タミヤ 1/12 マトラMS11 の制作 その2 足回りの工作

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今回の制作の目的はヨタヨタしない走りを手に入れること。

そのための方策が、

・リアタイヤをボールベアリングで支持する

・サスペンションのガタを極力抑える

になります。

ガタの問題ですが、キットの様々な可動パーツはこのような接続になっていまして・・・、
強度的にもいまいちですし、トー角なんかはこのように・・・、
ものすごい遊びがあります。
そこでコの字型になっている部分は瞬間接着剤でつなぐとともに、穴の径も調整します。
こんな感じです。
一方タイヤですが、中央のパーティングラインが結構目立ちます。

箱車なら我慢もできますが、タイヤが丸見えのF-1ですから無視はしたくない。

そこでいつものようにリューターに取り付けて回しながら、粗い紙やすりでトレッド面を削りました。

右は上手く行った例。

こちらはパーティングラインが完全に取り切れなかった例。

 

金型にずれがあり、これ以上削るとトレッドパターンがなくなってしまうので、このあたりが限界です。
ボールベアリングを仕込む工作は、何度か作り直して、こんな形に落ち着きました。
精度をどうやって出すかで苦労しました。
シャフトとユニバーサルジョイントの部分は、最後にピンで接続する予定です。
シャラララ〜っと回してみました。

オリジナルじゃ絶対こうはならないでしょう。

タイヤをつけて回してみると、ちょっと振り回される感じになりますが、おおむねいい感じです。
リア軸受けのベアリング化に目途がついたので、足回りの精度出しに戻ります。

丸で囲った部分は、リアサスペンションのアームを突き刺すところ。ここにもかなりのガタがあります。

そこを直そうとして色々工夫したんですがなかなか上手く行かない(説明はしませんが色々やった)。

最終的に落ち着いたのは、アーム先端の「コの字」型部分をABS樹脂に変えること。

キットのポリスチレンからABSに変えることで弾力と強度が増し、ガタもなくなりました。

ABS樹脂は・・・えーっと、メガミデバイスを作った時に残しておいたランナーです。

何度も仮組と調整を繰り返しながら、精度を出していきます。
フロントですが、もう少し沈んだ方がかっこいいかなと思いますが、電池を入れると丁度良くなるかもしれません。
リアはやはりもう少し落としたいところです。

方法は・・・まあ色々考えてみます。

「リアのボールベアリング 化」と「サスペンションの精度出し」については目途がついてきましたが、ここでまた考えた。

どうせやるなら、フロントにもベアリングを仕込めばさらにウケるんじゃないかと・・・。

フルベアリング・・・、ああ、何とかっこいい響き。

と言うわけでこいつを調達。
リアは外径6ミリ×内径3ミリでしたが、今度のものは外径4ミリ×内径1.5ミリ。

かなり小さいです。

軸はこんな風に作りました。ナットと真鍮パイプはハンダ付けしています。

いつものお約束ですが、ここにたどり着くまで何度も失敗していますよ。

できてみればこんなものかって感じなんですけど、疲れた。
でも出来た時の満足感は格別です。
フロント部分をもう少し仕上げます。

何となくブレーキマスターシリンダーを自作しました。

今回は走らせること以外は素組みでやろうと思っていたんですが、カウリングが取り外し式ですから、外した時の「がっかり感」を少しでも払拭したいと思います。

でもラジエターや冷却水タンクを取り付けるとほとんど見えません。
でも作ってあるよーって感覚重視です。
リアにユニバーサルジョイントを組み込んでみました。

かなり飛び出しているのが気になりますが、これはキットがそうなっているから。

後ほど何かでごまかしましょう。

リアの沈み込みはこのあたりでOKにします。
最初の時に比べ、少し下がってますが、このあたりが好みです。
モーターを回してみます。

なかなかいい感じ。

ちゃんと走ります。意外とスピードが出ます。
でも展示会で走らせるわけにもいかない ・・・だろう。

こんな風に少し持ち上げて展示する方法もあるかな。

 

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