フェアレディSR-311の素組み制作 その3 ボディーの塗装

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(2020/05/09)

いよいよボディーの塗装です。

初めてプラモを作るとしたら、あらかじめボディーに色が塗ってある「プリペイント」キットで慣れるのもいいですが、やはりプラモ作りの最大の魅力は塗装。

自分の好きな車を自分好みに色付けしていくワクワク感があるからこそ、プラモ作りはやめられないんだと思うのです。

ではどんな色がいいか・・・、好みで選んでもかまいませんが、色によって失敗しやすいもの、しにくいものがあることも確かです。

比較的失敗しにくいのは

・純色よりも中間色
・粒子の粗いメタリックが入っているもの

あたり。逆に鮮やかで透明感のある色は隠ぺい力が足りないので難しい。例えば黄色を缶スプレーで塗れと言われたら、私も身構えます。

 

今回選んだのはこれ。

タミヤのアストンマーチン専用色ですが、

・隠蔽力がある

・メタリック粒子が粗いので、表面の仕上げの悪さをある程度カバーしてくれる

・イギリスっぽい色なので、ライトウエイトスポーツカーのSR-311にも合うだろう

と思って選びました。

塗装は一回で済まそうと思ってはいけません。

ごらんのように、色によってはエッジ部分に塗料が乗らず、情けないことになります。

最初は軽く薄めに、乾いたら少したっぷり二回目、さらに乾かして仕上げ・・・てな感じにやると失敗が少なくなります。

またメタリック粒子が入っている塗料は乾燥後もピカピカの艶にはなりにくいので、さらにこの後クリアーを吹くといいです。

まあやらなくてもかまわないんですが。

ボディーを支えるものを作っておくといいですね。

アルミワイヤーは百均の手芸コーナーに行けばあるはず。

こんな風に取り付けます。

ワイヤーとボディーはテープで止めておいた方がいいです。

この後ボディーを水洗いしてホコリを取ってから塗装しますが、テープで止めていないと水切りしようとして振り回した時、ボディーがすっ飛んでいきますから(私も時々やらかす)。

私は一回目は下から吹きます。

上面や側面は良く見える部分なので注意しながら塗るものの、下側や裏はついおろそかになってしまいがちなので。

吹くコツですが、これは何とも言葉で伝えにくい。

まさに

君之所読者、古人之糟魄已矣

・・・「君の読む所のものは、古人の糟粕のみ(荘子)」。書物などは昔の人のカスのようなもの。大事なことは言葉だけでは伝わらない

ですが、それでも言葉で伝えようとすると、

・一気にたっぷりと吹けば滑らかになるが、塗料が垂れる危険性が増す

・遠くからさらっと吹けば垂れる恐れはなくなるが、表面がざらざらする

のバランスを覚えるまでには何度か失敗を経験する必要があるということです。

 

右はプラ板にセミグロスブラックを吹いたもの。左は一気にたくさん、右は遠くからふわっと何度か吹きました。

表面の質感が全然違うことがわかります。

これはこれで使えるテクニックですが、ボディーの場合、安全側に持って行きたければ右のように吹けばいい。

ただしザラザラ感が出るわけです。

今回は少しザラザラ方向で進めました。

その後クリアーを二回ほど吹いて艶を出しますが・・・、

表面はそれほど艶々していません。

でも最初はこれで十分です。少なくとも塗料が垂れて頭を抱えるよりは。

ボディー塗装の後は窓枠。

前は丁寧にマスキングして黒を吹き、模型用のメタルシールを貼って仕上げましたが、そういうものはなかなか手に入りにくいので、別のやり方を考えます。

まず適当にエナメル黒を筆塗り。

マスキングをしていませんのでエッジはよれてますけど気にしません。

百均で台所用アルミテープなどを買ってきました。
ちなみに上の写真右のアルミクリーンシートはトライするのを止めました。

ポリエステルにアルミが蒸着されているので、窓枠にうまくなじまず情けない仕上がりになることが予想されますので。

台所用アルミテープを細切りして貼っていくと、それなりの仕上がりになることが期待できます。

 

ただこのあたりで手が止まってしまいました。

この作業、かなり難易度が高いです。初めてプラモを作る人にお勧めするにはふさわしくない。

もっと簡単に、失敗の恐れがなく、そこそこに仕上がる方法はないものか。頭いて〜。

考えた末に出した結論がこれ。

マスキングテープを使います。

右の二つは模型用ですが、左は百均で買ったもの。

これにペイントマーカーで塗装し、乾燥後に切り出して貼ってみます。
難なく作業できました。

これなら初心者の方でも困ることはないでしょう。

なお、三種類のマスキングテープでやってみたところ、百均のものは表面がざらざらしていて却下。クレオスもタミヤと比べては滑らかさが足りないので、今回はタミヤを使いました。

シャーシと組み合わせてみました。

窓枠の部分、この程度でもなんとかなるんじゃないかと思います。

なおボディーがちょっと前上がり気味。前はここは修正していますが、今回は何もしません。

ドア内張りは、ボディー色を吹いた後黒と銀を筆塗り。

はみ出ているところが気になりますが・・・、

全体をクリアー(半艶消しスプレー)でコーティングしたあと、薄めた黒でこのように塗り・・・、

綿棒にエナメル用溶剤をつけてで拭き取ると 下のようになります。

立体感が出て良くなります。

綿棒はどこの家にもあるでしょうが、模型用はやはり使いやすいです。

ここまでの作業時間ですが、アルミテープでドタバタした時間はなかったことにすればおおむね3時間でした

そんなに短いのかと驚かれるかもしれませんが、ボディー塗装は一回数分ですから。

もちろん乾燥時間は別にかかっています。その間に別の作業をしています。

トータルで13時間。この先の作業は小物ばかりですが、流石に15時間は難しい。

目標20時間が現実的なところかな。

このページで使った道具のおさらいです。

・ボディー色スプレー・・・お好みですが、隠蔽力が高い色の方が失敗しにくい。例えば黄色は辛いよ
・マスキングテープ・・・今回は本来の目的以外に使用しましたが、今後模型を続けるなら必須のアイテム
・工作マット・・・今後のためにも買っておきましょう
・綿棒・・・家にあるものでもいいけど、模型用は違いがあるよ

 

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