セルシオの2 ボディーの下準備

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タカヤマ 「おはようございまーす。また覗きにきましたが、進んでますか〜。」

電動士 「わからねー、わからねー。」

ヤマ 「あれ、どうしたんですか。」

電動士 「あ、ちょうどいいところに来た。ここ、わからねんだよ。なんでこの部品を貼り付けなきゃならないのか。
ノーマルのボディーをベースにしてVIPカーをどんどん発売することは最初からわかってるんだから、やり方はいくらでもあるだろう!
静岡に行って小一時間は問いつめたい気分だっ!」

タカヤマ 「まあ、確かにこれを貼り付けるとふくらんじゃいますけど、あんまり気にしない方がいいんじゃないですか?」

電動士 「そうだな、そんなに気にならないよな。・・・じゃあボディー切っちゃお。

ヤマ 「人の言うこと、何にも聞いてないな・・・。」

 

電動士 「どうだ、ザマーミロ。1/24ウオーターラインシリーズのできあがりっと。」

電動士 「合わねー、合わねー。」

タカヤマ 「こんどは何ですか?」

電動士 「合わねー、合わねー。スキマができるう。」

ヤマ 「あ、時々ありますよね、こういうこと。で、どうします?」

電動士 「後からよく調べてみる。」

 

電動士 「ずれるー、ずれるぅー。」

ヤマ 「はいはい、こんどは何ですか?」

電動士 「ここもそうだ。バンパーが広がるじゃないか。だいたい最初からボディーとバンパーのパーツを分ける場所が違うんだよ!」

タカヤマ 「あんまり気にならないですけどね。」

電動士 「確かにそうだな。・・・よし!ライターであぶって修正決定!!」

ヤマ 「・・・・・・。」

 

電動士 「どう?これで。 良くなったろ?」

タカヤマ 「あんまり変わらないような・・。」

電動士 「良くなったよな!!

ヤマ 「面倒くさいから逆らうな。」

タカヤマ 「は、はい。良くなりましたっ!!」

 

電動士 「ところでさっきのガラスとピラーのスキマだけどな、詳細に調査した結果、原因がわかったぞ。」

タカヤマ 「おおっ、教えてください。こう言うときの参考になります!」

電動士 「原因はこれだった!!」

タカヤマ 「あー。」

ヤマ 「詳細に調査しなくても、すぐわかるじゃないか!」

電動士 「ばか言え、しばらく気付かなかったんだから・・。普通、透明部品は小さいパーツがほとんどだけど、ウインドウだけは大きいだろ? そうなると箱に入っているときに他のパーツの重さがここに集中してねじれたと考えられるんだ。」

タカヤマ 「直せませんよね?」

電動士 「お湯につけたり温風ヒーターの前で直す方法もあるけど、まず失敗するな。だからそう言う時は・・。」

 

電動士 「こうだっ!! アンクエルシオン(ANCELTION UCF21)にはガラスが二枚入っていたから、スモークの方で試してみる。うまくいったら本番だ。」
電動士 「いやー、君たちのアドバイスで、今日はずいぶん進んだよ。」

ヤマ 「良く言うよ。」

電動士 「もうお昼か。お、寿司でも食べに行くか?近くにいい店があるんだ。」

タカヤマ 「やったー。」

 

電動士 「ここの親父とは気が合うんだ。」

ヤマ 「えーーっと、じゃあまずトロ。」

寿司屋の親父 「バカヤローっ、最初からトロなんて頼むんじゃねー! トロの脂で次に食うネタの味がわからなくなる。最初は白身魚だ。黙って俺の出す順に食え!!」

電動士 「こういうところが好きなんだ。」

ヤマ 「偏屈は偏屈を知る・・・。」

電動士 「何か言った?」