ポルシェ935 その3 デカール

 次の工程へ   前の工程へ   工作机INDEXへ   
デカール(スライドマーク)貼りは、プラモ、特にレーシングカーを作る工程の中でもハイライトであり、難しい作業です。

難しさの一つは、中に気泡が入ってしまうこと。

もしそうなった時は、濡らした筆を中央から放射状に動かすことで、気泡を追い出したりします。

この写真の見所はですねえ・・・。ボンネットの先端がちょっとカールしているあたり。

もとのキットを持っている方は、ちょっと確認してみてください。デカールの先端を巻き込ませるあたりの作業が大変で・・。

側面です。二次元のデカールを三次元に貼るのですから、とても難しいのです。

一枚目は簡単。

二枚目・・・。

一部赤色のところが切れていますが、これはドアの隙間にデカールを押し込んだりしたときに切れたもの。

あとでタッチアップします。

で、なんでNACAダクトのところで ずれるのよ・・・・。

私の貼り方が間違っていたんでしょうか。左右は決めたはずなんですが。

さて、ここでどうするか、みんなで一緒に考えよう!

案の1・・・赤でタッチアップ。だが赤の場合、デカールと塗料では同じ色に合わせるのが難しい。

案の2・・別のデカールを持ってきて、パッチワーク。でも余分はありません。

 

結論はこう。

え? 本物と形状が違ってくる?

なあに、黙ってりゃわかりゃしませんって。
ポルシェ935の76年初期型なんて、本物の資料持っている人など ほとんどいないんだから。

見た目が綺麗な方が好きですから。
三枚目が一番厄介です。無理になじませようとすると切れます。そうなったら泣きます。

おおむね位置を決めて貼り、ある程度時間を置いてから、マークセッターを使って自然になじませて行きました。

(マークセッターには糊成分と軟化成分が入っています。使いすぎるとマークがへにょへにょになり、大変なことになります。コツは何回か失敗して覚えてください。)

乾燥後、デカールに切れ目を入れ、仮止めしていたエンジンカバーを外します。

・・・・ちょっと剥げてしまいました。

タッチアップします。
マルティニラインが終われば、あとは楽ですね。