スプリンターLB その1 全体手直し

 次の工程へ   工作机INDEXへ   
ベンツも終わり、少々休憩をいただいていましたが、新作開始。クラウンモデルの30年ほど前の古いキットです。

知り合いからの依頼制作ですが、本人の昔の愛車で私も何度か乗せてもらいました。とても愛着のあった車だそうで、ずいぶん前にキットを確保してからずっと持っていたそうです。

もちろん絶版ですから、心してかかります。

箱を開けます。保存状態は非常に良好。デカールもそのまま使えそうなくらいです。
タイヤです。左がキットのもの。 出来が悪いなんて決して言いません。なんとも言えない懐かしさを感じるだけです。

 

でも流石に使えないしろものなので、とりあえず右のタイヤ(アリイのポルシェ906についていたもの)に交換します。

まずは仮組み。

いつものことなんですが、私はまず仮組みして写真を撮ってみることにしています。それを見て、実車のイメージと合っているか違うのかを判断します。

うーん、赤いボディーと黒いパーツの組み合わせでは、何が何だかわかりません。

で、サフを吹いてもう一回。

 

なんじゃこりゃ。

これは俺のイメージするスプリンターLBじゃーない。

リアはまあこんなもんか・・。でもバンパーが変。
妙に幅が狭いし。

ついでに長年の保存で、モーターライズで使うビニールコードがボディーを一部溶かしているし。

 

ハッチを開けてみましょう。

 

問題はリアのタイヤハウス。 
モーターライズだってこともありますが、
これじゃあまともに座れません。
そこでタイヤハウスを作りなおし。 

まずはここまでの作業ですが、ずいぶん広げることができました。

同時進行でボディーにも手をつけます。

我慢できないフロント部分は、ノーズを若干延長したり、グリルの上下をやや狭めたり、ライト回りの造形をいじったり、バンパーを1.5ミリほど上げ、ついでに厚さを増やしたり・・・、

色々やってイメージに近づけて行きました。

 

このあたりで再度撮影してみます。

うん、かなり良くなってきた感じです。

前の写真と比べてみますね。
あ、お断りしておきますが、このキットに対して「ふざけんなよ」みたいな気持ちは全くありません。このキット、大好きです。

それはなぜかと言いますと、例えば某社の一部キットのように「これはスケールモデルでございます」と言いながら、リサーチや作り込みがいい加減な時は「けっ!」と感じるものがある。

でもこのキットは、プラスチックで出来た組み立ておもちゃの位置にあります。完成して写真撮って眺めることを想定してなんかいないはず。子供たちが買ってきて、組み立てて、走らせて遊んだり、ハッチを開けて楽しむことを目的とするなら、結構良く出来たキットなんです。

だからこんな風に手直ししていくことに、逆に妙な後ろめたさを感じています。

スプリンターLB その1 全体手直し

 次の工程へ   工作机INDEXへ