マルイのイオタの制作 その3 ボディーの下ごしらえ続き

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一回目のサフを吹き、全体の仕上がり具合を確認します。
ノーズはやはりちょっと厚い感じがしますが、そこは気にしません。

何十年も前のマルイのキットをなるべくそのまま作るのが今回の目的ですから。

ドアもボディーに干渉せず、十分開くようになりました。
ただ、どうしても気になったのがここ。

ヘッドライトカバーがはまる部分の表現が「だるい」です。

また、こっちの部品も実車とは表現が異なる。

本物には段差などありません。

はめるとこんな感じ。

 

キットを作る時、人によって気になる部分は異なると思いますが、完成後に写真を撮った時に「ああ、模型だな」とわかってしまう理由の一つが透明パーツ。

特にウインドウの厚みのムラや、ボディーとの段差、そしてヘッドライトレンズの仕上がり具合は重要だと思うのですが、私は特にそのあたりが気になるので、可能な限り何とかしたいと思っています。

(逆に室内はあんまり見えないので、結構手抜きで終えてしまうことが多いです。室内を一生懸命仕上げる人は逆にすごいなと思います)

そこでまずこんなことをします。

 

次にこうやって・・・、
こうします。
前よりは良い感じ。
また最後に接着するとなると、どうしても接着剤の跡が出てきそうなので、伸ばしランナーで固定することとします。
この後塗装することも考慮に入れ、レンズカバーとボディーの隙間は若干広く取っておきます。
結構面倒だったけど、やってよかった。
下地もできたので一気に塗装に進みます。

まずはこんなものを作りました。制作時間は20分くらいです。

ボディーパーツを両面テープでこのようにくっつけて、まずはピンクを塗ります。

ピンクを塗るのは、下地を隠すためと、赤の発色を良くするためです。

別にピンクじゃなくてはならないわけではなく、黄色とか白でも「あり」かと思います。

それによって色味も変わってきますので、その癖さえわかっていればいいかと・・・。

続いて赤を塗ります。

わざわざこのような冶具を作ったのは、パーツによる塗料の厚みをなるべく一定にし、組んだ時に差が出ないようにするため。

開閉式キットの場合はやった方が少しはましになる気がします。

こんな感じになっております。
クリアーを吹く前に、まだやることはいくつかあります。

まずリアカウルにある、中途半端な刻印。

 

拡大するとこんな風になってます。

ここをどうしよう・・・。

ちなみにマルイのイオタのキットには、デカールが入っていないようなんです。

フリマで買ったキットなのでもしかしたらどこかに行っちゃった?とも思いましたが、組み立て説明図を見てもデカールを貼る指示がどこにも書いていないので、やっぱりそうなんでしょう。

そこで模型屋でハセガワのキットを確認したら、嬉しいことに若干の余分がある。

残念ながらリアカウルの刻印にぴったりのものはありませんでしたが、エンブレムなどはここから借りることにします。

なお、買っちゃったキットはいつか作ります。

今回ではないと思いますが・・・。

ここは筆塗りです。

拡大するとこう。

作業は簡単じゃないです。はみ出したところを拭き取ったり削ったり・・・。

でも今回はそうしたかった。

続いてメッシュの部分に貼っておいたマスキングテープを剥がします。

脇にもあります。

この段階までマスキングテープを貼っていたのは、メッシュ部分になるべく塗料をかけないため。

こちらは2003年に作ったポルシェ936。

今から見ればへたくそで、残念な所が多々あります。

その一つがここ。銀色の部分にはメッシュのモールドが表現されていましたが、白を塗ってクリアーをかけて・・・とやっていたら、メッシュが埋まってしまった。

そういう失敗を今回は回避したいのです。

どうせならくりぬいて、金属メッシュを貼った方がリアルになることはわかっています。

でも今回の工作は目的が違いますので。

こんな感じになりました。

最終的にメッシュの部分は艶消しにすると思います。

小技をひとつ・・・。

真鍮パイプの内側を削って、ポンチを作ります。

大小二個作って、マスキングテープに穴を開けます。
ウインカー部分に穴の大きい方を貼って、シルバー塗装。
次に小さい方を貼ってクリアーオレンジを吹けば、出来上がり。

こういう作業は最後の最後にやる人も多いと思いますが、クリアーを吹いてモールドが甘くなってからよりも、今のうちに作業した方がしゃきっとした仕上がりになるような気がします。

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