クレマーポルシェ 935K2 その5 ボディー塗装の2

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ストライプの塗り分けに入ります。

今回のK2、全体を通してのキモはなんと言ってもボディーの改造ですが、二番目に力を入れるのがこのストライプの塗り分けです。

スパッとした線を出さないと、全体がグズグズになりますので、曲線は細切りのテープを曲げながら貼るんではなく、プラ板で全部定規を作って切り出してます。

普通はこんなことやらないけど、今回は大物ですからねー。

時間がかかりますけど、原則的に左右は対称になりますし、テープを曲げた部分に塗料が染み込む恐れも少なくなります。
ラインの辻褄が合うように、結構真面目に位置を決め、上手くいかない時は定規を修正したり、作り直したりします。

で、いよいよ塗装開始。

まずはストライプの部分全体に白を塗り、三色ストライプはイエローからスタートです。

三色ストライプの色、黄色とオレンジはこんな感じかなってところですが、紫はちょっと難しいですね。
こうやって雑誌の写真の色と照らし合わせたりしていますが、そもそも雑誌写真の色も正しいとは言えませんから、色んな資料を基にした最大公約数的な判断と全体印象から決めていきます。

でも「青」「赤」「白」を混ぜて作った紫はどうしても濁った感じになってしまう。

こうなる原因の一つは、混合のもとになる赤に「雑味」が入っていることです。

単純に「レッド」と呼ばれるカラーであっても、その色はいくつかの顔料の混合だと考えられますので、ピュアな感じにはならないんですよね。

そこで赤を手元にあったマゼンタに替えて調色し直します。

鮮やかさが増しました。

ご存じかもしれませんが、GSIクレオスに「Mr.カラー原色『色ノ源』(いろのもと)」ってのがあります。現在段階では「マゼンタ」「シアン」「イエロー」が発売されていますので、マゼンタが必要ならそれを買えばいいです。

自分で色づくりをしたい時、特に鮮やかな色、パステル調の色が欲しい時は試してみると良いでしょう。

紫の色が鮮やかになったことがわかります。

 

確かにこっちがいいな。
では塗っていきます。
順番にマスキングを剥がしている所です。

このあたりはとても上手くいった方。

フロントフェンダーのスリットも難しかったのですが 、滲みもほとんどありません。

でも勘違いしてマスキングを忘れた部分(サイドステップ) ・・・、

そもそもラインが合わなかった部分(ドア)などもありました。

そこをやり直して塗り分け終了。

とりあえずシャーシに組み込んでみる。

一つの大きな山を越えたなと、感無量です。

クレマーポルシェ 935K2 その5 ボディー塗装の2

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