著 作 権 に つ い て

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著作権QアンドA

 

モデラーにとって著作権問題は避けて通れない道

ホームページは個人でも比較的簡単に発信できる媒体です。それだけに気軽に作って発表してしまいがちですが、ホームページは世界中に開かれた窓ですから、扱いとしては印刷物の出版や放送と何ら変わらないものであると言えます。手間の面ではるかに手軽なだけなのです。

ですから著作権に関しても、ひととおりは気を配る必要があるでしょう。特にキャラクターファンのページや、フィギュア模型作品の紹介ページは、この問題を避けて通ることができません。

私が著作権についてクリアにしたかった経緯

このホームページを開こうと作業をしているうちに、どうしても雑誌社や模型メーカー様が著作権が保有している画像を使いたくなりました。

それは、

  • 昔私が作ったプラモデルの取り扱い説明書・・・現物は残っていなかったため。
  • 私が大会、コンクールに出たことを紹介した雑誌記事の一部。

です。

もちろんこれを使わなくてもホームページは立ち上げられますが、使うことができるなら、より説明が相手に伝わります。

黙って使うのは寝覚めが悪く、また他の人が見に来られたときに心地の良いサイトにするためにも、このあたりはクリアにしておく必要があると考えました。

そこでどうしたか

とりあえずホームページを立ち上げ、それを誰にも教えない状態を保ちました。教えないと見事に誰も見に来ません。みごとなものですよ(笑)。

また、詳しい方や知り合いに聞いたり、インターネットなどで調査して著作権について勉強しました。

同時に、著作権保有者のほとんど(※)に連絡を取ることにしました。方法としては、メールアドレスがわかるところにはメールで、わからないところは手紙を書きました。廃業してしまった模型メーカーは仕方がありませんでしたが・・・。

※テレビ局などあまりにも大手のところは敷居が高く、またこのような個人のホームページは眼中にないだろうと思い、連絡はしていません。ただし、テレビ画面画像は限りなく小さく使っています。

どのような内容で連絡したか

このような内容で書きました。もちろん連絡する相手様によって内容は変えていますので、下記文章は一つのダミーです。

 平成12年12月○○日 

○○出版様

 郵便番号  
 住所  
 氏名(本名)  
 メールアドレス  

私の個人ホームページへの御社「××RC(仮称)」内一部画像使用許可のお願い

 

拝啓 貴社益々ご清勝のこことお喜び申し上げます。日頃は御社「××RC(仮称)」を愛読させていただいております。

 さて、私は新潟在住のラジコンファンです。本日はお願いがあってご連絡させていただきました。

 この12月6日に、ラジコン・プラモデルに関するホームページを立ち上げたのですが、構成の都合上、御社の「××RC(仮称)、19××年 ○号」より、私や私の仲間が採り上げられている写真記事を、一カ所引用させていただいております。

 この記事は私が○○レースに出場したときのものです。
 
 お陰様で「××RC(仮称)」には過去何回か登場させていただき感謝しておりますが、今回ご相談のところは私のホームページでも核となる部分です。 まずは御社にお伺いを立てさせていただきたいと思いますので、願わくばこの使用を認めていただければと存じます。

 ホームページアドレスは、以下の通りです。
http://www5.ocn.ne.jp/~mokeden/

 また、お伺いをたてさせていただきたいページは以下の通りです。
(ここに該当するページアドレスを記入。なお手紙の場合はプリントも添付。)

 ホームページはまだ未完成であり、またほとんど誰にも話してはいないことから、これまでのアクセスカウンタは、修正都度私が確認に行った数字、または同様に許可を求めている、模型会社様、雑誌社様からの確認アクセス数と考えていただいて結構です。

 もしご許可いただけない場合は、速やかに画像の削除等の手段をとりますので、勝手ながらその旨ご返信いただければ幸いです。 もちろんご返事がどうあれ、今までも、またこれからも御社のファンであることには変わりございません。

 個人のホームページでこのようなお伺いをお送りし、お手数とは存じますが、なにとぞよろしくお願いいたします。
 
 御社のますますのご発展を祈念申し上げます。

敬具

これに対する反応は

会社によっては返事が来ました。中には即日メールでご返事をいただき、丁寧なお教えをいただけた会社もありました(ものすごく嬉しかった)。お教えを参考にサイトの表現はずいぶん修正しました。

ご返事がない場合は、とりあえずこのままとして画像を掲載しています。もちろん何か申し入れがあった場合は、速やかに対応することはもちろんですので、トップページにこのような文章を載せています。

本ホームページには使われている雑誌記事、広告、チラシなどの著作権は模型メーカー、雑誌社様が所有しております。
個々に使用許可の依頼はしておりますが、問題がございましたら、ご連絡いただければ誠意を持って対処致します。

著作権を持つ人の立場になって考えてみよう

結局著作権って何なんでしょう。それは他人の努力を尊敬する姿勢ではないかと思います。

魅力あるキャラクターや、それが活躍する世界を考えた人、身を削って詩や文章を書いた人、苦労して写真を撮った人、雑誌やWebサイトのデザインを考えた人、誰もが口ずさむメロディー、歌詞を作った人、その人達の努力は尊敬に値します

その努力を踏みにじられ、他人が簡単に拝借利用する社会であった場合、新しいことを考えようとする気風は失われてしまいます(これは特許制度と似ていますね)。

特にキャラクターの版権が厳しい理由

著作権で特に気を使うべきものが、キャラクターです。

キャラクターの中には息の長いものもありますが、多くはとても寿命が短く、流行とともに忘れ去られていきます。キャラクターは商品に使いやすく、そのほとんどは開発の当初からマーチャンダイジングを想定して考えられます。人気がある間に多数の商品に利用されることで、利益を求めます。

ある会社がキャラクター管理会社との正式な契約によって、自社の製品にそのキャラクターを使っていたとしましょう。

ある時、勝手に同じキャラクターを使って利益を得ている人を見つけたら、きっとその会社は黙ってはいないでしょう。その管理会社の責任を問い、賠償や契約自体の見直しを求めるかもしれません。「高い金を出して契約しているのに、なぜ取り締まらないのか!」となるわけです。

キャラクター管理会社はこれをもっとも警戒しているはずです。

最 後 に

模型関係の個人サイトはその対象に対する愛情からできあがっています

ほとんどが商売とは無縁で、そのサイトの存在は模型ファンの拡大や商品の売り上げに、いささかなりとも貢献しているはずです! その意味でも企業側にとって、頭ごなしの対応はあまり現実的ではないとも言えます。

しかしルールはルールであることは知っているべきでしょう。インターネットはグローバルな世界、窓は海外にも開かれています。著作権に対する認識も急速に世界スタンダードに近づいてゆくことは間違いありません。

特にキャラクターはそれを考えた人の夢の世界。だからこそファンも多いのですが、その虚構世界は壊れやすく、大事に扱わなくてはなりません。キャラクターのイメージを損なうような使い方は控えるべきでしょう

著作権について個人のサイトはどうあるべきか・・・、その結論を書くほど私は勉強していません。また、私のサイトもまだグレーな部分がいくつかあります。その意味でもあまり偉そうなことは言えませんし、違った考えの方と議論するつもりでこのページをアップしたわけでもありません。この問題はサイトを開いている人が自分の責任で解決するべきものだと考えているからです。ただ、私のやったことが少しでも皆様の参考になったのなら幸い・・・ただそれだけなのです。

最後に・・。

もしこのサイトを著作権・キャラクター使用権を所有している方々が見ることがありましたら、お願いがあります。

●まず・・、 コピー商品、偽物を作っている業者は、どんどん取り締まってください。
●次に・・、 無届けでオリジナル商品を作っている業者も、びしびしやってください。
●もし御社が権利を所有するキャラクターなどの模型を作って紹介している個人サイトがあっても、その精神をご理解下さい。 もし「やめてね」と言うときがあっても、なるべく穏やかに切り出してくださいね。