マセラティ3500GT その 2 下ごしらえ2

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前のページでお見せした仮組み写真ですが、ボンネットの上のエアスクープの手直し方法を説明させていただきますね。

ちなみに実車のこれは決してダミースクープ(抜けてないただのお飾り)ではないと思われますが、実際の効果はほとんどないでしょう。

デザイン上のアクセント的な存在と理解してます。

キットはこんな感じになっていて、本物とは全然違 っていました。

穴をあけることも考えましたが、面倒な割には良い仕上げになりそうもないと思ったので・・・、

こんなものを作って・・・、
こうしたわけです。

パテが固まったら、このガイドを引っこ抜いて・・・、

仕上げと開口をやって、こうなった。

まあ、いいんでないかい?

ところでこのキットを買った理由の一つに、箱絵の写真がとてもかっこよく見えたことがありました。

特にフロントウインドウが広くて、かなり昔の車にしてはモダンな感じがいいなと思ったんです。

ところが作り始めてから実車の写真を色々眺めまわすと、本物ってこんな感じじゃないんですね。
しかもウインドウの透明パーツも、古いアメプラのお約束通り厚みにムラがあって何とも使いにくい。ボディーとも全然フィットしません。
決してやりたいわけではありませんが、いつものパターンで作り直しです。
塩ビで作ったウインドウをパテでボディーにフィットさせます。
また、ウインドウの上の部分は若干伸ばしてみました。
形を整えサフを吹いてこんな感じ。
横から眺めてみます。
以前と比べてフロントウインドウの面積が狭くなっているのがわかるでしょう。

ただ、これによってかっこよくなったとは思えないんです。

このキットの特にウインドウからルーフにかけてのライン、あるいは各部のディテールは、写真で確認する実車とはかなり違っていて、正直言って「何だかなー」と感じてしまう。

かと言ってそこを修正するほど思い入れがある車種ではないし、まあこれはこれで粛々と完成に持っていくことになるのかなと思ってます。

 

マフラーを仮組みしたら、これがまた全然合わない。

そこで一部バラバラにしたり、繋がるところには「軸打ち」したりして・・・、

エンジンからマフラーエンドまで合わせていきます。
無理なくセットして行きますと・・・、
こんな風にすごく開くところが出てきます。
で、こういうところや接合部にパテを盛って形を整えれば、もう安心ってわけです。

こんな作業に時間を取られ、なかなか進まないのがもどかしいです。

嫌いってわけじゃないんですけど。

パテが固まってから色々仕上げて、はい、こんな感じ。
これでシャーシはいつでも塗装できるところまで行った。
一方こちらは特徴的なマセラティのグリルですが、出来はなかなか良いものの、メッシュが抜けていないのがとても残念。
モールドも浅くって、前のサンダーバードのような技も使えない。
そこでこれですよ。
グリルにはめてみます。
エンブレムも接着。

簡単に書いてますが、実はこのパーツのメッキを落とし、さらにシンナーに浸けて下地のクリアー塗装を落とす工程で、プラ素材が弱って難儀しました。

シンナーの影響で細かいクラックが入ってバラバラになっちゃったんですね。

縄文土器の復元作業みたいなことやって何とかしましたが、一時はこのキットの完成をあきらめようかと思ったほどです。

ふと気が付いたら、着手からもう一か月経っています。

出来の良い最新のキットなら必要のない作業を延々とやっているような気がするなあ。何でこんな苦労をしてるんだろう。

決して嫌いってわけじゃあないんですけど、こうやって仮組みしてみると、あまり実車の雰囲気が出ていないような感じがして、今一つテンションが上がらないんですよね。

でも塗装してみたら化けるかもしれないし、頑張って作業を続けます。

自慢じゃないけど、長いプラモ人生の中で、途中で投げ出したことは一回しかないんだよ。
 

・・・それはアメプラだったんだけど。

 

 

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