フェアレディSR-311の素組み制作 その1 企画意図とボディー整え

 次の工程へ   工作机INDEXへ 
(2020/05/06)

三日前にSR-311が完成したばかりですが、もう一台を超特急で作ることにします。

「もうお腹いっぱいだよ」

と言われそうですが、企画の意図はこうです。

新型コロナウイルスの影響で「ステイホーム」が叫ばれている今日この頃、必要最低限の外出以外は家でじっとしている人も多い。私もそうです。

それならばプラモデル”なるもの”をやってみたいとか、久しぶりに在庫を引っ張り出してみたい・・・という人もいるでしょう。ならばさくっと作るチュートリアルには需要があるんじゃないかと思ったわけです。

キットは何でも良かったのですが、どうせならフェアレディーで比較するのもありかなと思いました。ものすごく差が出るのか、はたまた大して変わらないのかを比べるのも面白いかもしれません。

緊急企画なので時間はかけません。先回は実質100時間程度だったと思いますが、今回は一桁少ない15時間内外が目標です。

本当はゴールデンウイーク前にやっておきたかったんですが、まだしばらくは巣ごもり傾向は続きそうですし。

なお二台目のキットは在庫です。一台目を作っている時に何箇所か失敗してパーツ取りに買ったものでした。

では始めます。

 

キット以外に購入するものを順次紹介していきます。

まずはこれ。なくても作れますが、それなりの仕上げを狙うならものすごく役に立ちます。

ボディーにさっと吹いてみると、キットの「アラ」が見えてきます。
窓枠の内側がガタガタですね。

ここはスルーしない方が良いと感じます。

あちこちにバリが見えます。

ここを整えると仕上がりがぐっと良くなります。

道具はこのあたりを使います。

(針ヤスリは後ほど使います)

この他に紙やすりも必要です。どちらも模型屋だけでなくホームセンター等でも容易に入手可能でしょう。

 

紙やすりの粗さは好みですが、今回はタミヤの400、600、800番あたりを使いま した。
紙やすりを当てたところは白く 地が出ます。

もちろん本気にやるとなると大騒ぎですが、まずはこのくらいで十分かと。

これは紙やすりをあてる前の状態。
バリなどを整えてから、二回目のサーフェイサーを吹くとこうなります。
ちなみにこれが先日作ったもの。

キットにはナンバープレートの下にシャーシをはめるための穴が開いていますが、右では埋めてあります。

もちろん今回は何もしません。

早速ボディーカラーを塗りたいところですが、 それはまだ先。もう少し確認することがありますので。

窓ガラスがボディーに無理なくはまるかは重要です。上手く行かない時はガラス側あるいはボディー側をいじる可能性があるからです。

最近のキットでそういう落とし穴にはまることは滅多にないと思いますが、このキットの場合、合いは最悪なので・・・、

カットせざるを得ませんでした。
もう一つ、今のうちに確認しておきたいの がワイパー。 そのためにも窓ガラスのフィッティングが必要だったんですね。

 

ワイパーは比較的新しいキットでも意外と合わない場合があります。

で、このキットはごらんの有様。このまま無理矢理接着するのは流石につらい。

ワイパーのジャンクはいくらでもありますが、今回それは禁じ手なので・・・、
一部に切り込みを入れ、馴染ませました。
ちなみに前回はエッチングパーツを使っていました。

完成度が全然違いますが・・・、初心者の方は今後のお楽しみということで。

外装部品をもう一つ進めます。バックミラーです。

二個目を買った理由の一つは標準ミラーを一つダメにしてしまったからなので、今回はオプション部品の砲弾型を使います。

ボディー同様、盛大なバリがあるので、これを整える必要があります。

 

小さな部品の場合、ランナーから完全に外さないで作業する方がやりやすい場合もあります。
バリを取ってサーフェイサーを吹き・・・、
さらに黒とクリアーを吹きます。
今回の工作ではこの三色だけを使います。

黒〜グレー系の色は数限りなくありますが、まずはこの三色は基本として必須じゃないかと思います。

また、クリアーは三種類用意します。

光沢以外も色々使い道があるんですよ。

あとはこれですね。

結構手軽にきれいな銀色が手に入る。

メッキ調塗料に比べて輝きは落ちますが、使い勝手がいいです。

 

ここでいったんボディーからシャーシに移ります。

普段ですとボディーの研ぎ出しを行うので、ボディーカラーやクリアーの塗装は早めに済ませ、ゆっくりと乾燥時間を確保するのですが、今回は吹きっぱなしなので後回しでも問題ないんです。

シートのパーツはこんな感じでした。

チュートリアルの素材としてはふさわしくなかったかなと思うくらいです。

前はこんな風にいじってますが、今回はそこまでしません。
紙やすりでできるところまでやります。

 

このくらいガシガシ削るには240、320番あたりが必要かもしれません。
そしてサーフェイサーを吹きます。

たっぷりと2〜3回吹くとこの程度までは持って行けます。

大きなヒケは今回は無視します。

ここにセミグロスブラックを吹きました。

やや艶がありすぎると感じた場合は・・・、

艶消しクリアーを吹いて整えます。
裏はこうなりました。
言い忘れました。

パーツをランナーから切り取る場合、手でもぎ取ったりしてはいけません(当たり前)。

ニッパーを使います。

ニッパーは百均でも売っていますが、ちゃんとしたものの方が気持ちよく綺麗に作業できるでしょう。

私はこのタミヤのものを20年くらい使っています。時々自分で研いでコンディションを維持しています・・・やってみたら意外とできたので。

今回、完成目標時間を15時間程度と設定したので、作業中はストップウオッチ(写真は昔自作してラジコンのプロポに取り付けていたもの。練習中にタイムを測ったりした)で時間を記録しています。

ここまでの実作業時間はおおむね5時間でした。

次は主にシャーシ周りのパーツの整えと塗装に行きたいと思います。

このページで使った道具のおさらいです。

・棒ヤスリ各種、紙やすり・・・ホームセンターや百均でも買えるよ
・サーフェイサー・・・初心者の人でも使った方がいいよ
・缶スプレー各種・・・今後のためにも紹介した色はぜひ揃えておきましょう
・ニッパー・・・百均でもいいけど、いいものに越したことはない

フェアレディSR-311の素組み制作 その1 企画意図とボディー整え

 次の工程へ   工作机INDEXへ