ｍｏｎ 「ちぃーっス。兄貴、急に召集かけて何っッスか？」
TOM 「ああ、昨日Ｍｉｚが来てちょっと頼まれごとをな。」
Ｋａｋｅｃｈａｎ 「け、パシリのＭｉｚがですか？ ウチ（素路渡会）みたいな硬派にゃついていけないって、泣き入れて、すぐやめたくせに・・。あいつ、今どうしているんですかい？」
mon 「”深夜巡航”なんてキザな名前のチーム作ってよ、名古屋の”尾鬼羅苦会”とつるんでナンパ三昧だとさ。」
TOM 「おまわり（さん）怖くて山道ばっかり走りやがってるから、クルマはいつまでもラリーカーさ。 で、しばらく見ないと思ったら、ある男を締めてくれだと。 泣いて頼みやがった。」
mon 「ずいぶん痛めつけられているんっスね。 で、その男は何て言うんっスかい？」
TOM 「”電動士”だとさ。」
Kakechan 「あーん？ その名前はいかんっスね・・。俺達にとっちゃ。」ｍｏｎ 「あー、”先輩”はどうしているかな。
あのとき先輩がいなかったら、こうやってウチらも
やっていかれたかどうか・・。」
Kakechan 「おー、TＯＭ兄貴の”北日本改造模型車連合 総長”の地位は、”先輩”に譲ってもらったんっスからね。 じゃ行きやすか？」
TOM 「それにしてもオメーのクルマ、いつも派手だなー。」
Kakechan 「いやー、兄貴こそ。 どうしても”先輩”のクルマを意識しちゃってね。”先輩”、すっぱり足洗ってどこに行ったんだろう。 もう８年も会ってないもんな。」
（ ☆☆ 展開見え見えのまま、後半へ ☆☆ ）
mon 「おいこら！電動士っつーの。 出てこい！ らあーっ！！」
Kakechan 「ちょっと待て！ ガレージのクルマ・・・・。まさか！ あわわわ。」
「あら、ＴＯＭにｍｏｎ、それにＫａｋｅじゃないの！ 久しぶりね〜。元気だった？」
TOM 「あ、姉（あね）さん。こんなところで姉さんに会えるなんて。 お、オレ嬉しいっス。”殿童獅”の兄貴は元気っスか？」
「今
牛乳切らして、自転車でスーパー行ってるけど・・。ねえ、上がんなさいよ。」
TOM 「いや、それはあとにするッス。 その前に・・。おい！」
mon 「わかってますよ。 ーっそお！！
Ｍｉｚのヤロー・・・。 全国の仲間にも召集かけるっス。」
Kakechan 「早速集まってきましたぜ。」
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チーム |
車両 |
口 上 |
| 鶴田亀痔 |
素怪羅隠
（副頭） |
'８９
Ｍercedes C-９ |
TOM 「先輩、その顔は・・。」
亀痔 「ナンパしててかーちゃんにぶたれました。」
TOM 「何年たっても直らないっスね。」 |
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青月亭 |
すみこ歌姫会
（親衛隊長） |
”赤いハイヒール”号
ではない |
青月亭 「ーんだよ。おめーら。 ワシも来ちまったわい。やまがたすみこのＣＤ復刻の締め切り、ル・マンと同じ１１月末に延びたから、みんな買わねーと、しばくぞ！」
TOM 「いいかげん”すみこ命”のステッカー、取ってくださいよ。」 |
TOM 「じゃあ今日は連合活動っつーことで、いつもより気合い入れて行くから。 よろしくなー！」
mon 「うわ、ＴＯＭ兄貴、すごい加速、ひゃー、あのコーナーリング！ 気合い入ってやすね。」
鶴田亀痔 「あいつの車はスロットだからな。」
・・・・・・臨時ニュースを申し上げます。
約３００台の改造模型車が室蘭から札幌に向かっております。
どうやら目的は・・・・・・。
mon 「兄貴、検問です！」
TOM 「ここは俺にまかせろ！お前らはそこを曲がれ・・。」
mon 「でも兄貴、おまわりが追ってきたら。」
TOM 「いいから任せろ・・。ｋａｋｅ、mon・・・、おめーらと走れて楽しかったぞ・・。じゃあな。」
Kakechan 「うわ！ＴＯＭ兄貴が検問に突っ込んだ〜。 燃え上がった！ 兄貴〜！！ 兄貴〜！！！」
鶴田亀痔 「いいんだ、あいつはわかっていたんだよ。」
mon 「え？どういうことっすか？」
鶴田亀痔 「あいつの車、交差点は急に曲がれないんだ。・・・スロットだから。」
 翌日・・・・
ｊｉｍｍｙ 「参謀長、どうしたんですか？ 松葉杖なんかついて。」
さかもっちゃん 「こっちを見ないでくれ。ううう、ううぅぅっ。」
モーリー 「隊長！ その顔・・。」
Ｍｉｚ 「うるひゃーい。はやふ、もひばにもほれ（うるさーい、早く持ち場に戻れ）。」
mon 「兄貴、無事でしたかい！」
TOM 「コースアウトは慣れてるのさ。・・・スロットだから。」
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