前回まででボディーと内装に目処が立ちましたが、まだいじりたいとところがあります。
まずはハッチバックのダンパー部分。
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このようになっていて、ちょっと辛い感じ。
ハッチバックの開閉はこのキットの肝なので・・・、
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アルミパイプと洋白線(0.6mm)で作ります。
ただ、普通に作っただけでは、手を離したらハッチは閉まってしまいますので、ちょっとした工夫をします。
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超小型スプリングを探し出し、そこから二巻きほど切って洋白線に押し込みます。
スプリングは適度にきつくはまっていますので、
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ハッチの重さを支えることができます。
(開けたときはピンセットでスプリングを”ズズズ”と持ち上げなくてはなりませんが)
あんまりハッチを開けすぎるとシャフトがパイプから抜けてしまいますので、このあたりまでが限度。
抜け止めまで考えればいいのですが、方法はいくつかあるものの、面倒な工作なのでこのまま先に進みます。
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キットのウインドウです。
今までこれほど見事なウェルドラインを見たことがありません。妙な感動すら覚えてしまいます。
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プラモデルの部品は金型の中に溶けた樹脂を送りこんで作られますが、このようにゲート(ランナーから流れ込んでくる部分・・・上の写真では緑の○)が複数あると、樹脂が合流して融着した部分に細い線が発生することになります。これがウエルドラインです。
ウエルド部分は樹脂がしっかりと溶けあっていない場合があリ,このように線が出るだけでなく強度も落ちてしまう場合もあります。
キットのパーツを観察すると、ゲートの部分に放射状の模様も見えます。樹脂や金型の温度が低かったか、射出圧力が低かったのではないかと思われます。
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ただ、どんなに気をつけて成型しても、一つのパーツにゲートが二つ以上あればウエルドラインは必ずできます。そこで例えばこの某社のパーツではゲートを一箇所にして、ウエルドラインが出ないようにしています。
プラモを買うとき、こういった部分を見てメーカーの設計思想を感じるのも面白いものです。
・・・あ、今日の俺ってとてもアカデミック。
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まーとにかくこのキットのパーツはこのままでは辛いので、表面を磨いていくことにします。
ついでにまっ平だったサイドウインドウも、実車のようにカーブドグラスっぽくします。
方法は簡単、1.2mmのプラ板にサンドペーパーを貼り付け、そのプラ板を弓なりに曲げてから削って行けばよい。
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側面はこんな風になり、ウエルドラインも消えました。
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リアハッチのガラスも見事なウエルド。また、やはりまっ平だったので、ふくらみをつけます。
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サイドと同じく、曲げたプラ板に粗めのサンドペーパーを貼り付けて削って行きます。
ある程度進んだら、ペーパーの番手を順に下げていきながらキズをなくしていき、最終的にこのような「すりガラス」状にします。 |
ここからコンパウンド。
タミヤの粗目でこのあたりまで。
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続いて細目、仕上げ目と進み、 最後はハセガワのセラミックコンパウンドでこのあたりまで行きます。
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