1.中国の工業力をカップ麺で判定する・・・04/06/12自動車にはドアやボンネットなどの開閉部分がありますね(あたりまえ)。その部分はボディーとは一体でないので、当然隙間(チリ)ができます。その隙間は現在の国産車では3ミリ程度が基準らしいです。ちなみに某英国車では(私が実測したところ)6ミリでした。
手作りでボディーを仕上げていく高級車ならともかく、機械でマスプロ生産する量産車で「チリ」を狭くするには高いレベルの設計・製造技術が求められます。
確かに「チリ」が狭いほど車全体にソリッド感が出て見た目は良くなるのですが、はっきり言って性能にはほとんど関係ない。
じゃあ何で日本の車では大衆車にまでそのような仕上がりを求めていくのか・・。
それは、日用品に対しても手抜きを許さないという、日本人の性(さが)かもしれません。
先日、上海に出かけてきました。こういうときに私はカップ麺とか、駅裏のスーパーで売っている駄菓子とか、要するにその国の一般市民が日常食べているものを好んでお土産にします。
「庶民の味覚」がその国の”テイスト”や実力を一番見せると思うからです。
いわゆる「ラーメン」ですが、もちろんそのルーツは中国にあるものの、日本で独自の進化を遂げました。現在中国で食べられている「汁そば(=麺とスープで成り立っている食べ物)」は我々がイメージするラーメンとは別のものです。
ところが、日本で生まれたラーメンは、「インスタントラーメン」、あるいは「カップ麺」の形で本場に流れていき、それがきっかけで本家中国人も日本式の「ラーメン」を認めるようになったらしい・・・。
さて、本題です。
このカップ麺(赤い方)を子細に調査し、中国の工業力のレベルを判定することにしましょう。
○まずパッケージの印刷をチェック・・・やや写真の「キレ」がないが、特に問題なし。
○ふたを開ける・・・ふたの銀紙が一部どんぶりに付着。また、麺が斜めになって収められているのが気になる。
○お湯を入れて3分待ち、食す・・・麺にコシはありません。つるつる感もなく、微細な気泡が入っている感覚。またフリーズドライの薬味(ネギなど)には完全に戻っていないものがある。
○食後感・・・やや化学調味料の後味が残りますなー。
全体的には決してまずくはない。以前韓国や台湾から持ってきたものに比べれば、かなり高レベルです。ただし、日本では通用しない、・・・と評価します。
「麺が斜めになって収められている」・・・おそらく味にはほとんど関係ないでしょう。でもそれをよしとしないのが、日本の感覚ですね。
ちなみに中国の駄菓子ですが、買ってきたのは「粉菓子」あるいは「栗饅頭」のようなものでした。甘いものは甘い! 酸っぱいものは酸っぱい!とはっきりした味でした。
奥さん・・・手に取ろうともせず。
長男・・・一個食べて「うえっ!」と言ってギブアップ。
次男・・・「うまいうまい」と言って、2〜3日したら一人で全部食べ上げていた。味覚が完成していないのか、味オンチなのかよくわからん。
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