フィアット500 その8 ボディーの窓枠

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フィギュアに目処がついたので、ボディーに戻ります。

すでに色は塗っていましたから、次は窓枠になります。

窓枠の塗り分けはキットのモールド形状によって作業の難易度が違ってきます。

このキットはやりにくい代表。


ボディーと窓枠の境が比較的太くて深い溝になっていますから、マスキングテープが密着しにくく、にじみが出やすいんです。

それをきっちりやる方法もあるんですが、今回は(後述の理由により)それを求めていないので、普通にマスキングテープでやって行きます。

作業工程を順に紹介します。

マスキングテープを貼ってから、こうやってなじませます。

テープをカットします。

デザインナイフの方が切れ味は良いのですが、普通のカッターには直線がよれにくいってメリットもあります。

テープを剥がします。
爪楊枝の先を刀の切先のように削ったものを用意します。
境界部分を再度なじませます。

(きっちりは求めていないと言いながらも、一通りやることはやっておきます)

窓枠は真っ黒にはしません。

ある程度退色した感じを出したいし、ボディーカラーが黄色ですから、黒いとコントラストがきつすぎるように感じるからです。

写真の左側が普通の黒、右が黒にちょっと白と赤を混ぜたものです。これを使います。

軽くクリアーを吹いてから、窓枠色を塗ります。
マスキングテープを剥がすとこうなります。

 

 

ちょっと見にはそこそこ上手く行っているように見えますが・・・、

良く見るとこんな感じです。

最初に書いたようにマスキングテープが上手く密着せず、染み込みが出てしまうわけです。

ただし今回は別の仕上げ方を考えていますので、これをどうこうするつもりはありません。

修正・・・と言いますか、最初からそのつもりだった仕上げ方法はこちら。

濃い黄色で溝を埋めるわけです。

境界の染み込みを隠し、さらに黒と黄色の間に中間色を設けることで、境目が微妙にぼけた感じになりました。
墨入れって結局「影」を表現することではないかと思うのです。

例えばこの写真の場合、右の方の「ガラリ(ルーバー)」に墨入れが入ってますが、ここは実車では太陽光によって影になる部分。

だから入れた方が自然に見えるのではないかなと。

こんな感じになりました。

結局このページで伝えたかったこと、それは「窓枠は必要以上に目立っちゃダメ」ってこと。

 

ちなみにボンネットは少し透間を開けています。全部開けちゃうとトランクルームを再現しなければならないので・・・。

全体の佇まいを考え、このボディーカラーに応じた仕上げ方として、今回はこのようにやってみました。
一方シトロエンの窓枠は普通に黒塗装、ボディーが結構濃いし窓枠の幅も狭いのでヘンなことはしていません。

ちなみに同じグンゼのキットは言え、フィアットがおそらく自社製なのに対し、こっちのシトロエンはエレール(Heller)の金型を使った(あるいは中身を輸入したもの)のようです。

国産キットとテイストが全く違い、はっきり言って作りにくい。

アメ車キットは作りにくい中にも情熱をびしびし感じるところがあって好きなんですけど、このキットはあんまり楽しさを感じません。

要するに、ただ”いい加減”なだけなのね・・・あ、言っちゃった

フィアット500 その8 ボディーの窓枠

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