「一億人の大質問!? 笑ってこらえて 2時間スペシャル」に追記して(2005/10/6)

 

 2005年10月5日(水曜)夜7時から、日本テレビ系列 「一億人の大質問!? 笑ってこらえて」が2時間スペシャルで放映されました。

 私、番組に登場する「近藤亨」って人と知り合いなんで、放送の二日前からここで番組の宣伝をさせていただきました。

 さて、放送も終わったのでこのページもお役御免ですが、いくつかのサイトからこのページへのリンクがされていますので、しばらく残しておくことにしました(2005/10/6)。

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 「近藤亨」さんの略歴は下に書きましたが、ムスタン(王国ではあるが、現在はネパール領)のためにものすごい活躍をしています。普段はムスタンに住んでいますが、時々日本に戻って来ます(活動には資金が必要ですから)。

 その生き様は常人の比ではありません。

 以下、何枚かの写真を掲載しますが、これらはMDSA(ムスタン地域開発協力会)事務局の方に提供していただいたもの。期間限定の公開に関しては許可をいただいています。

 この人が近藤亨さんです。つい先日もお会いしましたが、84歳とはとても思えないほど元気元気!

近藤 亨(こんどう とおる)

 1921年生まれ 新潟県加茂市出身

 新潟県立農林専門学校を卒業、新潟大学農学部助教授を経て新潟県園芸試験場研究員となり、76年に国際協力事業団(JIKA)の果樹専門家としてネパール王国に派遣され、70歳の定年まで同国に派遣され、ネパールの立ち遅れた果樹栽培振興指導に尽力。

 70歳の定年を迎えてのち、単身でネパールの秘境ムスタンに定住。

 92年、ボランティア組織「MDSA-ムスタン地域開発協力会」を設立。同会理事長に就任、現地での活動を現在まで続投中。

 当会は近藤の理念により農業開発、実証展示、現地青年への技術指導を手掛ける傍ら初等教育の振興に心を注ぎ、学校建設、校庭整備、ネパールで初めての完全学校給食等実施、今まで13の小、中、高校をムスタンの各村に建設、98年から病院を建設運営などの奉仕活動を推進中。

 ネパール王国より2つの勲章を受けるほか、読売国際協力賞、毎日国際交流賞団体賞、米百俵賞等受賞。著書に講談社から「夢に生きる」・「ムスタンの朝明け」(かんぽう)短歌集「ムスタンへの旅立ち」(新潟日報事業社)など。

ムスタンに向かう道中の写真−1
 
三蔵法師(玄奘三蔵)が天竺まで行った道とは違いますが、それをイメージさせる景色です。

ムスタンに向かう道中の写真−2 
 
ムスタンは富士山頂より高い、酸素の少ない場所にあります。

ムスタンに向かう道中の写真−3 
 
村(緑に見えるところ)が見えてきました。ちなみに崖からの落石は日常。

 村の全景です。

 子供たちの歓迎を受ける近藤さん。

 近藤さんが作った学校では給食が出ます。それが向こうの人にとってはものすごく助かることらしく、そのために子供を学校に行かせている面もあるとか。

 リンゴ、もも、柿、栗、などの栽培技術をネパールの農村に普及させた近藤さん。そしてついに米の栽培をも成功させました。

 チベットは大麦を主食としている世界唯一の国だそうですが、それはチベットが寒冷高地にあるため、大麦の生育が早いという特徴があるからだそうです。一つ上の写真で子供たちが食べているものも、大麦(チンコー)を炒って挽いた粉を加工したものだと思われます。

 ただ世界的には大麦は主流ではない。料理の難しさや栄養価など、問題もあるのかもしれません。もし米を栽培する技術を身につけることができれば、人々の生活もずいぶん楽になると思われます。

 

 それにしても近藤さんは何でこんなに頑張れるのか・・。それは彼の信念でしょう。

「ムスタンはネパールの中でも政府の施策からも見放された恵まれない地区である。
 ムスタンはまず農業振興で食料自給を目指し豊な生活を送れるようになることが重要であり、同時に初等教育の振興が欠かせないことを現地で身をもって痛感するっ! 
 アジアには独自の誇り高い文化や豊な大自然があり、それらを生かし、いっときも早く結束し世界へむけて今こそ平和への提言を担う強いリーダーシップが望まれるのだ!
 真の国際協力は深い人間愛であり、
決して物資、金品の一方的供給ではない。 
 支援を受ける人々が心から感謝し、
自らが立ち上がる努力をはらう時、初めてその真価が現われるのである。」

っておっしゃってます。

 ODAを「お金・だけ・あげる」と読む・・そんな揶揄を聞いたことがありますが、 そんな支援は結局バカにされて終わりでしょう。近藤さんの支援はその対極にあります。

 

以下はマニアネタ

 ムスタンの風景を見ていて、「風の谷のナウシカ」の風の谷をイメージした人はいませんか。そういえばナウシカと同時期に宮崎さんが書いた作品、「シュナの旅」はチベットの民話「犬になった王子」をモチーフにしていますね。
 「犬になった王子」は、王子が西へ向かい竜王から麦の粒を盗み出す話ですが、大麦の原産国は西南アジアとされ、ここからヨーロッパ、インド、中国へ広がっていきました。王子が西へ向かったこと、チベットでは現在も大麦を主食にしていることを考えると、「竜王から奪った麦の粒」はおそらく大麦でしょう。