リバティーウオーク LBワークスの制作 その7 ボディー塗装のやり直し

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(2021/08/15)

ジャパンのキットを再度買い求めました。ボディーの色がどうにも気に入らなかったからです。

このキットを作る時、オリジナルの色だと族車っぽく感じ、もうちょっと落ち着いた佇まいにしたくて色を変えていたのですが、作業が進んでいくうちに、

「やっぱりオリジナルの方がいいんじゃね?」

と思うようになったらもう我慢できない。

納得できないまま完成させても意味がないので、やり直すことにしたわけです。

ボディーをもう一回整えるのは面倒ですが、時間の縛りもないしのんびりと。
クリアパープルをベースにシルバーを混ぜ、ほんの少しのクリアーレッドで調整します。
シルバーの混ぜ加減で印象はがらりと変わります。

左はシルバーを多めに混ぜた場合。明るくなると同時に隠蔽力も増します。

好みは右ですが、なるべくムラを抑えたいので左で決定。

また実車はもう少し赤っぽいと思いますが、これも好みで・・・。

一回吹いたところですが、印象は悪くない。
なお、ナンバープレートは新しい方もかすれていました。

アオシマさん、疑ってすみませんでした。

(2021/08/19)

ジャパンにデカールを貼りました。

デカール密着補助剤をガンガン使ったので、表面の感じが一部いまいちになりましたが、まあ許容範囲。

これで左のボディーはお蔵入り。

もったいないですけど、シャーシをもう一回作るくらいなら他のキットに時間とエネルギーをかけたい。

 
(2021/09/07)

この所、通っている町工場の仕事がとても忙しくなり、毎日ヘロヘロになってます。

こちらから望んで行ってるんで愚痴をこぼす筋合いはないんですが、思ったようにものごとが進まないもどかしさがボディーブローのようにヒットポイントを減らしている感じ。

でも自分にとってもすごく勉強になるし、社員の幸せ向上にも繋がると信じてます。

そんなわけで工作はなかなか進みませんが、やったところまで紹介しますね。

 

ジャパンのボディーを研ぎ出し、窓枠にメタルシールを貼りました。

今回試したのは「導電性アルミ箔テープ」ってやつで、ぱっと見た感じはキッチンアルミテープ ですが、やや薄くて柔らかい材質となっています。

アマゾンで普通に買えます。

貼ってみた印象は「まあまあ」。

使えないことはないんですが、どんなに頑張っても65点って感じでした。

剥がして大人しく模型用でやり直します。
 
やり直したらこんな感じ。

写真じゃその差は全くわかりませんが、実物を見ての印象は80点。

全体にしっくりくるんです。

窓枠のメッキ表現はカーモデルを作っている限り常に付きまとう作業ですが、いつも悩む。

マスキングさえ上手く行けば、やっぱり塗装かな〜と思う今日この頃です。

(2021/09/12)

こういう文字部分、最近のキットではデカールやメタルインレットを使うのが普通だと思いますが、昔のキットやアメプラだとモールドされている場合が多い。

運転席のメーターなども同様です。

仕上げるにはボディー塗装後にフリーハンドで筆塗りすることになりますが、どうもきれいに仕上がらないのが難点。

 

そこでワンランク上の技法を習得すべく色々頑張ってます

現在段階でのやり方を整理するとこうなります。

1.モールドにマスキングゾル改を塗る。「乾いては塗り」を3度ほど繰り返し、厚く仕上げる。

2.乾いたら剥がして、凹んだ所をラッカー塗料で埋め、乾燥させる。
(はみ出したところは薄め液をつけた綿棒で拭き取る)
3.モールドは削り取っておく
4.文字の接着面とボディーにエナメル塗料で薄めたGクリアーを塗り、乾いたら文字を押し付ける。

5.ボディーを数時間水に浸け、マスキングゾル改を溶かす。

ここで間違いに気付く・・・(泣。

でもGクリアーはエナメル塗料用薄め液で溶けるから、やり直しは可能。「型」を余分に作っておいて良かったよ。

やり直します。どうせならとグレー方向に振りました。

アップです。

一部気泡の痕が見えるが、肉眼ではわかりませんです。

凸部の平らな所にだけ銀を筆塗り。

まだ理想とは言えませんが、普通に塗るよりはるかにリアルになったと思います。

 

(2021/09/20)

残った作業はわずかです。

ミラーは少々形をいじり、洋白板で反射鏡を作りました。

ワイパーはキットのものが好みではなかったので、エッチングで作りました。

形は違うんですが、イメージ優先です。

なんやかんだで出来ました。
こちらは仮組状態のもの。

これを見た時にフロントグリルに違和感を感じ、作例では上下の幅を詰めたり細部も若干いじりましたが、アホっぽさがなくなったので効果は出ているようです。

斜め上から見てみます。
車高は全体に落としました。

またトレッドを調整し、キャンバーもつけている(フロント強め)ことがわかるかと思います。

グリルは開口しましたが、立体感が出て良かったと思います。

以上で完成です。

  

今回「ヨンメリ」と「ジャパン」を作った理由は、

・主に初心者さんを念頭に、やんちゃ系のキットをサクッと作る過程をお見せしたい

でした。ではその目的は達成されたのかとなると残念ながら上手く行かなかったと言わざるを得ない。

ベースとなったキットはかなり昔に設計されたもの(基本モーターライズ)。パーツの精度も組み立てやすさも今のレベルに及びません。

さらにデカールの質の問題だと思うのですが、これが非常に貼りにくく難儀しました。

サクッと作るどころの話じゃなかったわけです。  

初心者さんがこれにチャレンジした場合、どこかで挫折するか、完成したとしても今一つの出来になってしまう可能性が高いと思われます。

最近各メーカーから新金型で旧車が発売されるケースが増えています。昔ほどプラモがたくさん売れない昨今、評価の定まった旧車をリリースし、長く販売を続ける戦略は安全パイとして「あり」だと思います。この流れが「ジャパン」「ケンメリ」「71クレスタ」まで広がると嬉しいものの、投資回収リスクを考えると難しいでしょうね。

でも「旧車 + やんちゃ系」の需要は確実にあると思うので、上手くやって参入者を増やすことはできないのかなあと思うのです。

例えばハセガワが新金型でジャパンの決定版(形が良くて作りやすいノーマルキット)を出し、アオシマがパーツ供給を受け、改造パーツだけ用意してやんちゃ系を仕立てるコラボとかね・・・。

まあ無理だとは思うけど。

 

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