フィアット131アバルトラリーの制作 その1 シャーシやドライバー

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(2023/07/27)

私が所属するサークル「GARAGE24」では毎年静岡ホビーショーに持ち込む新作のお題が天から降りてきて、来年のそれは「オーバーフェンダーorブリスターフェンダー」 と決まっています。在庫を見れば条件に合うキットはいくつかありますので、一台を選んで普通に作って持ち込めばお題クリアーになります。

ただ、回りはこう言うでしょう。

「俺たちは別にいいよ。でも君はそれで満足なのかい?」

恐ろしいんですよ、あのサークルは。

 

で、私が選んだお題キットはこちら。1978年のツール・ド・コルスで2位に入ったフィアット131アバルトラリーです。

メーカーはエッシー。ちなみにフィアット131の1/24キットはイタレリやレベルのものもありますが、どうも中身は同じようです。

またフジミからも出ていましたが、あっちはモーターライズなので別物です。

キット自体は7月の柏崎の展示会でいただきました。いただき物は優先して作りたいですし。

箱を開けたらボディーが黄色い。生産からかなり時間が経っているため 劣化・黄変したのかもしれません。
ボンネットの歪みを修正しようとしてちょっと曲げてみたら「パキン」と割れました。

かなりやばいです。

シャーシはこんな感じ。エンジンも再現されているキットです。
ただし全体に作りがダルい。

また、同じ番号がつけられているパーツが左右違っていたり、結構アバウト。

こういうの、好きですけどね。

ラリーカーにはフィギュアを座らせたくなります。

ドライバーはタミヤのキットから型を取りました。

またナビゲーターは女性なので、前に作ったケリーさん(金髪の方)から顔を複製。

そしてヘルメットをパテで作ってみました。顔を良く見せたくてとりあえずこうしたんですが、これ、嘘なんですよね。

こちらはタミヤのホームページ。

タミヤの1/20キットは3種類発売されていましたが、現在は「OLIOFIAT」だけがラインナップされています。

この時代のラリーカーのヘルメットはこんな感じ。

フルフェイスなのに顔が結構良く見えます。

そこでこんな風にしました。
いくら何でも見えすぎだろうとも思いますが、今回はあえてこうします。
なんか怪獣大戦争に出てくるX星人みたいになったけど、まあいいか。
ロールケージも大丈夫なようです。
ただしこれだけだと、まだ

「君はそれで満足なのかい?」

と言われそうなので、さらに仕掛けます。

台座を作って・・・、
こうします。
土の部分はダイソーで買った木粉ねんどですが、これ、乾燥時の収縮が結構激しくて使い勝手は今一つ でした。

 

フィギュアを乗せて台座を作れば工夫は十分。もう仲間に突っ込まれないかな。

でも今回は、さらにもう一段やっちゃいます。

前の写真でタイヤが回転していたことに気づいた人はいたでしょうか?
そう、前後にギヤーボックスを仕込んでいたんです。
これらは確か大滝のキットを作った際、使わずにストックしてあったもの。

色々加工して何とか前後に収めることに成功しました。

電池は台座の下にセットします。

というわけで作戦は全部明らかにしましたが、この作品、見る人にとって魅力を感じるものになるかどうかは、ちょっと微妙かな。

要するにただタイヤが回っているだけ、しかも結構うるさい(画像クリックで動画 が見られます)。

ギアの嚙み合わせもずいぶん調整したんですが、ギア自体が下から見てむき出しになっていて遮音もできない。

計画倒れの予感大ですが、ここまで来たのなら最後まで行くしかないです。

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