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(2020/10/15)
ケーニッヒスペシャル完成間近ですが、並行してこれを始めます。
ロッソ(ROSSO)の1/43スカイラインです。
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このキットは2006年に友人からいただいた22個の中の
一つ。
1/43はテリトリー外と思って長く死蔵していましたが、静岡の展示会の中止で来年5月まで”暇”になったことから、スキルアップ狙いも兼ねて作ってみようと思います。
いつもなら一つを完全に終わらせてから次にかかるんですが、一台をずっとやっていると早く完成させたいと思うあまり最後の詰めが甘くなるかもしれない。それを防ぐためにも作業をラップさせてみたって寸法です。 |
ロッソは1990年代初めに2〜3年ほど活動していたメーカーです。高品質でアグレッシブなカーモデルを発売していましたが、今はありません。 キットの定価は3,800円です。当時の1/24カーモデルの標準的な値段は1,000〜1,500円くらいですから、
かなり高額。
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その理由ですが、
・そもそも1/43はレジンやホワイトメタルのキットが中心で、価格も1万円を超えるものも普通にある。それを作ろうとする人たちは上級者。彼らの心を掴むキットなら値段関係なく一定量は売れると読んだ
・小スケールの精密モデルを開発するためにコストがかかっている
あたりかなと思います。
右の四つの中だと、ホワイトメタルのロータスやディーノの価格は12,000円くらいします。それと比べてしまえば3,800円はむしろ安く感じますね。
ちなみにこの四つもいただき物。私も若干その気がありますが、魅力的なキットを見つけるとつい買っちゃうものの、気づくと到底作りきれない量のキットを積んでしまう。
さあ困ったな、作ってくれるなら誰かにあげてもいいなと思った時に目の前にいたのが私だったりして。
私の在庫の中の3〜4割はそんな風にして手に入ったものです。こういうキットこそ優先して作らなきゃいけませんなあ。
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ざっくりとキットを確認してみます。
ボンネットのヒンジはこのようになっていますが、残念ながらこのままではボンネットが大きく開かない。
ちょっと直します。 |
ドアのヒンジはシャーシ側に取り付けられる構造。
非常に精密に出来ているのでこのままでも良さそうですが、今後何が起きるかわかりませんので、ヒンジはボディー側に作ることにします。 |
そのあたりをいじって仮組してみました。
良く出来てますね〜。
ぱっと見た感じ、1/24と遜色ありません。
ドアが開くなど、下手な1/24キットより作り込んであります。
ご存知のようにR32は1/24ではタミヤ、フジミ、アオシマから出ていて、今年中にはハセガワからも新金型で発売されるとか。
今さらどうして?とも思いますが、R32はカーモデル界の零戦・大和・タイガー戦車みたいなものですから、遅れて参加しても採算性ありと踏んだのでしょうね。
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また先輩3社のR32ですが、特に形の面ではどれも「コレジャナイ」感があってモヤモヤする。 ハセガワのR32は公開されている作例画像を見る限り
では一番実車の雰囲気を捉えているようです。
一部気になる部分もありますが、あれがハセガワの解釈なら仕方ないかな。 |
ロッソの方ですが、エンジンルームはそれなりの作り込み。
ここは1/24のタミヤレベルではありません。 |
色々手を加えるとずいぶん化けると思いますが、やるかどうかは作りながら考えます。 |
全体を見ます。
ちょっと残念なのはAピラーの太さ。
また屋根のラインも四角っぽいです。
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こちらは前に作ったフジミの1/12。屋根のラインをいじっていますが、このあたりが私の好み。
ロッソの方もできればいじりたいのですが、今回はそこがポイントではないので、何もしないかもしれません。 |
真横から見ます。
タイヤとフェンダーアーチの位置関係がビシッと決まっているのがわかります。それだけこのキットの精度が優れているってことでしょう。
ドアとボディーのスキマも見事です。キットのままではもっとスキマは小さかったのですが、塗装の厚みを考えて少し削っていますが・・・。
ただ車高がちょっと高い感じ。このシリーズは市販車バージョンをベースにいくつかのパーツがレース仕様になっていますが、車高はそのままなんです。
もしかしたらいじるかもしれません。 |
室内
です。
ロールケージは一部省略されている部分もあるようですが、まあ十分でしょう。
フジミの1/12より10倍いいです。 |
シャーシ裏も頑張ってます。
どこからどう見てもスカイラインに見えないアオシマの1/24のシャーシよりも100倍いいです。 |
と言うわけでざっと眺めたこのキット、もう一息と思える部分は多少あるものの、全体のレベルは物凄く高い。仮組していて感動すら覚えました。
とは言ってもロッソの全てのキットがこうかと言うとそうでもない。
右のFD、黒いのがロッソ(1,700円)で下はアオシマですが、パーツを比べてみると精密さや仕上げレベルに特段の差は感じられませんでした。組み始めてみると何か違いが見えてくるのかもしれませんが・・・。
ロッソはスタンダードなキットで量を求める一方、他方では高額・精密・少量生産キットでマニアをターゲットにする二方面作戦を
立てたのかなと思います。 と言うわけで、ロッソのスカイラインのキットレビューはここまで。いったん箱にしまい、ケーニッヒに戻ります。 |
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