コルベットC1 その9 室内

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いよいよ室内の塗装に入りますが、その前にもう一つ二つ作らなくてはならないパーツがありました。

まずはドアノブ。

まずはエポキシパテを指で丸めてダンゴを作ります。
洋白線の先端には若干キズをつけ、抜け止めにします。

パテ団子にピンバイスで穴をあけ、瞬間で接着します。

ちなみに私は、「穴」と「孔」は使い分けています。
穴」・・・途中で止まる場合 (例 落とし穴)
「孔」・・・突き抜けている場合 (例 多孔質セラミック 針の孔) 
ただし常用漢字表には「孔」を「あな」と読む訓読みはありませんので、あくまでもこれは慣用的な使い分けです。

「穴」はパテ団子の半分くらいまでにしています。

それはこうやって削りながら団子の直径を小さくしていった時、先端部分から洋白線が顔を出すことがないようにするためです。

 

とは言っても、今回ドアノブは実際よりもわざと大きめにしてみました。

その方が特徴あるコルベットのドアノブを強調できるかなと思ってのことです。

また、ドアハンドルも洋白線などで自作。

内装の色はどうしましょう。

もともとコルベットC1は趣味性の高い車ですし、実車の年式も古いこともあって所有者が自由にいじっているものが多い。

つまり好きにやってかまわないと判断し、まずはこんな色はどうかなとかなと塗ってみましたが・・・、つまらない。

 

じゃあこっちかなとやってみたが、面白くも何ともない。
もう1回イメージを固めてからにしようと考え、塗装を落として資料探索をやり始めました。

いやはや、ここでつまづくとは思わなかった。

ちょっと気分を変えて屋根でも塗りましょうか。

ハードトップの方は特に問題なし。

ソフトトップの方は、表面にうっすらとキャンバス目があることから、何か工夫ができないかなと思いました。

ラッカー系塗料でベースを塗り、次にやや濃いめに調色したエナメルを塗ってから少しずつエナメルを落としていけば、いい感じになるかもしれないねと。

で、やってみたら・・・、

ボロ雑巾のようになりました。

AFVならありかもしれないが、ピカピカの車にこういう表現はないよね。

大失敗。

かと言って、こういう風にエアブラシをかけるとわざとらしい。
結局このようにタミヤのウェザリングマスターで控えめな立体感を出すに止まりました。

この後に艶消しクリアーを吹いて艶を落とせば完了。

ボディーとのバランスを考えると、このあたりが落としどころかなと思うものの、もうちょっと上手に表現するスキルはないものかなあと悔しさが残ります。

 

再度室内に戻ります。

さんざん考え、色はこのようにしました。

ちなみにフロアマットは粗いサンドパーパーに黒を塗り、その上にメッシュを置いて赤を吹きつけてあります。簡単でしょ?

ちなみにメッシュは何かの家電製品に使っていたフィルター。

ところでドアの内側にはめていた肘掛ですが、その後実車について色々調べていくと、このモデルの場合はどうもこの形状ではないことがわかり、作り直すことにしました。
ただし、資料は乏しく、ある程度推測も加えて工作します。
こんな感じになりました。
メーター類は実車写真を参考にいつものようにエクセルで描画。
小さく印刷してはめ込みます。

とっても辛かったです。

内装、おおむねできました。

ハンドルの色はどうしようかなと思いましたが、赤にするとメーター部分とかぶってしまうので、このようにしました。

もともとのキットがこれだったせいもあって、完成度の点ではちょっと不満も残りますが、全体としてはまあ合格点でしょうか。

 

どんなに出来が良いミニカーでも所詮それは他人が作ったもの。

自分で思い描くイメージや色を手に入れて行けるのがプラモ工作の楽しさですねぇ。

ここまで来ると、残りの作業は数えるほどになってきました。

コルベットC1 その 室内

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