フェアレディSR-311の素組み制作 その4 小物工作

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(2020/05/10)

このページでは小物、そして特にメッキパーツの加工や取り付けの説明を中心に進めて行きます。

メッキ部品は大抵のカーモデルに入っていますが、これがなかなか難しい。

ランナーにくっついている部分は切り離すと地が出てしまいますし、パーティングラインを処理することもできない。

ある程度経験を積むと、処理したパーツにメッキ調塗料を塗ることもできるようになりますが、それをせずに仕上げるには前に紹介したペイントマーカーでタッチアップしたり、メタルシールを貼る くらいしかないでしょうか。

 

右のパーツ、今回は以下のように進めました。

ランナーから完全に取り外さず、このようにします。

小さな部品はなくしやすいですし、切り離した部分にヤスリをかける時も楽ですから。

整えた部分にペイントマーカーを塗ります。
シートベルト本体は黒画用紙を使用。

金具に通して両面テープで止めます。

ランナーにくっついていた部分は見えなくなりますから、何もしていません。

こうなります。
テールランプですが、切り離した部分を下に持って行けば目立たないので、今回は何もしません。
取り付けは瞬間接着剤を使用。

メッキパーツはプラモ用接着剤ではつかないからです。

穴の奥にピンポイントで接着剤を置くためには、伸ばしランナーなどの細いものを使うと安心です。

ウインカーのオレンジやレッドにはこれを使いたいところですが、もう結構なお金を使ってしまいましたから、別の手軽な方法を考えてみました。
試しにこれはどうでしょう。百円だし。
赤がピンクっぽくて今一つ。

今回はまあいいか。

本気モード版と比べると、差はありますね。
塗装した部品に小物を取り付ける時に妙にきついことがあります。

キット自体に問題がある場合もありますが、塗料でスキマが狭くなる場合も多い。

そういう時は臨機応変に対処しましょう。

この写真を見た時に違和感を感じました。

ヘッドライトのレンズの部分が妙に暗い。

反射鏡が奥まっているのと、メッキが奥までかかっていないんですね。

反射鏡に銀を塗ってみました。

比べるとこの方がまだ感じがいい。

メッキパーツに透明のレンズを接着する作業も難易度高いです。

模型用接着剤はメッキパーツに効きませんし、瞬間接着剤には曇りなどの危険がある。

模型屋に行くとそのための接着剤を色々売っていますが、今回はこれを使いました。

先を平たく加工した爪楊枝の先にUVレジン液をちょっとつけてスキマに流し込み日光に晒します。

結構きれいに行きます。

 

バンパーのゲートは一番避けてほしい場所にあります。

まあ昔のプラモは大抵こうですけどね。

ここでもペイントマーカーのお世話になります。

この写真を見る限り、そこそこリカバリーできているように見えますが、実物はその跡がはっきりわかります。しょうがないですね。

マフラーの出口はけっこう目立つので、端面に黒を塗って厚みを目立たなくした方がいいでしょう。

でも情けない仕上がり具合ですね。

前はこう。エッジを薄く加工していました。

これを初心者の方にやれって言うのも酷なので・・・、

台所用アルミシールをくるっと巻いて、ちょっと飛び出している先端を内側に折り返してみました。

技術的にはそんなに難しくないので、もしよろしければどうぞ。

ちなみに私は4回失敗しました(難しいじゃないか!)

 

ここまでの作業時間ですが、おおむね4時間でした

トータルで17時間。目標の15時間は越えてしまったけど、完成は間近。あと2時間ってところかな。

このページで使った道具のおさらいです。

・クリアーオレンジとクリアーレッド・・・カーモデルをやるには必須の塗料。油性マーカーで代用もできないことはない
・UVクラフトレジン液・・・百均で売ってます。ヘッドライトのレンズなどを接着する時に使えます

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