそうすると表面が滑らかにならない(今回は研ぎ出ししないし)
  ↓
まあ今回のデカールは小さいし、ひどいことにはなりにくいだろう
  ↓
一回目のクリアー吹きは、デカールの貼っている部分はそこそこに抑え、様子を見て二回目以降は大胆に吹こう

なんてことを考えながら作業します。

 

こんな感じになりました。
ボンネットはこんな感じ。

研ぎ出しした面と比べれば差はありますが、正直言ってこれはこれで十分きれいです。

ちなみにクリアーは乾燥させながら三回吹いています。

こうなるとウオッシャーノズルなどはかなりシャープさが失われてしまいますので、できることならあらかじめ黒を塗ってからクリアーを吹いた方が良かったかなと。

(いつもは切り飛ばし、塗装後に自作してはめ込んでいるので)

 

 

クリアーはたっぷり目に吹いたので、Bピラーから塗料が若干流れて凸凹ができています。

ここだけは後ほど修正しますが、皆さんはこういう失敗をしないようにねー。

 

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