ポルシェ910の制作 その5 完成まで

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(2024/08/28)

1/12を二台まとめての工作は地味に辛いので、まずはネイキッドバージョンの完成を目指すことにします。

フレームを塗装し、パーツを順次付けていきます。

フロント部分で面倒だったのはスタビライザー(アンチロールバー)ですね。

キットにはそれらしいパーツはなく資料もなかなか見つからない。でも諦めずに探すことでおおむね構造は把握できました。

またブレーキ配管はだいたいこんな感じだろうと思って再現してあります。
バルクヘッドはこんな感じ。

バッテリーはレジンを流し込むなどして遊びました。本物の電解液(希硫酸)は透明ですが、こうやるといかにもって感じになって楽しいです。

エンジンも組み込みました。
実はこのエンジン、完成状態だとフレームに入りません。

そこでミッションとマフラーを外した状態でフレーム内に納めてから接着しています。だからもう取り出すことはできません。

実車はどうなんでしょうね。やはり入れてから組んでいるのかな。

フレームに組み込む前に記念撮影しておきました。
プラグコードをきれいに這わせることができると気持ちいいです。
このあたりはそれなりにディテールアップしています。
燃料タンクから燃料噴射ポンプまでの配管は結構適当です。

ポルシェ910の生産台数は28台ですが、その多くが今でも走行可能でイベントなどで走り回っています。

ただ中身は相当いじられているものが多く、資料を集めれば集めるほどわからなくなってしまう。ある程度で妥協して手を動かさないと完成には持って行けません。

まだやることはいくつかありますが、エンジンルームは大体こんな感じです。
(2024/09/08)

ネイキッドバージョンが完成しました。

作る前はどうなるかと思ったが、出来てみるとこれはこれで独特の存在感があって悪くない。
なお、タイヤのトレッド面は・・・、
こんな風に一皮剝いて、パーティングラインが目立たないようにしておきました。
なおフロントタイヤは型にずれでもあったのか、トレッドパターンがジグザグに見えないものがありました。

ネイキッドバージョンには選別したものを用い、出来の良くないものはノーマルバージョン、またはスペアタイヤに使います。

続いてノーマルバージョンのシャーシ部分が完成しました。
シャーシだけで比べると、フレームパイプやサスペンションがよく見えないノーマールバージョンは面白くないですね。
いよいよ最終仕上げ。

リアカウルはこの糸で支えます。

Y字型にまとまっている部分のスリーブをスライドさせると、リアカウルの角度も変わります。
完成後に適当な所で固めるかもしれません。
フロント部分も出来てきました。
ポンピンは洋白線を曲げて自作。なるべく小さくしたかったのですが、工作がなかなか難しく、ある程度で妥協。
ちなみに高校生の時はこんな作り方をしていました。
(2024/09/10)

完成までもう一息です。

ノーズの裏側ですが、本物はブレーキや室内に風を送るダクトがあるので、ちょっと加工します。

見えるのはここだけですけど、ちょっとそれっぽい。

ちなみにこのダクトは以前「世田谷模型車庫」さんからもらっていた蛇腹ストロー(みたいなパイプ)を使いました。

(あの人、時々面白いものをくださる)

フロントカウルをはめ、細かいところを調整します。
展示会では二台ペアで一つの作品ってことにします。

台座はボディーやフレームの色を考えるとこうするのが良いのでしょうけど、何かすっきりしない。

全体のまとまりを考えて、こうしようかな。

以上で完成です。

1/12のポルシェ910は高校生の時に大きなコンテストで賞をもらった作品。あの時の嬉しい経験がなければ今こうやってプラモを作っていないかもしれません。

今回54年ぶりに作ってみましたが、おおむね満足のできる出来になったかなと思います。

 

特に ベントウィンドウ(小窓)を開閉式にする工作は、高校生の時もチャレンジはしたもののスキルが足りなくて適当にごまかした部分。
今回はここを狙い通りに仕上げることが出来て嬉しかったです。

昔作ったけれど今のスキルで再チャレンジしたいキットはまだあります。

ただ1/12はとても疲れるので、しばらくは小物中心にリハビリしようかな。

 

完成写真はこちらです。

 

ポルシェ910の制作 その5 完成まで

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