セリカターボ77 その6  研ぎ出し

 次の工程へ   前の工程へ   工作机INDEXへ   
さて、研ぎ出しです。

この研ぎ出し、時間はかかるわ、失敗の危険もあるわで、なかなか厄介です。最近はカーモデルの仕上げ方法として「当たり前」のように思われていますが、正直言って初心者の方にはあまりお薦めしません。初心者の方はこんなことに時間を使うより、まずはクリアーをきれいに吹くことを覚え、一台でも多くの完成を積み重ねて行った方が上達の早道だと思います。
(クリアの吹きっぱなしでも、この程度の作品はできます。)

クリアー吹きの練習をしたければジャンクボディーを使ってもいいし、それがなければ100均(100円ショップ)に行き、おもちゃの自動車を買ってくる方法もあります。習うより慣れろです。

・・・でも、きれいに研ぎ出された完成品が魅力的なことも確かです。

では私の場合の手順とコツを可能な限り紹介していきます。

 

最後のフィニッシングペーパーをかけていきます。

ここで私が気にしていること。それはこの段階でも角を削らないってことです。角は塗装も薄くなっていますし、ペーパーが当たりやすいので、調子に乗って作業をしていると下地が出てしまうからです。

そのためにはここでも紹介した手法を使う時もあります。

ちなみにフィニッシングペーパーの番手ですが、最初は1200番あるいは1500番から始め、最終的には2000番で仕上げています。

 

コンパウンドはこんなものを持っていますが、主に使うのはタミヤの「粗目」「細目」そしてハセガワの「セラミックコンパウンド」です。

ハセガワを好んで使うのは、作業中に簡単に拭き取れて、仕上げの様子がわかるからです。・・値段がちょっと高いなあと思う方は、タミヤの「仕上げ目」でも何の問題もないと思います。

このセリカのボディーは色々な突起物があって、なかなか自由にクロスを動かすことが難しい。同じ方向にばかり動かして行くと平らな面になりませんから、このように「板目紙」を活用することもあります。
「板目紙」はモールド周囲の作業にも使えます。

クロスをそのまま使うと、モールドまで削ってしまいますのでね・・・。

平らな面を研ぎたい時には、プラ版をクロスで包む時もあります。

(屋根などを仕上げる時にも使えますよ。ぜひお試し下さい。)

おおむね終了しました。スライドマークを段差が出ないように埋め込むこともできました。
微妙なところの修正はまだですが、こんな感じです。

セリカターボ77 その6  研ぎ出し

 次の工程へ   前の工程へ   工作机INDEXへ