ポルシェ910レストア その2 エンジン周り

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エンジンにギアーボックスを組み込みます。

今後ばらすことはないだろうと考えると、樹脂製ピニオンの割れは避けなくてはなりません(※)。そこでピニオンの孔を少し広げてモーター軸とのはめ合いをゆるめにすると同時に、瞬間接着剤も使って固定しました。

(※モーター軸に押し込む樹脂製のピニオンには常に広げようとする力がかかっていますから、数年で割れてしまう恐れがあります。金属製ピニオンではその心配はないのですが・・・)

そしてモーターはパテで動かないようにします。

次はプラグコード。

タミヤの1/12キットではプラグコードをディストリビューターの突起に一本一本差し込むようになっていますが、大体の場合、完成から数年も経つとコードがプラスチックを侵食してこのようになってしまいます。

点火プラグ側も同じように溶けて外れています。
このように真鍮線を立てれば、大丈夫でしょう。
プラグコードはこういうところにも悪さをしています。
そこで新たなパーツを使い・・・、
真ん中部分をカットして真鍮線をさし込み・・・、
さらにアルミパイプを差し込みました。
今度は金属ですから、溶けてしまうことはないでしょう。

40年前のテクニック紹介  お金がないからボディー以外は全部筆塗りの巻

ところでポルシェ910の塗装ですが、ボディーは缶スプレーを使ったものの、それ以外は全部筆塗りで仕上ていました。

理由はこんな感じです。

内装指定色の「スケールブラック」ってなんだろ。そもそもそんな色の缶スプレーなんか売ってないし、仮に売ってても買えるだけの小遣いなんかもらってないよ。

→じゃあ自分で調色するしかないんだけど、エアブラシなんかなおさら持っていないから、筆塗りしかできない。

→でも筆塗りって刷毛目が出るから好きじゃないんだよね。何か方法はないものだろうか。

 

→そうだ、塗料を筆の先につけてトントンとたたくように乗せていけば良いのでは?

 

今はエアブラシも持っていますし、缶スプレーを買うお金も持ってます。でもこうやって塗った面も力強さがあって、決して劣るとは言えないんじゃないかとも思います。

続いて電池BOXの手直しです。
キットではエンジンルーム内の工具ボックスを電池入れに利用するようになっていましたが、これではエンジンフードを開けたときに電池が丸見えになってしまう。

そこでこちらのトランク(スペアタイヤ入れ)に電池を入れていたのです。

その電池BOXはバルサで作っていました。

接点は何かの金具で自作。プラスマイナスの文字は、何故か親父が「俺が描いてやる」と手書きしてくれたものです。

 

若干修理すると共に、接点金具は手持ちのものに交換しました。
こちらはフロントサスペンション。特に修理の必要はなさそうです。
ちなみにこのサスペンション、キングピンにコイルバネを仕込み、アームヒンジも加工することでこのように上下動するように改造していたんです。

リアサスは動くのにフロントは固定なんて許せない・・・と当時思ったんですね。 よくやるわ。

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