カウンタック(手直し版) その1 ウインドウの厚み調整
最初はあっちだけで済ませるつもりだったんですが、追加でやりたくなった理由を、まず説明させてください。
ご覧のようにキットのままですと、フロントウインドウ越しに見える室内のゆがみが気になるんです。
チュートリアルの目的は工作の手順や塗装のコツなどを伝えること。修正に手間をかけてしまえば目的が曖昧になり、前回のオデッセイの二の舞になってしまいます。
(まああっちは 「まともにサクサク作れない」 ことが問題なのに対し、こっちは 「古くてできの悪いところはあるけれど、制作に困難はない」 ですから、本質的な所が違うんですが・・・)
また、このキットは長きに渡って私達を楽しませてくれた歴史に残るカーモデル、お礼も兼ねて今の精一杯の技術で作ったらどうなるか確認もしてみたい。
完成後には二つを比べて、 「両方に良さも価値もあるよね。素組みでも丁寧にやれば結構見られるのよ」 と結論付けたいなと思ってます。
なんだかちょっと言い訳がましいんですけど、そうさせていただきますね。
ぐにゃぐにゃしているのは、ウインドウの厚みが均一ではなく、ある部分は凸レンズ、別の部分では凹レンズのようになっているからですね。
ではどうやってどうやって修正するかの方法を説明します。
ランナーを曲げて作った持ち手を埋め込む。
こうすることで、ウインドウ曲面に一致する「ガイド」が完成。その表面は、右が凹面、左が凸面になっている。
表面から型取りしたガイドを使うことで、膨らんでいる部分を主に削ることができる。
かなりさらっと書いていますが、この方法にたどり着くまでに、ずいぶん考え、手間もかけました。
もし同じ方法でやる人がいた場合は、ぜひその成果を見せていただくとともに、どこかで私に会うことがあったら、アイディア料10円ください。