はじめてのカーモデル その5 塗料の選択

 次の工程へ   前の工程へ   工作机INDEXへ   
今回のレビン工作、塗料は今の所「タミヤの缶スプレー」「GSIクレオスの缶スプレー」、さらに「タミヤのエナメル」を紹介しています。

塗料はこの他にもたくさん種類があり、どこに何を使ったらいいかについての正解もありません。

でも代表的な塗料について、ここでちょっとまとめて説明させていただきます。

○タミヤの缶スプレー

だいたいどこの模型屋にもある定番塗料です。

○GSIクレオスの缶スプレー

こちらも定番。

タミヤに比べ、乾燥後の塗料膜は丈夫な方向。

 

○GSIクレオスのビン入り

中身は缶スプレーと同じラッカー系。私はエアブラシを使う時は基本的にこれ。

筆塗りしてもかまわないが、ムラになりやすい。

 

○ガイアノーツのビン入り

GSIクレオスの対抗馬として出てきたラッカー系ニューカマーで、ファンも多い。

性質はクレオスと似ている。

以上の四種類、模型の世界では昔から「ラッカー塗料」と呼ばれているが、正式には「溶剤系アクリル樹脂塗料」と言うべき別物。ホームセンターなどで売っている「ラッカースプレー」は本当のラッカー塗料なので、間違ってこれをプラモに塗ると大変なことになる。
○タミヤのエナメル

乾燥が遅い分、伸びが良く、筆塗りに向いている。

私は筆塗りはもっぱらこれ。

ラッカー系ほどではないが、ニオイはします。

○タミヤのアクリル

ラッカー系、エナメル系は有機溶剤のニオイがきついし、引火性などの問題があるから家族を持っている人にはなかなかきつい。

そのあたりを解決して子供さんでも安心して模型作りを楽しめるようにと開発された塗料。

筆洗いも水でOK(ただし溶剤は別)。

だったらラッカー系塗料なんかいらないかと思うのにそうならないのは・・・・、塗りにくかったり乾燥が遅かったりと、万全ではないから。

○GSIクレオスの水性ホビーカラー

これもタミヤと同じ発想のアクリル塗料。

水性と書いてあるものの、水で薄めることはなるべく避け、この塗料用の溶剤を使う方が良い。筆洗いは水でOK。

 

さて、初めてカーモデルを塗装するとして、どの塗料を揃えたら良いか・・・。
ここで大事なのは、あなたの模型製作環境です。

私の場合は家を建てるときに小さいながらも工作室スペースを確保し、そこに換気扇などもつけましたので、ニオイで家人に文句を言われることはありません。

でも、例えばアパートに住んでいて子供が小さかったりする場合などは、家でニオイのきついラッカー系塗料を使うのは難しいでしょう。
そのような場合でもタミヤのアクリルなどを使えば良いのでしょうが、そうなるとエアブラシが必要になります。
模型作りを長くやる覚悟なら、最初から万単位のお金を出してエアブラシを買うのも方法の一つですが、まずは気軽に模型を作ってみたいと考えている人に私はそれを無理強いしません。また、特にカーモデルの場合、エアブラシでアクリル塗料をボディーに塗るにはかなりの熟練が必要ではないかと思われます。

今回私がレビン工作で使っている塗料は「手軽さ」「塗りやすさ」「必要十分な仕上がり」を優先したものですので、ニオイが問題になる場合はベランダなどで塗装し、家族に嫌われないようにしてくださいね。

以上、塗料についてごく基本的なことを書かせていただきましたが、これだけではわからないことも色々あるでしょう。

そういう時はやっぱり模型専門店に行くのが一番です。

 

(今回の写真は全て行きつけの「クリヤマ模型」さんの許可を得て公開させていただいております)

 

はじめてのカーモデル その5 塗料の選択

 次の工程へ   前の工程へ   工作机INDEXへ