フェアレディ240ZG その7 シャーシやエンジンの工作

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静岡の展示会(2015/05/16〜17)が終わりました。

戻った後は、

・レポートを書いたり、会場で見逃した作品をネットで見つけて「しまった」と思ったり

・来年のお題も含め、この先一年のスケジュールを考えながら、在庫のキットをひとつ一つ眺めて「あーでもない こーでもない」とイメージを膨らませたり

しているうちにあっという間に二週間くらい経ってしまいます。

と言うわけで久しぶりの再開工作は中の方。まずは足回りのパーツを塗装前提に仕上げていきます。

やることは主にゲート跡やパーティングラインの処理ですが、パーツによっては抜きテーパが気になるものもあるので、修正する場合もあります。

またこのように力がかかりそうな部分は、後々痛い目に遭わないように骨を入れる場合もあります。

エンジンパーツも軸打ちして仮組みしていきます。
このキットのエンジン部分ですが、パーツの数は多いものの、それでもまだスカスカ感はあります。

また燃料パイプやプラグコードなどは用意されているものの、実車の配管ははるかに複雑ですからどこまで再現するかが悩みどころ。

やればやるほどリアルになるのはわかってますけど、そうなるといつになっても完成しない。そこで「キモ」になる部分だけ配管をプラスしたいと思います。

例えばこのマスターシリンダですが、このままじゃつまらないですよね。でもディテールアップするとなると、どうしてももう一個パーツがないとすごく変な感じになる。

そこでプラ棒でプレッシャーレギュレーティングバルブ(圧力制御弁)をそれらしく作ることにします。
この六角のパーツは市販のものを使います。
これですね。

ついこの前はナットを戦車プラモの転輪から調達したぜなんて書いていましたが、こっちの方がはるかに効率的。

で、ここにこうつけると・・・、
そのあとの配管に辻褄が合うことになるはずです。
話変わってストラットタワーバーですが、ちょっと当ててみたら若干短いのが気になりました。
せっかくならとバラバラにして、中央を延長。
この方が塗りわけも楽ですしね。
 

さて、エンジンルームを若干ながらもディテールアップするには、資料を集めなくてはなりません。

近くに実車があって取材できれば楽なんですが、そういう”つて”もないので、ネットでエンジン回りの画像を探しまくることになります。

調べていて「なるほど」と思うのは、日本より海外のサイトに参考になる資料が多いこと。240Zや240ZGは海外、特に北米で良く売れましたから。

ただ古い車なので、大抵の場合エンジンルームはいじられています。どれを参考にしたら良いかに困りますけど、まあ私はそのあたり適当でかまわない性格なので・・・。

パソコンは居間にあるので、集めた資料は印刷して工作室に持っていくことになりますが、プリンタ(PIXUS iP6100D、2004年発売)が壊れてしまった。

前から調子が悪く、そろそろかなあと思っていたんで仕方ありません。良く働いてくれました。新しい機種は10年の進化を感じさせます。

ただ静岡の展示会で小遣いを使い果たした身にはこのタイミングはきついです。

 

資料を見ながらの工作、続いてはディストリビューターとプラグコードです。

キットはこのように作るようになってますが、

・コードを真上から挿すより横に出した方がかっこいい

・キット指定のコードをプラスチック部分に挿すと、おそらく10年後にはプラが溶けてコードが外れてしまう

ので、ここは大きくいじることにします。

まずは色んな作り方、形にトライして・・・、
こういうやり方が良いだろうと決め・・・、
こんな風になりました。
若干オーバースケールかなあと感じますが、プラグコードが太いと、いかにも「強化しました」って感じになって、まあいいかな。
後は長さを調節したり、上手に束ねる方法を考えたり・・・。

 

並行して、キットでは再現されていないアクセルリンケージも 作ってみます。
プラグコードのとりまとめはまだ続きます。

洋白帯をはんだ付けして、こんなのを作ります。

横から見るとこんな感じ。

ちっちゃな部品なので、結構大変だった。

でもきれいにまとまったので、やっただけの効果はあると思います。
それから手がけたのは、キャブを開閉するリンケージ。
キットでは全く省略されていたのですが、実車の写真を見ると結構目立つ部分なので、スルーはできませんでした。

 

後は・・・、燃料パイプをキャブにつなげないと。

それから、

・キャブからブレーキブースタへ繋がる負圧ホース

・ヒーター配管

・アクセルリンケージ

なども、わかる範囲で再現します。

その部分、拡大しますね。

アクセルリンケージですが、本気になって作ると、

・アクセルペダルを踏む
  ↓
・ああなってこうなって
  ↓
・キャブのスロットがピクピク開閉

ってところまで作れそうな気がしてきましたが、滑らかに動かすのがものすごく大変なような気がします。

・・・完成がいつになるか見えなくなるので、やめます。

柏崎の展示会にとりあえず並べようと思い、バラバラになっているものを仮組みしました。

組むだけで2時間以上かかった。

展示会が終わったので、またバラバラにして作業再開。
バッテリーは目につく場所なので、なるべく頑張ります。
アクセルリンケージのパーツは全て洋白線や洋白板で作ってます。

すごく面倒なんですけど、強度も確保できますし。

ブレーキ配管もそれなりに。

上から見えるところだけ。

気になっていたエンジン右側のスカスカ感は、この配管によって少し緩和された感じがします。
それにしてもこの240ZG、手がけはじめてからもう半年。進捗はおそらく60%。

次男の大学受験とかで忙しかったのもあるけど、この進み具合は不本意ですし、少々飽きてきた。

それにそんなわけでこんなキットを買い、「これが作りたければ早く完成しようぜ」と、自分にプレッシャーかけることにします。

フェアレディ240ZG その7 シャーシやエンジンの工作

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