フォードサンダーバード’56 その4 ボディー塗装

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ボディーはホワイト一色なのですが、今回はなかなか上手く行きませんねえ。

まずはすじ彫り。

もともとの溝はすごくダルダルだったので、全部埋めてから彫り込んだんですが、塗装してみたらすごく仕上げが悪いことがはっきりしてきちゃいました。

更なる失敗は、いわゆる「染み上がり(しみあがり)」。

ボディーの染料が塗装によって浮き出してしまうという現象です。赤い成型色の場合は特に要注意だってことはわかってましたけど、それでもやってしまうんですね、これが・・・。

シンナー風呂に浸かって一から塗装をやり直すのも面白くないので・・・、

なるべくシンナー分がボディーまで浸透しないように上からホワイトをそっと塗り重ねたり、すじ彫りの部分も細かく修正しながらホワイトを重ねることで・・・、
何とかここまでリカバリーできました。

 

 

 

で、その後クリアーを吹いたのですが、やっぱり出てきちゃったよ・・・。

(ぱっと見にはわからないですか? 画像をしばらく注視していると、赤い部分と真っ白い部分の差が見えてきますよ。これぞ”バーチャル染み上がり”)

ということで久しぶりの入浴。 湯上り爽快。

さて、リベンジで失敗しないためにはどうしたらいいでしょう。

「下地にシルバーを塗り、銀粒子でブロックする方法」

「サフとシルバーを混ぜる方法」

「サフをもっと厚く塗る方法」

など色々考えられるので、ちょっとボンネットで実験してみることにします。

そして上手く行った方法で本番という算段。

軽くサフを吹く。
半分マスクして、さらにたっぷりサフを吹く。
後ろ部分をマスクして、シルバーを塗る。

さらにシルバー部分の一部をマスクして、サフを重ねる。

これで6通りの下地ができたわけだ。

 

その後白を吹いて・・・、
たっぷりクリアーを吹いて、「染み上がり」を待つ。

・・・待つ。

・・・・・・待つ。

全然染み上がって来ないよ。おかしいなあ。

一回目の塗装やシンナー風呂で染料が全部出上げたのが理由でしょうかねえ。

となると、今度赤いボディーを塗る時があれば、塗装前に一回シンナー風呂に浸けるとかが考えられますが、そういうことをわざわざしたくもないですし・・・。

まあ何だか納得できないまま結果オーライってか。

ではもう一回、ふりだしからスタート。

グレーサフ→ミゾの仕上げと彫り直し→グレーサフ→シルバー→グレーサフ→発色を良くするためにホワイトサフ→ボディー色→クリアー 

と進めたところ・・・、

何でこうなるの!
ボディーなんかホワイトサフの段階でこれだもんね。

もう、わけがわかりません。

ただここで染み上がりが出ている場所は、スジ彫り周辺のボディーが荒れている部分。ここはグレーサフが若干薄いんです。

なるほどねと思うところもあるものの、流石にもう一回やり直す元気はなくなりました。

いつか別の機会にトライすることがあるかもしれませんが、今回は白ボディーはあきらめ、別の色を塗ることにします。

色はこうしました。

今までの完成品の中にグリーン系がなかったのが主な理由です。

もう劇中車のお題には使えないものの、これはこれで完成に持って行くことに注力します。

心残りは多々ありますが、投げ出すことはしたくないですから。

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