ボディーの研ぎ出しが終わったら窓枠などを塗ります。
窓枠の塗り分けには色んな方法がありまして、どれがベストだなんてことはここでは言えません。
経験やスキル、持っている道具、かけられる時間(手間)などによっても変わってきますしね。
でも一応下のようにまとめてみました。
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あらかじめおことわり
○私はタミヤのアクリル塗料は使わないので、それについて語れる経験を持っていません。
(って言うか〜、何回か使って上手く行かなかった記憶しかない)。
○表以外の塗料について説明しようとは思いません。普通の模型店で扱っていないような塗料を使える人は、それに合わせた知識をお持ちだと思いますので。
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ボディー塗料(クリアー) |
窓枠色塗料と塗り方 |
長所 |
短所 |
1 |
クレオスまたはタミヤ |
クレオス(瓶入り)をエアブラシで |
・上手く塗ると、にじみが出にくい。
・マスキングをはがす時に持っていかれない。 |
・失敗したら直しがきかない(注1)。 |
タミヤまたはクレオスの缶スプレー |
・マスキングをはがす時に持っていかれない。 |
・失敗したら直しがきかない。
・にじみのおそれがある(注2)。 |
2 |
クレオス |
タミヤエナメルを筆塗り |
・失敗しても拭き取れる。 |
・マスキングをはがす時に、持っていかれるおそれがある(注3)。 |
3 |
タミヤ |
タミヤエナメルを筆塗り |
・失敗しても一応拭き取れる。
・マスキングをはがす時に持っていかれにくい(注4)。 |
・失敗して拭き取る時、エナメルシンナーがボディーをやや侵すときがある。 |
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(注1) ラッカー系同士は重ねて塗れば溶け合う→ラッカー系で窓枠を塗れば剥がれることはないが、修正は効かない。
(注2) 缶スプレーで窓枠を塗った場合、塗料が結構大量に出るので、マスキングテープに少しでもスキマがあると、そこから染み込んでへたくそな仕上がりになってしまう危険がある。
(注3) ラッカー系の上にエナメルを塗っても溶け合わない。すなわち塗料のくい付きが悪い→タミヤのエナメル系で窓枠を塗った場合、マスキングを剥がすときに、せっかく塗った窓枠が一緒に剥がれる危険がある。
(注4) タミヤのラッカー系(缶スプレー)は、クレオスよりややエナメルに弱い(若干溶ける傾向がある)→タミヤのエナメル系で窓枠を塗っても、意外にくいつきが良い。
ちなみに私は初心者の方には表の中の3番、すなわち、
○ボディーカラーにはタミヤかクレオスの缶スプレー
○仕上げクリアーにはタミヤの缶スプレー(ただし、塗装後に十分に乾燥させる)。
○窓枠にはタミヤのエナメル筆塗り
をお薦めしたいと思います。
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上の表の中の「上手く塗ると、にじみが出にくい」なんですが、エアブラシで本当に少しずつ少しずつ塗り重ねていけば、仮にマスキングテープに少々のスキマがあったとしても、ほとんどにじまずに仕上げられるわけです。
ただし、窓枠が「砂吹き」のようにざらざらになってはいけませんから、塗料はいつもよりシンナーを多くいれ、薄めに仕上げれば大丈夫ですね。
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こんな仕上がりです。
艶は「四分の一」って感じです。
また色は真っ黒ではなく、ボディーカラーに合わせて、白・赤・青を微妙に混ぜ込んでます(4台とも全部違う色)が、特に語るほどのことでもないかと・・・(←十分語ってますね)。
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一部のアップです。照明の関係で境界があまり美しく見えていませんが、実物はかなりきれいですよー。
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同時進行のフラットノーズの方がわかりやすいでしょうか。
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じゃあ、ここまでの状態で一台お見せします。ごく一部、マスキングのスキマから入り込んだ塗料がついているのが見えますが、この程度なら修正は簡単です。
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