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(2020/05/12)
5月3日に始めた緊急工作も今回で終わり。何とか10日以内で完成させることができました。
前回までの状況はこうでした。完成間近ですが、細かい作業が残っています。 |
例えばこの部分、本物は穴が開いていますからちょっと味付けします。
エナメルの黒を塗ってもいいのですが、さりげない表現をしたければ銀と混ぜてトーンを落とし、エナメル溶剤で薄めて塗り・・・、 |
乾いたらエナメル塗料用溶剤をティッシュに含ませてさっと拭き取るとこうなります。
ボディーに塗った缶のクリアー(クレオス)はエナメル溶剤に強いので、やられることはありません。
ちなみにタミヤの缶のクリアーはエナメル溶剤でやられちゃうんですね。だから本体色はタミヤでもクリアーはクレオスを使ったわけです。
もちろんタミヤのボディー色にはタミヤのクリアーを吹くのが正しいやり方です。色によってはクレオスのクリアーを吹いた場合、タミヤと色味が違ってくる場合もありますが、今回は気になるほどの差ではなかったです。 |
初心者の方にとって難しい作業の一つが、クリアーパーツ
の接着。最初は大抵はみ出して汚くなってしまいます。
今回はクリアーパーツにエナメル黒をフリーハンドで筆塗りし、そこに両面テープを貼って取り付けることにしました。 |
フリーハンドの筆塗りなのでエッジがよれてますが、それほど気にならないかな。 |
裏から見ても、何とかごまかせてます。 |
ウインカーはオレンジの油性ペンで着色。
(裏には塗ってません) |
裏にはシルバーを塗装。 |
本体側はエナメル黒で筆塗り。
ここにウインカーを取り付けるわけですが、プラモデル用あるいは瞬間接着剤を使うと塗料が溶けて大抵失敗します。 |
前回はちょっと面倒くさい方法を
試しましたが、今回はもっとお手軽な方法でやります。 |
両面テープです。
これなら失敗しない。 |
ただしテープの厚みはいかんともしがたいので・・・、 |
百均で調達済みだったUVクラフトレジン液を爪楊枝の先にちょっとつけてスキマに流し込み、日光に晒して固めました。 |
ボディーの前後左右にモールドされているロゴはフリーハンドで手書きします。
この作業を行うには、かなり細い筆が必要。初心者の方にお勧めはしにくいのですが・・・、 |
こうなりました。
写真に撮るとアラが見えますが、本物を肉眼で見た程度ではほとんどバレません。
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”DATSUN”ロゴはモールドが甘かったので難儀しました。 |
ナンバープレートですが、キットのパーツは2ミリ近く
の厚さがあります。 エッジに黒を塗って厚みを目立たなくしました。 |
前回版の方ではパーツを薄く削っていました。 |
ソフトトップのクリアーパーツはテープで仮止めした後、やはりUVクラフトレジン液で固定しました。 |
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最後に残ったのがワイパー。
40年前のキットなので仕方ないんですが、出来が悪いです。最後までジャンクに置き換えようかと悩んだものの、今回はそのまま使うことにします。 |
せめてゴム部分だけ黒く塗って、目立たなくします。 |
これはオプション。
今回百均で買った素材の中で唯一使わなかったアルミクリーンシート、お金を無駄にするのも悔しかったので、ポンチでくり抜いて・・・、 |
ここに使いました。
あくまでもオプションですから! |
というわけでできました。ここまでおおむね4時間でした。
トータルで21時間。目標の15時間をかなり越えてしまいました。
また最後は時間が気になって仕上げがおろそかになったのも正直なところです。
ただ今回の縛りである、
・缶スプレーとエナメル塗料だけ使う
・マスキングはしない
・その他の道具はなるべく百均で調達
はおおむね守れたので当初の目的は達したかな。
また特別なテクニックは使わないようにしたはずなので、初心者の人が参考にしても困ることはないはずです。
プラモを始めたいけど逡巡しているあなた、これを機会にぜひこちらの世界へ。 |
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今回素材に選んだフジミのSR-311はもともと日東が40年前に発売したもの。正直言って出来は今一つなので、そのまま作っただけでは嬉しい完成度にはなりにくい。
初心者の方がトライするなら、なるべく設計の新しいキットを選ぶことをお勧めします。国産旧車が好きなら、最近はハセガワあたりも魅力的なキットを出していますし。
ただ私の場合、昔のちょっと残念なキットに手を入れて鑑賞に堪えるように持って行くのが好きな変態なので、今回は許してください。
二台を比べてみます。違うと言えば違うし、大して変わらないと言われればそうですかと言うしかない。
だからこそ、この差をもっと開くためのスキルをこれからも追い求めていこうと思います。
完成写真はこちらです。 |
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