アルピーヌ・ルノーA310の制作 その2   下ごしらえ

 次の工程へ   前の工程へ   工作机INDEXへ 
(2021/04/18)

作るキットの一つをニチモのA310と決めましたが、理由は

・1/43のA210との親和性が高い

・古い絶版キット、特に廃業したメーカーのキットは最優先で作りたい

からなので、そんなに改造せずにきれいに仕上げて、「昔こんなキットがあったんですよ」と皆さんに紹介できれば十分なんですが、やはり気になったところには手を入れて現在の鑑賞に耐えるところまでは持って行きたい。

 

気になった一つはステアリング機構。キットのままだとハンドルがほとんど回らず、面白味がないです。

同時代に発売されていたマルイのようにラック&ピニオン形式にすればずいぶん良くなるでしょう。

そこでこれを使います。

伝説メンバーのFさんからいただいていたタミヤの1/12ホンダF-1のジャンクです。

Fさんではない誰かが途中まで作って放置したものと思われます。

ホンダF-1の新品ストックは2台ありますが、実はこのジャンクの中にとんでもないお宝パーツが入っていまして、いつかホンダF-1を作る時にはそのパーツを使おうと思っているんです。

そのお宝パーツ以外はドナー用と割り切ってますので、バラしてこれを頂戴します。

ピニオンの歯数が6枚ってのが嬉しい。

普通は8・10・12枚ですが・・・、
歯数が少ない方がハンドルがよりくるくる回るんですね。
こうなりました。
特に面倒はなかったです。
次、行きます。

このキットはモーターライズなので電池BOXを収める部分があり、見た目をスポイルしています。

(文句言ってるわけじゃないです。昭和の時代はこれが「正統」)

ただし令和となった今、ディスプレイモデルとして作るとなると流石にここは直したいので、電池BOXは切り飛ばして適当に直します。

完成後はほぼ見えない所なので、雰囲気が出ればいいやって程度で工作してます。

ざっくりとこんな感じです。

リアシートは載せないつもりです。ラリーカーだし、おそらく実車では取り外されているでしょうから。

(逆に、なぜキットにリアシートが入っていたのかが謎なんですが)

フロントシートの形状もおかしいですが、今回はそのまま行っちゃいます。

ボディーの方も並行して。

矢印部分を開口するなど、できる範囲で手を入れています。

(2021/04/24)

塗料やパテを仕入れにいつものクリヤマ模型さんに行き、ついでにトゥデイも置かせてもらいました。

お近くの人はよろしかったらどうぞ。

 

そんなことよりも驚いたのが「DeadHead」さんの二台。

偶然本人もお店に来ていたので伺ったところ・・・、

 

スープラはエアロパーツ※をプラ板で自作して、実際にリベットで固定してあるそうです。

※HKSプレミアムボディキット for GRスープラ(DB42)

そしてこれ。

最初は脳がついていかなくて、

「なんだったっけ、これ」

と眺めていましたが、何と新型フェアレディZのプロトタイプモデルじゃないですか!

 

現行Zのプラモをベースに改造を加えたものですが、本人がおっしゃるには

「ボディーやルーフのラインは現行Zと極端に違っていなかったので、改造は比較的楽だった」

とのこと。

実車の新型フェアレディZは、現行モデルと基本的に同じプラットフォームを使うことで開発コストを抑え、販売価格も比較的リーズナブルになるという噂があります。

それがボディーラインにも現れているとなると興味深いですね。

また、ラジエーターグリルの中のパーツやヘッドライトの中のパーツは3Dプリンタで自作したとのこと。

若い人の進化のスピードは底知れません。私なんかはどんどん置いていかれるなあと感じます。

 

気を取り直してA310ですが、ジャンクのラジエーターパーツ(フジミの童夢だと思う)の波板部分を写し取り、パテでこんなものを作りました。
これをはめ込みます。
ここはキットではつんつるてんだったので、やることでぐっと実感が増すのではないかと思います。

 

フロントのラジエーターグリルのメッシュは、キットのものがしょぼかったので自作してみます。
まずは洋白線で作った枠にメッシュを巻いてみたのですが・・・、
キットよりましとは言え、今一つの印象。
今度はこうします。
黒く塗ってしまえば目立たなくなっちゃいますが、こんな感じがいいな。

アルピーヌ・ルノーA310の制作 その2   下ごしらえ

 次の工程へ   前の工程へ   工作机INDEXへ