アウトビアンキA112アバルトの制作 その1 下ごしらえ

 次の工程へ   工作机INDEXへ 
(2022/12/21)

次の工作は、日東(株式会社日東科学)が1983年に発売したアウトビアンキA112アバルトです。1986年に日東が廃業した後はフジミが金型を引き継いで販売していましたね。

所属するサークル「GARAGE24」の来年の静岡のお題は「丸目2灯」。

手持ちのストックの中には条件に合うキットがいくつかありましたが、しばらく前に模型仲間からいただいたアバルトを選択しました。頂き物は制作優先順位が高いので。

 

キットはモーターライズ。フロントにモーターを仕込み、簡易的なユニバーサルジョイント機構でステアリングもできます。

また単三電池一本がリアシート部分にセットされます。

その気になればテールランプやヘッドライトに豆電球を仕込める構造にもなっています。昔のキットは大体こういった構成でしたね。

だから作って遊んで壊れて捨てる・・・がデフォだったと思います。ディスプレイモデルとして見ればもの足りない所は多々ありますが、それを願うのは無理な話。

それをいつものように極力リアルに仕上げたいと思います。

キットのチェックです。

ディスプレイとして鑑賞に耐える仕上がりにしたいので、いじりたい部分をピックアップしていきます。

レンズの透明度が今一つ。また反射板が奥まっています。

豆電球を仕込むことも考慮しての設計でしょうが、反射板にミラーシールを貼ってもこんな感じが精一杯です。

金型の分割の関係で、ここのプレスラインが不明瞭です。
ドア開閉はやりませんが、パーツが一体だとちょっとね。
電池を入れるのでしょうがないです。
以上を踏まえ、手を入れていきます。

まずは室内から。

リアシートの座面を下げるとともに、内貼りもちょっといじります。

こんな感じになりました。
背もたれを倒すとリアがほぼフラットになります。

このキット、リアハッチが開くので、ここの部分はそこそこいじりたかった。

モールド部分を型取り複製し、その後削り取ります。
UVレジンで複製。

塗装失敗なども見越して多めに作っています。

 

グリルはバラバラに。
プレスラインをしっかりさせるため、マスキングしてサフを何度も吹きます。
とりあえず組んでみます。
ヘッドライトはジャンクパーツを加工して押し込みました。

前より輝いている。

窓枠ゴムはキットでは半月形のモールドだったんですが、真ん中に溝を彫ってちょっとリアルさを増しています。
結構スムーズにここまで来ました。古いモーターライズキットではありますが、全体にすごくしっかりできているので作業していて気持ちがいいです。
(前作がフジミのクレスタだったからかな・・・おっと背後に人の気配が)

 

アウトビアンキA112アバルトの制作 その1 下ごしらえ

 次の工程へ   工作机INDEXへ