43分の1、3台の連作  その1 下ごしらえ

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(2023/02/21)

アウトビアンキA112が終わり、5月の静岡に持って行くネタは全て準備ができました。

また今年は新潟県内だけでなく近県の展示会にも極力出かけたいと思っています。

まずは3月の松本の展示会に申し込んであるのですが、そこに持って行くつもりの旧作を少しいじる作業があります。でもこれはすぐ終わるはず。

と言うわけで5月までは余裕があるので、去年の柏崎の展示会でZR-1さんからいただいた1/43キットを作ってみたいと思います。

1/43は素材がホワイトメタルだったりレジンだったりで、私には経験の乏しいジャンル。またサイズが小さいことから工作には繊細さが求められる。

その経験は1/24や1/12を作る際にも役立つはずです。

 

今回はこの3台をやります。

普通のプラモと違い、1/43はそのままストレートに作ることができません。あちこち削ったり調整したりする必要があります。

ただしそこを細かく説明していると肝心の作る時間がなくなりますし、ここを見ている方のニーズでもないと思いますので、工作過程は極力簡単に記していこうと思います。

フェラーリ456GTはアチコチ削ったり彫ったりしてこうなりました。

 

余計なことはあまりせず、サクサク 進めようと思います。
フェラーリ312PB(タルガフローリオ1972)はフルディテールキット。

中が出来ているのは魅力的ですが、全体に大味。

312PBの1/43キットは複数社から出ていますが、フルディテールとなるとMFH(モデルファクトリーヒロ)のものが異次元の精密さ。

だからこのキットをディテールアップしても意味がないと考え、気になるところだけいじることにします。

一番気になるのはタイヤの太さですね。

見た目不自然ですし、エンジン、特にサスペンション部分がほとんど見えなくなるので、カウルを開けた時の感動に欠けます。

タイヤを輪切りにして幅を詰めました。

この方が感じがいい。

ずいぶんカットしたでしょ?

 

サスアームはホワイトメタルで、ぐにゃぐにゃ。

洋白線や真鍮線をハンダ付けして作り直しました。

カウルの嵌め合いも重要なので、極力調整するとと もにネオジム磁石を埋め込んでスキマが勝手に開かないようにしています。
(2023/02/26)

三台目のポルシェ910にかかります。

ぱっと見て違和感があるのはタイヤとホイールの大きさ。 タイヤは手持ちの型でも流用したんでしょうかねえ。

 

ホイールはいじりにくいので、タイヤだけ削りました。

車高もずいぶん下がってしまった。

実車の910のホイールはもっと小さいんですが、黒く塗ってしまえばそんなに違和感はないでしょう。

このキット、パーツ数は最小限で、テールランプも一体モールド。正直 言って好きじゃないです。

でも形はなかなかいいと思います。

前から見ると、本来空くべきところが空いていません。

こういう部分は墨入れするか、逆に何もしないかの選択になると思いますが、やはり気に入らないので、開口することにします。

裏からゴリゴリとトンネル工事をやり、こうなりました。

 

ここも・・・、
こうしました。

結構しんどかったですが、ずいぶん良くなった。

エアファンネル部分のメッシュです。

ここも一体成型でしたが、塗り分けや研ぎ出しの邪魔になるので、複製しました。

でもメッシュ表現が上面だけなのがどうにも気に入らない。

ならば以前1/43のロータス25でやったようにメッシュを絞って作ろうかとも思いましたが、同じことを2回やっても面白くない。

新しい技法を開拓することにします。

こういうのを作って・・・、
メッシュを絞り・・・、
おゆまるで型取り。

そしてUVレジンを流し込みます。

レジンでこんなのができました。
それをスライスしてプラ板に接着し、こうなりました。

ちょっと仕上がりが甘い感じもしますが、作り直さなければいけないほどでもないかな。

また一つ、技術の引き出しが増えた感覚があります。

 

 

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