ポルシェ935 その6 窓枠塗装

 次の工程へ   前の工程へ   工作机INDEXへ   
窓枠の塗装が上手く行くと、仕上がりがぐっと引き立ちますよね。ただ、なかなか難しいのも事実。

普通は「マスキングテープ」という、いかにも”マスキングのために使ってください”と言わんばかりのテープを使うのが一般的ですが、この他には塗ってしばらくすると固まる「マスキング液(マスキングゾルなど)」も便利です。私はその時々に応じて使い分けています。

頭の中を整理してみます。

  方法 良い点 リスク
マスキングテープをべたっと広く貼って、カッターで切り出す にじみなどの危険はあまりない カットラインが曲がったり、刃が滑ったら悲惨。剥がすときにデカールを道連れにする危険がある
マスキングテープを細く切り、窓枠に沿って貼る ラインがきれいになる。納得するまで貼り直しも可 コーナーがつらい。密着が甘くなりやすく、にじみの不安がある
マスキング液を塗って、カッターで切り出す 複雑な面でもマスクできる。デカール道ずれの危険は少ない 1(↑)と同じ。また、塗りが下手だと剥がすときに手間がかかる
今回のポルシェ、前後の窓枠は「2」の方法でやってみました。
ラッカー系のセミグロスブラックを吹きます。

ボディーと同じラッカー系ですから密着は良く、エナメルで塗るときに比べ、剥がすときに端がめくれてしまうリスクは少なくなります。塗膜も丈夫。

ただし、失敗は許されません。

側面は再度作業します。やや凸凹もありますので、マスキング液の方が向いていると思われます。

別々に作業したのは、窓枠とドアのモールでは同じ黒でも艶などが違うから。

でも、結果的にはほとんど差を表現できませんでしたが・・。

こういう瞬間は、楽しくもあり、怖くもあり・・・。

毎回ドキドキします。

ここまで来ると、峠は越えたなという感覚です。

ボディーの「チリ」への墨入れは、ボディーの白い部分にはかなり薄めのグレーを、マルティニデカールの部分にはやや濃くしたグレーを入れています。